2014年6月 5日 (木)

2002 ドイツ・スイスの旅 最終回(再掲)

名古屋便の搭乗口を確認しておく。5時間以上あるので時間をもてあましそうだ。ソウルの街まで行ってみようか 、とも考えたが、往復の時間や、何かトラブルがあって乗り遅れるようなことになると大変 なので、空港内で過ごすことにする。

まず、残っていた5ユーロをウォン(韓国の通貨)に両替 して、まず缶ビール を1本。そして免税店で、最後のお土産を買うことにする。煙草、そして岩海苔とキムチ。買い物 を終えて、空港内をウロウロしていると、韓国の古い民族衣装を着た人たちが歩いている。「Take a picture For Free  (ご自由に写真をお撮りください)」とある。カメラにはあと1枚、フィルムが残っていたはずだ。そこで、「お願いします 」と頼んで、一緒に写真を撮る。ポラロイドのサービスもしていて、それも頂いた。まだ、ワールドカップ 開催中で、世界中の国の人々が、この国を訪れていることもあってのサービスなのだろうか?空港の外には出ていないが、少しは韓国の雰囲気を味わうことができた

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韓国の民族衣装を着た人々。思わぬサービスに出会うことができました

そして、VISAカードが何かキャンペーンをやっている。尋ねてみると「VISAカードはお持ちですか?」と上手な日本語で話す。カードを見せて、アンケートに答える。すると、Tシャツ がプレゼントされた。「オォ!太っ腹 」が、サイズがLL、デカイ!「兄貴の土産になるか!」と、気を取り直す。何しろ、名古屋空港まで兄が迎えに来てくれる約束なので、たばこ以外にも何かないとナ

それにしても長い!まだ時間が余っている。わずかに残った現金で、ファンタを飲みケーキ を食べる。そしてボーッと過ごす。各搭乗口を見てみると、新潟行き、福島行き、秋田行きなど日本のあちこちの空港へ飛んでいるんだなぁ!名古屋行きも、もう少し早ければ、と思うのだが、それは仕方がない。他の国へ行ったならば、ちょうど良かったかもしれないし。

18時を回り、そろそろ搭乗手続きが始まる。待っている人々を見ると、ワールドカップ を観戦して帰国する、といった風の若者も多い。そしていよいよ搭乗。最後のフライト 、旅である。名古屋まではわずか1時間50分。本当に近い。時差も日本と韓国の間にはない。

そして、アッという間に名古屋へ到着。入国手続き、受託荷物を受け取り、税関のチェック。しかし、俺は大きな勘違いをしていた。煙草を免税で持ち込めるのは1カートンだけだったのだ。なのに俺は3カートンと勘違いしていた 。見つかったら仕方がないさ、「エッ!3カートンじゃなかった?」と、とぼけるつもりでいた

しかし、荷物は全く広げられることなく終わった。「こんなに簡単に済むのなら、ドイツで美味しいフランクフルト・ソーセージを買ってくるんだった」と、後悔 。事前に「肉類は、加工された、瓶か缶に入っているもの以外は、税関で没収される」と、聞いていたから、買ってこなかったのに!だって、真空パックのものしか売ってなかった、というか、缶詰のハムは、すごく高かった!まぁいいや!到着ロビーに出ると、兄が迎えに来ていた。そして、旅は終わった。

2002 ドイツ・スイスの旅  完

*この旅日記は2002年のものです。

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2014年6月 4日 (水)

2002 ドイツ・スイスの旅 その44(再掲)

6月24日(月)

(KE906)13:15ソウル・インチョン国際空港18:50(KE751)20:40名古屋空港

 機上 の人となった俺は、幾多の思い出とともに、日本 へと帰国する。わずか10日ほどであったが、エルマーやアンジュラ、エルマーのご両親、友達のイーナ、ツェルのワインショップ、とても楽しい時間を過ごした 。生涯ないほどの日々だった。10年ぶりの再会だったが、それ以上の感激を与えてくれた。本当に素敵にもてなしてくれた 。もし、逆に彼らが日本を訪れた時、同じようなもてなしができるだろうか?狭い我が家では、とても無理だが、でも他にももてなし方は何かあるはずだ。しっかりと考えておかなければ!いつの日かに備えて

