そして9時ごろ、パパとママに見送られ、エルマー・アンジュラとともに我々はバーギッシュ・グラートバッハの駅へ。やや早く着き過ぎた。
駅前にはバスターミナルがあり、彼らの街へ行くバスは、すぐ目の前から出ている。彼らの自宅の最寄りのバス停の名は、”Großer Busch(グローサー・ブーシュ)”。しかし、1日にほんのわずかしか走っていない。日曜・祝日ともなると、完全運休だ。駅から歩ける範囲だからなのだろう。でも、3度ここへ来て、もう彼らの迎えなしでも彼らの自宅へ行くことができそうだ。
やがてケルンへ向かう列車がやって来た。エルマー・アンジュラともここでお別れ。私、そして母ともども本当にお世話になりました。言葉だけでは言い尽くせない感謝!何度もお礼を言い、握手しながら笑顔で分かれる。そして私と母は、ケルンへと向かった。
ケルン中央駅に到着し、ルフトハンザ航空の事務所でチェックイン手続きをし、荷物を預ける。フランクフルトへ行く列車が出るまでの間、母に Köln Dom(ケルン大聖堂)を案内する。そのために早目に出てきたのだ。ここはユネスコ世界文化遺産にも登録されているほどの名勝地。外観の彫刻、その立ち姿はとても美しい。
ケルン中央駅を出ると、すぐにこの姿が目に飛び込んできます (^o^)/!
いかがですか?鎖国を解き時代は明治へと移り変わった時、岩倉具視率いる使節団はこの地を訪れ、この大聖堂を見てとても驚かれたそうです。
中へ入ると、この日は日曜日で、ミサが行われていた。しばらく見ていると、私が頭に巻いているバンダナを取るように注意されてしまった。帽子などは、失礼にあたるのだろうか。中をもっと奥の方まで案内したかったのだが、このミサのため入口付近しか入ることができず、充分な見学はできなかった。それ以上中にいても仕方がないので、外へ出る。
この日は日曜日とあって、ミサが行われ、これ以上奥へはあいにく行けませんでした。
ケルン大聖堂前の広場にて、我が母です。
大聖堂前の広場では、大道芸人がそこかしこにいてパントマイムを披露している。彼らは着ているものも含めて、全身を銅色に塗って銅像のように立っている。見事なほど、微動だにしない。小さな女の子が、彼らの前に置いてある容器に、チャリンとお金を入れた。するとその銅像(?)は、この慈悲深い少女に頭を下げ握手をしていた。
どう見ても銅像にしか見えない・・・(・_・)!
けどすべて、生身の人間のパフォーマンス!この方は、ちゃんとお礼に頭を下げていましたヨ (^_^)/!
大聖堂の中を見学できなかったので、時間が大幅に余り、大聖堂近辺を歩いたり、駅構内をぶらついたりした。すると、何かの商品の宣伝をしている。私たちも呼び止められた。「何だろう?」と思って見てみると、どうやら眼鏡の洗浄液のようだ。キャンペーン中だから無料で洗浄してくれるというので、私も母のサングラスも洗浄してもらった。曇り止めの効果もあるそうだ。
母がふいに「トイレへ行きたい」と言うので、駅構内のトイレへ案内すると、料金は何と2ユーロ!入口で2ユーロ投入しないと、中へ入れないのだ。うーん、さすがに大都市の中央駅だけあって、トイレの利用料金もひときわ高い!
そしてわずかに残っている小銭でジュースとビスケットを買って、すべのユーロを使いきり、いよいよフランクフルトへと向かう列車に乗る。
*この旅日記は2005年のものです。
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