2002 ドイツ・スイスの旅 最終回(再掲)
名古屋便の搭乗口を確認しておく。5時間以上あるので時間をもてあましそうだ。ソウルの街まで行ってみようか 、とも考えたが、往復の時間や、何かトラブルがあって乗り遅れるようなことになると大変 なので、空港内で過ごすことにする。
まず、残っていた5ユーロをウォン(韓国の通貨)に両替 して、まず缶ビール を1本。そして免税店で、最後のお土産を買うことにする。煙草、そして岩海苔とキムチ。買い物 を終えて、空港内をウロウロしていると、韓国の古い民族衣装を着た人たちが歩いている。「Take a picture For Free (ご自由に写真をお撮りください)」とある。カメラにはあと1枚、フィルムが残っていたはずだ。そこで、「お願いします 」と頼んで、一緒に写真を撮る。ポラロイドのサービスもしていて、それも頂いた。まだ、ワールドカップ 開催中で、世界中の国の人々が、この国を訪れていることもあってのサービスなのだろうか?空港の外には出ていないが、少しは韓国の雰囲気を味わうことができた 。
韓国の民族衣装を着た人々。思わぬサービスに出会うことができました
そして、VISAカードが何かキャンペーンをやっている。尋ねてみると「VISAカードはお持ちですか?」と上手な日本語で話す。カードを見せて、アンケートに答える。すると、Tシャツ がプレゼントされた。「オォ!太っ腹 」が、サイズがLL、デカイ!「兄貴の土産になるか!」と、気を取り直す。何しろ、名古屋空港まで兄が迎えに来てくれる約束なので、たばこ以外にも何かないとナ !
それにしても長い!まだ時間が余っている。わずかに残った現金で、ファンタを飲みケーキ を食べる。そしてボーッと過ごす。各搭乗口を見てみると、新潟行き、福島行き、秋田行きなど日本のあちこちの空港へ飛んでいるんだなぁ!名古屋行きも、もう少し早ければ、と思うのだが、それは仕方がない。他の国へ行ったならば、ちょうど良かったかもしれないし。
18時を回り、そろそろ搭乗手続きが始まる。待っている人々を見ると、ワールドカップ を観戦して帰国する、といった風の若者も多い。そしていよいよ搭乗。最後のフライト 、旅である。名古屋まではわずか1時間50分。本当に近い。時差も日本と韓国の間にはない。
そして、アッという間に名古屋へ到着。入国手続き、受託荷物を受け取り、税関のチェック。しかし、俺は大きな勘違いをしていた。煙草を免税で持ち込めるのは1カートンだけだったのだ。なのに俺は3カートンと勘違いしていた 。見つかったら仕方がないさ、「エッ!3カートンじゃなかった?」と、とぼけるつもりでいた 。
しかし、荷物は全く広げられることなく終わった。「こんなに簡単に済むのなら、ドイツで美味しいフランクフルト・ソーセージを買ってくるんだった」と、後悔 。事前に「肉類は、加工された、瓶か缶に入っているもの以外は、税関で没収される」と、聞いていたから、買ってこなかったのに!だって、真空パックのものしか売ってなかった、というか、缶詰のハムは、すごく高かった!まぁいいや!到着ロビーに出ると、兄が迎えに来ていた。そして、旅は終わった。
2002 ドイツ・スイスの旅 完
*この旅日記は2002年のものです。
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