さて、最初にドリンクサービス があり、機内食 となる。乗客はもちろん韓国人が多いせいか、俺も韓国人と思われたようで、韓国語で言葉をかけられた。英語で「すみません。(言葉が)分からないのです 」と言うと、流暢な日本語で「ビビンバとチキンをご用意させていただきました」と話す。まるで日本人がしゃべっているような日本語だ と思っていたら、そのフライトアテンダント(スチュワーデス)は、名札を見ると、正真正銘の日本人であった。まさか、日本発着ではない国際線に、日本人フライトアテンダントが乗務しているとは思わなかったので、とても驚いた。それだけ、この大韓航空 を利用する日本人が多い、ということだろう。

そういえば、機内アナウンスも日本語訳があるし、映画にも日本語字幕があるものもあった。音楽も日本の最新のポップミュージック、演歌ばかりのチャンネルもある。これだけそろっていれば、日本人をターゲットにして、国際線の乗客を増やすことは十分可能だろう。しかも、ソウルから日本のあちこちの都市の空港に飛んでいるのだから。首都圏や関西圏以外の、例えば東北、北陸、山陰・山陽、四国、九州各都市の人々にとっては、とても利用価値があるに違いない。

さて、機内食 の味はと言うと、「ウマイ!」というほどではないが、お腹が空いていたので、かるく平らげてしまった 。まだ物足りないくらいだ。しかし、食い意地張っても仕方あるまい。ソウルまでの長いフライト、しばらく寝る とする。ふと気がつくと、本当に寝てしまっていたようだ。2度目の機内食となる。今度は初めから日本語で話してくれた。「チキンか肉料理」ということで、先ほどチキンにしたので、肉料理 にする。これまたすべて平らげる 。10時間以上かかるフライトではあるが、途中でいくらか寝てしまったので、それほど長く感じなかった。そして、ソウルへと着陸。

*この旅日記は2002年のものです。

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2014年6月 3日 (火)

2002 ドイツ・スイスの旅 その43(再掲)

レストラン を出て、アウグスティーナ教会を見ながら、駅へと戻る。もう3時になるころだ。

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アウグスティーナ教会。見ごたえのある建物です

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ヴュルツブルク駅まで戻ってきました

駅でアイスクリームを食べたり、自動名刺印刷機で名刺を作ったりして、時間をつぶす。やがて、列車の時間が近づき、ホームへと上がり、15:30発のICE に乗る。最後の列車も1等車に乗る。中はガラガラだ。シートは、新幹線並み、というよりもっと豪華だ!6人用コンパートメントを1人占めする

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ICE特急  これに乗りフランクフルトへ

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1等車内です  ご覧のとおり、ガラガラでした

フランクフルトまでは、それほど遠くなく、1時間半ほどだ。1等車のコンパートメントで、最後の旅をゆったりと過ごす。車窓に映るぶどう畑を見ながら、今回の旅の思い出にふける。初めてのヨーロッパ、エルマー・アンジュラとの再会 から始まり、エルマーのお父さんからの思いがけない誘いで、モーゼル地方のツェルの街へドライブ 。そしてスイス。思いっきり、ハイキング を楽しみ、美味しいもの もたくさん食べた。再びドイツへ戻り、憧れのローテンブルク 。本当に素敵な旅だった。16:55、フランクフルト空港駅に到着。いよいよ帰るのみだ

駅から連絡通路で空港内へ。なかなか大きくて 、とにかく案内板にしたがって国際線の方へ行く。途中にあったフライト時刻表で、チェックイン・カウンター・ナンバーを確認し、そちらへと向かうが、なかなか遠い 。行けども行けども、辿り着かない。すると、モノレールのような連絡列車乗り場に。どうやら、もう一方のウィングから出るようだ。

