2002 ドイツ・スイスの旅 その42(再掲)
再び街の中へ。マルクト広場へ行く。気になる服装をした男が2人、歩いている。パッと見た感じでは、衛兵のような気がするのだが・・・?彼らの職業は、何だろう ?
そろそろ食事を、と思いすぐ近くにあったレストラン へ行ってみると、座るところがないほど混んでいた。ガイドブックを見てみると、ここはとても有名なレストランであることがわかった。もうしばらく歩き 、別のレストランで食事にする。
トロピカルフルーツのパンケーキとビール を注文する。が、ふと小銭 がほとんどなかったことを思い出し、念のため「クレジットカードで支払うことは、できますか?」と訊ねると、「現金しかダメなのです。でも、すぐ近くに銀行 がありますから、そこで両替してくれば大丈夫よ」と、とてもきれいなウェイトレス が答えてくれた。それならば、安心して食事ができる 。
まず、ビール が運ばれてきた。暑い中、ずいぶん歩いた ので、喉に心地よい 。そしてパンケーキ。トロピカルフルーツと生クリームがたっぷり!とてもおいしい !昼食というより、おやつかな?日本でだったら、絶対に昼食では食べないナ!けど、パンケーキにビールは合わなかったかなぁ・・・?
食事を終え、ウェイトレスに「銀行 へ行ってきますので。荷物はここへ置いておきますから」と話してから、銀行へ向かう。荷物を持って行ったのでは「食い逃げ 」と思われてしまうかもしれないから !
銀行へ行くと、今日は日曜日なので、当然窓口は閉まっている。クレジットカードでの現金引き出し機 があるのだが、スイスでも試したように、使い方が分からない 。スイスでは結局、窓口で両替したもんなぁ!しかし、現金 を用意しなければ、何ともならないのだ。
まず画面を見て、ここはドイツだからと思ってドイツ語で書かれたところをタッチしたのが、そもそもの間違い。たまたま現金を引き出しに来た人に聞いてみると、それは何語で説明するかの選択であった。アホ丸出しだ 。恥ずかしい~ !ドイツ語では分からないので、英語にする。すると、どうやら4桁の暗証番号を押すようだ。次に『グリーンナンバー』とある。「グリーンナンバーって何 ?」しばらくすると、カードが戻ってきてしまった。何度やっても同じ繰り返し。「どうすればいいんだ ?」このままでは現金の用意もできず、レストランに代金が支払えない 。
最後になって、とんでもない難問にぶつかってしまった。暗証番号までは間違っていないと思うので、その後にテンキーの右側にある3つのボタンを上から順番に押してみる。1つ目はダメ。2つ目も同じ。もう、どうしようもないのかな?最後のボタンは?「オッ?!画面が変わった !」画面には20ユーロ、30ユーロ・・・、とある。最少金額の20ユーロを選択すると、機械の中でパタパタとお札が動く音が!そして・・・出てきた!20ユーロ!「ヤッター よかったー これで食い逃げせずにすむ― !」と、大げさだが、これが本音だ。
ずいぶん時間がかかったが、現金 を持ってレストラン へ戻る。ウェイトレス に合図 をする。「遅くなってごめんなさい 」と一言、謝っておく。ウェイトレスは、ニッコリと笑って「いいですよ 」と答えてくれた。こんな一見の客を信じて待っていてくれた。これが他の国だったら、待っていてくれるだろうか?少なくとも、先に現金を用意していなければ、注文もできないのではなかろうか?ふと疑問に思った。
いずれにしても、苦労はしたが、嫌な思い出を残さずにすんだ。願わくは、これをスイスで克服していたら、もっと気軽に現金を用意して、もう少し違った旅ができたのでは、と思う。
*この旅日記は2002年のものです。
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