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2014年4月

2014年4月30日 (水)

2002 ドイツ・スイスの旅 その29(再掲)

9:55発の電車 が来た。団体はまだそこにいるようなので、その電車に乗ってリッフェルアルプへと向かう。下って行く途中で、車窓から何度かマーモットを見かけた。けっこう、いるんだな 1枚写真を撮ってみたが、果たしてちゃんと写っているかどうか・・・?

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GGB鉄道とマッターホルン。スイスならではの景色です

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どこかに・・・、マーモットがいたはず・・・

10:19にリッフェルアルプへ到着。ここで下車した客は、俺一人だけ。ここから俺は、ハイキングを楽しむ。マッターホルンの眺めが素晴らしい

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リッフェルアルプより、ハイキングのスタートです

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リッフェルアルプにて、マッターホルンをバックにして1枚  お天気はまだ少し、曇り気味です

水を持ってくることを忘れていたので 、1軒のお店に立ち寄り買っておく。1Lで8フラン。高いよなぁ 650円だもん

ハイキングコースをリッティへと歩く。道は緩やかな下り だ。あちらこちらで花 が咲いている。リッティを過ぎた辺りでは、本当に広くてきれいなお花畑が !これが自然のお花畑なんだから、美しいこと、この上ない

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リッフェルアルプにて、つつじかなぁ・・・

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行く先々できれいなお花畑が

そして、11:45ごろ、フーリへ。意外と早く着いた。ロープウェイを乗り継いで、シュヴァルツ・ゼーへ。ここまで来ると、マッターホルンを間近で見ることができる。でっかい 

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マッターホルン  いかがですか  この圧倒的な迫力

12時半ごろから、歩き始める。コースは、シュタッフェルからツムットを経由し、ツェルマットまで。歩き始めると、マッターホルンは少しずつ姿を変えていく。

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マッターホルン。少しずつ形が変わります

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マッターホルンをバックに  ずいぶん違う山のように見えてきました。

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かなり変わって見えます。これもマッターホルンです

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しばし休憩。さすがに暑くなってきました

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シュタッフェルにて  説明がなければバックの山がマッターホルンとは思えないかも・・・

標高2000mを越えているというのに暑い !午前中は曇っていたが、午後は晴れてきた。シュタッフェルまではマッターホルンが見えていたが、そこから下ると森の中に入り、しばらくの間、見えなくなる。しかし、木の香りが心地よい 。森林浴をしている気分だ。

途中、道が枝分かれしている。フーリへ行くより、ツムットを通ったほうがツェルマットへは近い。それに、フーリからロープウェイに乗らなくてすむ。ツムットへと道をとる。どこから来ているのか、とあるカップルと追いつ追われつで歩く。女性 は、上半身はスポーツブラ1枚だけだ 。ちょっと、目のやり場に困る 。欧米の女性は、こういうことはあまり気にしないようだ。事実、全くいやらしくないし、健康的でとても似合っている。かつて、インドやネパールでもっと刺激的な格好の欧米女性旅行者を、何人も見たことがある。自分を、より美しく、セクシーに見せることがとても上手だ。日本人、というかアジア系の女性では、なかなか真似できない、と思う。偏見だろうか・・・?

ツムットには、小さな教会があり、シスターもいた。ハイキング途中で休憩している人も、けっこういる。が、日本人はどうやら俺だけのようだ。そして、さらに下って行くと、ツェルマットの街が、もうすぐそこに見えてきている。

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ツムットの村が見えました。ハイキングも終盤です

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ツムット付近のお花畑。スイスは、山(アルプス)とお花の国だ

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ツェルマットの街が見えました。ハイキングも終わりに近づいてます

午後3時半ごろ、ホテルへと到着。シゥヴァルツ・ゼーから、約3時間。この日も良く歩き、かなり陽に焼けた。

*この旅日記は2002年のものです。

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2014年4月29日 (火)

2002 ドイツ・スイスの旅 その28(再掲)

6月20日(木)

ツェルマット8:24(GGB)9:05ゴルナーグラート9:55(GGB)10:19リッフェルアルプ(徒歩・ハイキング)11:45フーリ11:50(ロープウェイ乗継)12:25シュヴァルツゼー12:30(徒歩・ハイキング)13:35シュタッフェル13:40(徒歩・ハイキング)15:25ツェルマット