そちらのウィングへ着き、やっとチェックイン・カウンターへ。ここまで来るのに、駅から30分はかかっている 。ちょうど、出発2時間前だ。チェックインをする。スーツケースの重量は22kgと、2kg超えていたが、超過料金は取られなかった 。座席は、フランクフルトからもソウルからも窓際である 。そういえば、来るときもそうだった

チェックインも無事終わり、出国手続き。後は免税店でお土産の買い物 でもして、飛行機 に乗るだけ。免税店では、会社と兄、姉の家族へチョコレート。海外のお土産の定番!と言ってしまえば、それまでだが、何か食べられるものと言うと、どうしてもそれしかない 。スウォッチの時計 もあった。シュツットガルトのデパートで見たものと同じものが1割安い。どうしようか?とさんざん悩んだが、掛け時計も買っているし、時計ばかりでは芸がないので、結局やめた(後日、日本で同じものが売られているのを見つけた 。値段にして1000円も違わなかった )。

そして、ビアグラスとジョッキのセットとピンバッジを2つ。残った細かいお金で、キャビアが2.05ユーロと安かったので買った。けど、これ・・・本当にキャビアなのだろうか 見た目は確かに、キャビア なのだが・・・ これで、ユーロの現金 はほとんど残っていない。搭乗手続きが、始まっている。いよいよ、ヨーロッパを去る

*この旅日記は2002年のものです。

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2014年5月29日 (木)

2002 ドイツ・スイスの旅 その42(再掲)

再び街の中へ。マルクト広場へ行く。気になる服装をした男が2人、歩いている。パッと見た感じでは、衛兵のような気がするのだが・・・?彼らの職業は、何だろう

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マルクト広場にて。左端の男たちの後ろ姿、わかりますか?

そろそろ食事を、と思いすぐ近くにあったレストラン へ行ってみると、座るところがないほど混んでいた。ガイドブックを見てみると、ここはとても有名なレストランであることがわかった。もうしばらく歩き 、別のレストランで食事にする。

トロピカルフルーツのパンケーキとビール を注文する。が、ふと小銭 がほとんどなかったことを思い出し、念のため「クレジットカードで支払うことは、できますか?」と訊ねると、「現金しかダメなのです。でも、すぐ近くに銀行 がありますから、そこで両替してくれば大丈夫よ」と、とてもきれいなウェイトレス が答えてくれた。それならば、安心して食事ができる

まず、ビール が運ばれてきた。暑い中、ずいぶん歩いた ので、喉に心地よい 。そしてパンケーキ。トロピカルフルーツと生クリームがたっぷり!とてもおいしい !昼食というより、おやつかな?日本でだったら、絶対に昼食では食べないナ!けど、パンケーキにビールは合わなかったかなぁ・・・?

食事を終え、ウェイトレスに「銀行 へ行ってきますので。荷物はここへ置いておきますから」と話してから、銀行へ向かう。荷物を持って行ったのでは「食い逃げ 」と思われてしまうかもしれないから

銀行へ行くと、今日は日曜日なので、当然窓口は閉まっている。クレジットカードでの現金引き出し機 があるのだが、スイスでも試したように、使い方が分からない 。スイスでは結局、窓口で両替したもんなぁ!しかし、現金 を用意しなければ、何ともならないのだ。

まず画面を見て、ここはドイツだからと思ってドイツ語で書かれたところをタッチしたのが、そもそもの間違い。たまたま現金を引き出しに来た人に聞いてみると、それは何語で説明するかの選択であった。アホ丸出しだ 。恥ずかしい~ !ドイツ語では分からないので、英語にする。すると、どうやら4桁の暗証番号を押すようだ。次に『グリーンナンバー』とある。「グリーンナンバーって何 ?」しばらくすると、カードが戻ってきてしまった。何度やっても同じ繰り返し。「どうすればいいんだ ?」このままでは現金の用意もできず、レストランに代金が支払えない

最後になって、とんでもない難問にぶつかってしまった。暗証番号までは間違っていないと思うので、その後にテンキーの右側にある3つのボタンを上から順番に押してみる。1つ目はダメ。2つ目も同じ。もう、どうしようもないのかな?最後のボタンは?「オッ?!画面が変わった !」画面には20ユーロ、30ユーロ・・・、とある。最少金額の20ユーロを選択すると、機械の中でパタパタとお札が動く音が!そして・・・出てきた!20ユーロ!「ヤッター よかったー これで食い逃げせずにすむ― !」と、大げさだが、これが本音だ。

ずいぶん時間がかかったが、現金 を持ってレストラン へ戻る。ウェイトレス に合図 をする。「遅くなってごめんなさい 」と一言、謝っておく。ウェイトレスは、ニッコリと笑って「いいですよ 」と答えてくれた。こんな一見の客を信じて待っていてくれた。これが他の国だったら、待っていてくれるだろうか?少なくとも、先に現金を用意していなければ、注文もできないのではなかろうか?ふと疑問に思った。

いずれにしても、苦労はしたが、嫌な思い出を残さずにすんだ。願わくは、これをスイスで克服していたら、もっと気軽に現金を用意して、もう少し違った旅ができたのでは、と思う。

*この旅日記は2002年のものです。

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2014年5月28日 (水)

2002 ドイツ・スイスの旅 その41(再掲)

ヴュルツブルクの街の見所は、駅から半径1kmぐらいの中におさまっている。まず、ユネスコ世界遺産にも登録されているレジデンツ(宮殿)へと向かうことにする 。日曜日のせいか、商店はみな閉まっている 。人とおりも少ない。

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ヴュルツブルク駅前。庭園のようになってます

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可愛らしいトラム  中はどんなふうかな

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この街にもありました  2両編成のベンツバス

レジデンツまでの道の途中、ビール 屋さんを発見 。お店は開いていなかったが、ショーウィンドーに飾られたビールの種類の豊富さにビックリ そして、さらにユニークな店を発見 その名も『エロチカショップ』 。扱っているものは、名前通り に、そのまんまである。それにしても、このショーウィンドーは、子供の教育上まずいんじゃないの   と思うのだが。性に関しては鷹揚なのだろうか ?面白いから写真 を撮っておいた

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ショーウィンドーに飾られたビールの数々  さすが!ビール の本場・ドイツ
誰ですか~?これ全部飲みたい !って言ってる人は ?・・・(私です

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このショーウィンドー、まずくない ?その名も『エロチカショップ』

道を少し間違えつつも 、レジデンツに到着。中へも入れるのだが、できるだけ街を歩いてみたい ので、入らずに外から眺めていた 。宮殿の南にある庭園は、英国風の庭園を思わせる。宮殿の建物ともマッチしている。庭園内には、いくつもの白いベンチ が置かれてあり、人々がのんびりと過ごしている 。フクシアやマリーゴールド、ベゴニアなど、俺にとって馴染みのある花も多い。

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ヴュルツブルク、レジデンツ。とても大きいです

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中は一体どうなってるのでしょうか?この3年後、再訪し中を見学しました

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庭園側から見たレジデンツ。本当に素敵です

そして、セント・ペーター教会、旧大学、ドーム教会、ノイミュンスター教会へと歩く 。いずれも中への見学はしなかったが、どれもこれも歴史を感じさせる、素敵な建築物ばかりだ。

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セント・ペーター教会。こちらも負けじと威風堂々

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旧大学 です。この塔がシンボルなのでしょうか?こんな大学なら、通ってみたかった

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ノイミュンスター教会。こちらもご覧のとおり、素敵です

そして、アルテマイン橋を渡りヴュルツブルクの街を一望できる、マリエンベルク要塞へと向かう。橋から見る要塞は、とても大きい 。急坂を20分ほど登っていかなければ、要塞内のお城へはたどり着けない。ここで大学生ぐらいの女性 から、初めはドイツ語で、そして英語で、「すみません、ここからは歩くしかないですか?」と、なぜか尋ねられた。おそらく、ドイツ国内の他の街から旅行で訪れたのでは?と思うのだが、それにしてもなぜ、日本人の俺に尋ねたのだろう ???俺は「歩いて行くしかないみたいですよ」と、下手な英語で答えた