 相変わらず、朝早く目が覚めてしまう 。この日も6時には、もう目が覚めていた。ホテルの朝食は7時から。それまで顔を洗ったり、軽くシャワーを浴びる。

朝食 は、パンにヨーグルト、コーンフレークもあった。もちろんジャムやチーズ、ハムも置いてあり、パンにはさんで 食べる。ドイツのエルマー宅での朝食が思い出される 。やはり、おいしい !つい食べ過ぎてしまう。飲み物は、グレープフルーツジュースとコーヒー

食べ終えて、出かける準備をし、8時ごろ駅へと向かう。ゴルナーグラート登山電車(GGB)駅で切符を買う。行きはゴルナーグラート(3130m)までで、帰りはリッフェルベルク(2582m)からハイキング を楽しむ予定であったが、まだ雪 が深くリッフェルアルプ(2222m)からしか歩けないらしい 。仕方がないので、往路はゴルナーグラート、復路はリッフェルアルプまでの切符 を買う。そうなると当然ハイキングコースも考え直さねばならない 。地図を見ながら検討すると、リッフェルアルプからリッティを経由してフーリ(1886m)までのコースがある。これならば、ツェルマットまで戻らなくても、フーリからロープウェイでシュヴァルツゼー(2582m)へ行くことができる 。そしてそこからツェルマットまでのハイキングを楽しもう

この日のハイキングコースも決まり、8:24発の登山電車 に乗ると、な・な・なんと乗客の9割以上が日本人 !ツアーコンダクターがいる、ということは、やはり団体ツアーか!あーぁ、スイス国内は、というより日本のツアーが必ず来るようなところばかり来ているからなぁ 。辟易してしまう 。電車 が登るにつれ、アルプスの山々がその全貌を少しずつ見せ始める

ゴルナーグラートへは9:06着。団体を避けるようにしてアルプスを眺める。マッターホルン(4478m)、モンテローザ(4634m)などなど・・・、山からは氷河が落ちている。天気は曇っていたものの、素晴らしい眺めだ

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キャストール(右:4228m)、ポルックス(左:4092m)。

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ブライトホルン(4164m)、お天気が残念です...

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マッターホルン(4478m)   少しずつ晴れ間が…午後に期待が持てそう

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左:モンテローザ(4634m)、う~ん・・・アルプスだぁ~

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マッターホルンをバックに  この後、あの山裾までハイキング。天気が回復することを祈って・・・

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ゴルナーグラート駅とマッターホルン。天気が良ければ、ガイドブックやツアーパンフに使えたかも・・・

*この旅日記は2002年のものです。

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2014年4月27日 (日)

SLと船シリーズ&琉球切手

皆さま、おはこんにちばんは ヽ(´▽`)/

いよいよGWですが、今年は飛び石と後半に4連休と、カレンダー通りの方も多いのでは?
中には昨日から5月6日まで11連休という方もいるかも?

今回、久々に紹介する切手はGWにちなみ、SLシリーズと船シリーズ、そして沖縄が日本に返還される前に発行された『琉球郵便』の切手を少し紹介します。

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1列目、『D51』『C57』『D52』
2列目、『C51』『9600』『C58』
3列目、『7100』『150』『C11』『8620』

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1列目、『遣唐使船』『遣明船』『昌平丸』
2列目、『御朱印船』『天地丸』『千石船』
3列目、『大成丸』『浅間丸』『コンテナ船』
4列目、『天洋丸』『畿内丸』『タンカー』

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1列目、『母の日(1964)』『オリンピック東京大会沖縄聖火リレー記念(1964)』『金武発電所竣工記念(1965)』『愛鳥週間記念リュウキュウツバメ(1966)』
2列目、『国際観光年記念(1967)』『ハワイ移住70年記念(1969)』『海中展望塔完成記念(1970)』
3列目、『国政参加記念(1970)』『那覇市制施工50周年記念(1971)』『沖縄返還協定批准記念(1972)』
4列目は1968~70年発行の年賀切手。
5列目、『セマルハコガメ』『タイマイ』『リュウキュウヤマガメ』
6列目、『沖縄戦跡政府立公園』『沖縄海岸政府立公園』『与勝海上政府立公園』