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アルテマイン橋から見たマリエンベルク要塞

急坂を登っていき、門をくぐる。また要塞がある。二重の砦になっているのか ?東側の要塞沿いからは、街が見渡せられる 。もちろん、先ほど行ったレジデンツも。周りには、ワイン 用だろうか、ぶどう畑が広がっている。お城の敷地内へと向かう。さすがにたくさんの観光客がいる。ガイドツアーもやっている。レストラン として利用されているところもあり、ちょうどお昼時とあっていっぱいだ。見学を終え、木陰にてしばし休憩し、要塞から下って行く。

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マリエンベルク要塞内へ。この門をくぐって中へ入ります

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要塞から見たヴュルツブルクの街

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要塞から見た近くのお城。いつか行ってみたい・・・

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要塞内にあるお城  いつ頃建てられたのだろう???

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これも要塞内のお城  ドーム型の屋根が特徴的です。この街には中世が残っていました

*この旅日記は2002年のものです。

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2014年5月27日 (火)

2002 ドイツ・スイスの旅 その40(再掲)

6月23日(日)

ローテンブルク9:06(DB)9:20シュタイナッハ9:31(DB)10:14ヴュルツブルク~街を散策~15:30(ICE724)16:55フランクフルト空港駅・フランクフルト国際空港19:45(KE906)

 この旅行中は、毎朝のように、早く目覚める。この日もそうだ。この日の夜 の飛行機 で帰国なので、明日の夜、帰宅するまで、シャワーを浴びることができない。朝食までの時間を、シャワーに充てる。

朝食 は、バイキングになっていた。ふと見ると、やはり日本人がいる。数人のグループのようだ。俺も同じ日本人だから、とやかくは言えないが、どこへ行っても日本人っているなぁ!とくに今回の旅は、初めてのヨーロッパ、ということもあって、エルマーたちと過ごした後は、有名観光地ばかりになってしまったから、これも仕方がない。朝食は、どこのホテルでも用意されたものとほぼ同じだが、不思議と飽きがこない。やっぱりおいしい からかな?普段の朝食も、パン とヨーグルトだし。パンもハムもチーズも 、ジュースやコーヒー だって普段飲むインスタントなどよりは、はるかにおいしい

朝食を終え、出発の用意を整える。チェックアウトの時、レセプションで売っていたローテンブルクの街のガイドブック(日本語版)を買った。帰国後もこれを見て、楽しめるだろう。それにしても、この街ではずいぶん写真を撮っている。至る所でパチパチ。それだけ魅力的な街だった 、ということなのだろう。最後に、ホテルと駅の写真も撮っておくか

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いよいよ、ローテンブルクを出発します   ご覧のように、小さな駅です

9:06発の列車 に乗り、シュタイナッハへ。車窓からの風景は、のどかな平原だ。というか、畑かな?民家 はあまり見当たらない。本当に、ドイツって自然が多い。9:20、シュタイナッハへ、9:31発の列車でヴュルツブルクへは10:14に到着。駅でフランクフルト空港 駅までの列車を再確認しておく。遅くとも15:30発の列車 に乗れば十分だ。約5時間ほど、時間に余裕がある

荷物を持って歩いては大変なので、荷物一時預かりを探すと、コインロッカーがあった。2ユーロだ。が、細かいお金 がない。売店で両替を頼むと、「それは駅の施設なので、駅の窓口で両替して下さい」とのことだ 。こんなちょっとしたことでも、厳格に決められているのかな?窓口で両替し、スーツケースをコインロッカーへ預け、身軽になってガイドブック片手に、街を歩き始める。

*この旅日記は2002年のものです。

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2014年5月22日 (木)

2002 ドイツ・スイスの旅 その39(再掲)

ホテル で1時間半ほど休憩し、6時半ごろから夕食がてら、再び旧市街へ。狭い街とはいえ、まだまだ歩いていないところは、たくさんある。先ほど歩いていない通りを探して歩く。街を改めて見てみると、お店のショーウィンドーの飾りも、なかなか可愛らしい 。つい写真 を撮りたくなってくる。すると、見覚えのある顔のマネキンが!「こ・これは・・・ チチョリーナ ?こんなものまで飾るの ?」と思いながら、シャッター を切る。

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人魚?いや、どう見てもこの顔は、イタリアのポルノ女優兼国会議員(当時)のチチョリーナ としか思えない  さすが、上半身裸でした (笑)

ぶらぶらと、あちらこちら気ままに散歩。そろそろお腹が空いたな。昼はビール しか飲んでないし。今日はドイツでの最後の夕食 だ。何を食べようか?やはり、ここフランケン地方の郷土料理がいいな 。シーバース塔の近くにある、グロッケというレストラン へ入る。この街にも「日本語のメニューあります」と案内が出ているレストランは、かなりあったのだが、このレストランにはなかった。ここならば、日本人ツアー客に会うこともなかろう。

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右から2軒目、青い三角屋根の建物 がレストラン・グロッケ

店に入り「伝統的なフランケン料理が食べたい のですが、どれがお薦めですか?」と尋ねる。すると、5種類ほど、どんな料理なのかを説明しながら勧めてくれた。その中から俺は、ザウアーブラーテンという、牛肉料理を注文した。あとで、ガイドブックとドイツ語辞典で分かったのだが、これは酢漬けにした牛肉の蒸し焼き、まぁローストビーフの一つのようだ。

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ザウアーブラーテン   とても、おいしそうでしょ?

食べてみると、肉はとても軟らかくておいしい !一緒についているものは、ポテトかと思いきや、甘~いスポンジケーキのようなもの。何だったんだろう?キャベツなのか何なのかよく分からなかったが、野菜の煮込み料理もついていた。ドリンクは、この料理に合うものを薦めていただいて、赤ワイン 。なるほど、肉料理だもん、”赤”だよな。こちらへ来て、白ワインとビールはずいぶん飲んだが、赤ワインは初めてだ。それにしても、自分にしては珍しく、ずいぶんグルメな旅をしている 。どれもこれも、美味しいものばかりだし

レストラン を出てマルクト広場へ行くと、あと15分で9時だ。こんな時間でも、まだ明るいせいか人々が集まっている。広場の横の市庁舎前の階段は、大勢の旅行者が座って、その時を待っている。俺も、その中の一人となり、やがて9時になる。再び、からくり時計の人形が姿を現す 。それを見終えて、もうしばらく街を歩く。色々なお土産屋のショーウィンドーを眺めてみる 。センスあふれる飾りつけに、つい何枚も写真 を撮る。

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9時になり、からくり時計 のショータイム。月日を表す時計、わかりますか

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「森の時計」と「煙出し人形」   煙出し人形は、中にお香を入れます。

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操り人形。顔が怪しげです・・・

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まるで本物のインコ?!   姿、表情がとてもリアルです

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子供用の洋品店?これも、とてもリアルです

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テディベア   値段 が高くて、手が出ない・・・

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マクドナルドです。この街の景観に合わせた造りになっていました

そして、城壁の外へと出る。旧市街を出ても、街の造りは変わらない、というか、「これが一般家庭の家なのか?」と思うような造りの家ばかりである。「こんな家に住んでみたいなぁ~!優雅だろうなぁ~! 」と思う。遠回りをして、ホテルへと戻る。

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ホテル レストラン  普通の民家のようです

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この造り・・・、ステキすぎます!  これも、普通の民家のようです   来世はこの家で生まれたい・・・

もう10時になろうとしている。ホテル へ戻り、シャワーを浴び、荷物を整理する。この日買ったお土産 を、何とかスーツケースに詰め込む。明日は、もう最後の日だ。どのようにして、過ごそうか?