琉球郵便の切手はもう数枚持っています。
沖縄が日本へ返還されて40年以上経ちました。これらの切手はもはや貴重なものになりつつあるのかもしれません。大切にしていきたいと思います。

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2014年4月24日 (木)

2002 ドイツ・スイスの旅 その27(再掲)

アルパインミュージアムへ行ってみると、午後は16時から開館。まだ時間があるので、そのまま街外れまで行く。すると、マッターホルンが天高くそびえていた。明日はもっと高いところ、もっと近いところから、眺めることができるんだ

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ツェルマットから見たマッターホルン(4478m)

街の方へ戻り、アルパインミュージアムへ。ここは、日本語でいえば ”山岳博物館”。アルプスの登山の歴史や登山道具、かつてのこの辺りの人々の生活、動物など自然界のものも多く展示されている。入場料は8フランだった。

そして街をぶらつく。同じホテルにチェックインした大阪の女の子 たちに会う。お互いに「何してるんですか ?」と、声かけ合う。彼女たちは明朝 ”日の出ツアー” に参加するとのこと。朝4時過ぎに出発するらしい。そして朝食付き、とのこと。

「日の出ツアー?そういうのがあったんだ(いいナァ、天気が良ければ素敵だろうな!)」

と思いながら、「俺も行こうかな?」とは、言わなかった。俺には俺の旅があるんだし。

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ツェルマットの中心街 ホテルやお土産屋、観光客でいっぱいです

そして、明日のゴルナーグラートまでの列車 の時刻と料金 を調べておく。現金 が心もとなかったので、クレジットカードで200フラン両替しておく。あちらこちらのお土産屋をのぞいてみると、日本人の店員もいたりする。絵葉書を10枚(5種類×2)買ってホテルへ戻り、何枚か手紙を書くことにする。何しろ、時間を持て余している。喉が乾いてきたので、ジュースを買いに行く。ファンタオレンジ500mlが3.5フランって、日本円で290円?これって、高くない ?日本でコンビニで買っても150円だよ。スイスは物価が高いって聞いていたけど、確かにその通り。列車の料金も「ずいぶん高いナァ」って思っていたし・・・。

夕食はやはり8時ごろ、ホテルのむかえにあるレストラン   ”スイスシャレー” へ。この名前って、グリンデルワルトで入ったレストランと同じ名前だけど、チェーン店なのかな?それとも偶然?ウェイトレス に「ジャパニーズ?」と訊かれ「イエス」と答えると、日本語で書かれたメニューを持って来てくれた 。そして ”トリ の胸肉の何とか・・・?(忘れました)、ライス付き” を注文する。肉にかかっているソースがおいしい。ご飯も3日ぶりだ。デザートもいただく。

「エントシュルディグング?ツァーレン、ビッテ?(すいません、お勘定をお願いします)」

と、ドイツ語で言う。支払うのと同時に、

「ダス・イスト・フュア・ズィー!(これはチップです) 」と言うと、

「ダンケ・シェーン!(ありがとう) 」と答えてくれた。

けっこう通じているようだな、アンチョコ見ながらの俺の ”にわかドイツ語” も。

食事を終え、街のメインストリートへ行くと、到着したばかりと思しき日本人の団体ツアーに遭遇。ツアーコンダクターが旗を持ちながら先頭を歩き、色々説明をしている。その後ろをぞろぞろと ”金魚のフン” か、はたまた ”アヒルの行列” か、何人もの大人が、ついて歩いている。みっともないと言ったら、ありゃしない!それを見ている他の国のツーリストは「何事か?」という顔の人もいれば、「また(日本人の団体)か?」と、明らかにバカにしているような、呆れた視線で見ている人もいる。俺は両手のひらを開きながら、腕を真横に「理解できないよ!」と言ったポーズで彼らに応える。「もう、恥ずかしくて見ていられない! 」。そそくさとホテルへ戻り、シャワーを浴び、洗濯をして眠ることにした。

ツェルマット、ホテル・アルプフーベルにて

*文中、ツアー客に対する偏見がありますが、あくまで私自身の個人的見解です。お気を悪くされた方がいらっしゃいましたら、お詫び申し上げます。

*この旅日記は2002年のものです。

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2014年4月23日 (水)