ローテンブルク、ホテル・ガストホーフにて

*この旅日記は2002年のものです。

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2014年5月21日 (水)

2002 ドイツ・スイスの旅 その38(再掲)

お土産 を買い終えて、シュピタール通りを再び歩く。シーバース塔がある。ここはとても絵になる。

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プレーンラインにて  後方は、マルクト広場方面

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プレーンラインとジーバー塔。とても絵になる場所です

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シュピタール通り。ステキな街並みです

さらに進み、マルクト広場へ。広場にはたくさんの人々が集まっている。皆、何かを待っているようだ。市議院宴会館の時計塔を見ると、あと10分ほどで15時。「そうか!それで皆、待ってるんだ!」

この時計は、からくり時計になっていて、毎時11時から15時、20時から22時に時計の左右にある窓が開き、そこから大きなジョッキを手に持った人形が現われ、ジョッキのワインを飲み干す、という仕掛け。そのからくり時計も面白いのだが、俺が感心したのは、その時計の上にもう一つある時計だ。それをよく見てみると、時間ではなく、月日を表している。今までにも、時計台は何度か見たことはあるが、こういうものは初めてだ

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市議院宴会館。からくり時計が動くのを待つ人々

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いよいよからくり時計の窓が開きました

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ジョッキを手にした人形が出てきます

さて、マルクト広場からゲオルク噴水、そして小さなギャラリーで絵を鑑賞し、ケーテ・ヴォール・ファールト へ。ここは、1年中クリスマス !クリスマス・デコレーションが人々を出迎え、クリスマス・グッズの他にも、木彫りの人形、テディベアなど、お土産 として扱っている。あちらこちらのお土産屋を覘いてみて解ったのだが、この国では、クリスマス は本当に重要で大切なイベントなのだ!とても神聖な儀式なのだ、ということが。日本のクリスマスの祝い方って”かるい”気がする 。そりゃ、元々仏教の国だし、ただ西洋の異文化をマネして祝っているだけで、本当の意味なんて、誰も深く考えて祝っているわけではないから、”かるく”なるのだ

さて次は、ヘルム通りを行く。そろそろ休憩もしたいなぁ、ずいぶん暑いし 。でも、もう少し歩いてみる 。ブルク門から郷土博物館のある方へ、そしてクリンゲン門、シュラネン広場へと歩く。広場では、客待ちなのか休憩中なのか、馬車 引きが居眠りしている

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出窓に飾られた花、煙突  憧れてしまいます

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お昼寝しているのでしょうか?馬も、暑そう・・・

広場から少し行ったところの角のレストランで、休憩にする。外にあるオープン・カフェに席を取り、ビール を飲む。自由で開放的な気分を味わう 。しばらくすると、クラクションを鳴らした車 が、何台か走ってきた。皆、トルコの国旗を掲げている。「そうか!今日はトルコが勝ったんだな!」と、ワールドカップのサッカー の結果が、いやでも分かる。トルコの勝利を祝っている人々に、俺も拳を高く突き上げ、一緒になって喜んでいた 。レストランのウェイトレス たちも、外へ出てきて一緒に騒いでいる。彼らの喜びに対して、俺も声援を上げていると、ストレス発散!気分も上々でノリノリになってくる。

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ずいぶん歩き、そしてこの暑さ ! ビール 片手に、一人ご機嫌です

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トルコの勝利を祝って  走っている車

レストランを出た後、つい浮かれて 、トルコ国旗ではないが、ドイツ国旗を買ってしまった。帰国後も、ドイツチームが勝ち進んでいるならば、これを持ってTVの前で応援しよう!ずいぶんと歩き疲れて 、いったんホテル へと戻る。もう5時であった。

*この旅日記は2002年のものです。

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2014年5月20日 (火)

2002 ドイツ・スイスの旅 その37(再掲)

13:30ごろから街へと繰り出す。ホテル のレセプションでいただいた地図付きのパンフレット(日本語版)を頼りに歩き出す 。旧市街までは意外に近く、歩いても10分かからないぐらいだった。

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ローテンブルク旧市街への入り口、レーダー門

レーダー門から城壁内の街へ入る。まず、城壁に沿って歩いてみる 。人々の家 を見ていると、まるで「おもちゃ箱 」の中を歩いているような気分だ 。可愛らしく、清潔感あふれる家、三角屋根で、格子の窓、窓際にさり気なく飾られている花 、広くて大きな庭、庭を彩る草花 。センスがいい!というか、もう、ファッションと言ってもいい。

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旧鍛冶屋の家  特徴的な極端なとんがり屋根。実に”絵”になってます
こんな家に、住んでみたい・・・

城壁は階段を上がれば、通路を歩くことができるようになっている。すると、また違う視点から、街を眺めることができる。

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城壁の通路から  三角屋根の4階建て(?)の家

シュピタール門まで行き、帝国都市ホールの前を通り、しばらく行くと、ユースホステルがあった。さすが、ユースホステル発祥の国だ。古い街の伝統的な建物が、宿泊施設となっているのだ

シュピタール通りは、お土産屋さん やレストラン がひしめき合っている。くるみ割り人形や壁掛け時計、陶磁器製品など、見ているだけでもなかなか楽しい 。テディベアももちろんある。

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シュピタール通り。メインストリートの一つです

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テディベア  とても可愛い !けど、高い

帰国の日が迫っているので、そろそろお土産 を買わなければいけないし、1件のお店で壁掛け時計 を見てみる。種類も豊富で、ここなら気に入ったものが見つかりそうだ。3つ欲しいので、あまり大きなものは買えない。それに飾る場所を考えると、やはり小さなものがいい。違う種類のもの3つ、うち一つは、昔ながらの「ぜんまい式」だ。これは21.5ユーロと、手ごろな値段 。電池式で31ユーロ。他にも、陶器でできたビアジョッキなど、欲しいもの はたくさんあったが、なにぶん荷物が入りきるかどうか、それにお値段 が・・・ 。今回が最初で最後、ということはないだろうし、必ず2度3度とドイツへは訪れるような気がするから、次回の楽しみにしておこう。

*この旅日記は2002年のものです。

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2014年5月15日 (木)

2002 ドイツ・スイスの旅 その36(再掲)

さて、11:43発のローカル列車 に乗る。この列車にも1等車がある。さすがにこちらも、ガラガラだ 。検察に来た車掌にシュタイナッハでの乗り継ぎ時間を尋ねる 。すると、すぐに接続しているらしい 。シュタイナッハまでは、わずか40分ほど。シュタイナッハへ着く直前に、車掌は「次の駅で乗り換えですよ 」と、わざわざ教えに来てくれた。何とも嬉しい気配りだ

12:25に到着し、ローテンブルク行き は12:36発である。2両編成だが、とてもきれいな列車だ。乗車口付近は、自転車 が置けるスペースになっている。この日、土曜日のせいか大勢の人々が自転車ごと列車に乗り込み、サイクリングを楽しむようだ 。ローテンブルクまでは、ほんの15分。それでも列車内には1等車もあるし、トイレもついている 。俺のユーレイルパスは1等車用だが、2等車の座席に座った。15分ほどのローカル列車で、1等車も2等車もないから

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シュタイナッハ駅にて、ローテンブルク行きの列車

12:51、ローテンブルクへ到着。ここだけは、どうしても訪れてみたかった街 なので、無事に来られたことが嬉しい !まだ時間は早いが、この日はのんびりとこの街を散策したいので、ホテル 探しとする。が、駅のインフォメーションは閉まっている(土曜日なので、ドイツでは日曜日と共に休日) 。ガイドブックを見ると、地図上に駅の場所が示されていない 。ここは、城壁に囲まれた古い街が、観光のメインなので、そちらしか載っていないのだ。これでは、駅からどう行けばいいのかさえ、わからない

しかし、都合よく駅前に小さなホテルがある 。飛び込みで行ってみる。部屋はとれるらしい 。料金は37ユーロ(4440円)と、とても安い !シャワー・トイレ、朝食付きでこの料金なら文句はない。迷わずここに決める

部屋へ案内されると、部屋そのものは狭い。そりゃ、この料金だし、一人なんだから、別にかまわない。

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ローテンブルク駅前のホテル  ここを拠点にして、街を歩きます

*この旅日記は2002年のものです。

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