2002 ドイツ・スイスの旅 その26(再掲)

駅の観光案内所へ行き、ホテル の紹介を頼むと、ここにはホテルの案内ボードがあり、各ホテルのコードナンバーと利用料金 、そしてコードナンバーを入力するとそのホテルの場所が表示される地図がある。そして、気に入った ホテルが見つかったら、ボードの横にある電話 で予約するらしい。電話はコードナンバーをダイヤル(プッシュ)すれば、そのホテルに自動的につながるとのことだ。そう、つまりそれを見て ”自力で決めてくれ”ってことだ 。それならば、「自分で探して決めるか !」てなことで、ボードの前でどのホテルにするか探し始める

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ホテルの案内ボード この中からこの日のホテルを決めます

すると、「あの~、日本人の方ですか?」と2人の女性 。たしかブリークの駅の待合室にもいたし、同じ列車 に乗っていた子たちだ。ホテル の予約のことで尋ねられたので、先ほど案内所の人に言われたことを彼女たちに話すと、「エーッ?(これを見て選んで)向こう(案内所の人)が予約してくれるんじゃないんですか? 」と驚いている。

俺は、数多くあるホテルの中から、手ごろな料金で駅から近いところを見つけることができた。そこへ電話 してみると、あっさりと予約する ことができた 。駅からは歩いて3分。料金は、バス(風呂)・トイレ付で5~6000円

すると、女性 2人はあわてたように「どこにしはったんですか(関西弁)? 」と聞いてくる。

俺が予約したところを教えると、「まだ予約 取れそうでしたか ?」

「いや、電話だけじゃ、そこまではわからないですヨ !」

「うちらも、ここにしようか ?あの~、同じところでもいいですか? 」と尋ねてくる。

俺は、誰がどこに泊まろうと自由だし、たまたま俺が先にそのホテル を見つけただけだから、「別にかまいませんよ 」と答えた。

「すいません・・・、電話してもらえます? 」と彼女 たち。

「ヘッ?

「イヤ~、うちら英語まったくできへんねん 、ナァ~ !」って・・・。

「ホテルの予約ぐらいはできるでしょう ?」と言う俺。

「イヤァ、ホンマにできへんのです~ 」って、おいおいマジかよ?

「私だって、そんなに英語できないっすヨ !それに俺よりはるかに現役に近いでしょ?俺なんか、もう40だヨ

「イヤァ 、うちらよりは、はるかにできますヨ~ !」

「じゃあ、(電話 )してあげるけど、途中で変わるからネ

「エッ?!

「だって、予約者の名前、聞かれたとき、あなたたちの名前わからないから、それぐらいは言ってよね  

と言いながら、彼女たちのホテル の予約の電話 をするハメになった 。そして彼女たちの予約も取れた のだが、ホテルの人は、予約者の名前など全く尋ねず、ただ「今、駅にいるのかい?だったらすぐにこちらへ来ればいいから」と言っただけ。直前に俺が予約 したばかりだし、同じ声で立て続けに予約が入れば ”一緒にいる” と思われても不思議はない

そして、駅の案内所から彼女たちと一緒にホテルへと向かう   。それにしても、彼女たちは今までどのようにして、旅してきたのだろう ?と思い、尋ねてみると、

「人に頼りっぱなしなんですヨ! 」ときた。俺は笑いながら、

「まぁ、ツアー客よりはマシですヨ! 」と言うと、

「ツアー客より、タチ悪いよネ! 」と言っている

俺は、たとえ他人に頼りっぱなし だとしても、多分に自分たちの意思が働いている分 、ツアー客よりは好きだが・・・ 。それに若いし 、二人ともけっこう可愛いし・・・ ()

「言葉からして、大阪ですか?」と尋ねると、もちろんその通り。

「どちらからですか ?」と尋ねられ、

「名古屋です 」と答えると、一人

「名古屋の ”みそかつ” 私、大好きなんですヨ~ !みそかつ食べるためだけで、名古屋まで行ったこともあるんですよ~ !」と言う。これにはさすがに、笑ってしまった。

話をしながら 歩いているうちに、この日のホテル へ到着。駅から3分と言うだけあって、本当にすぐだ 。ホテル名は ” Hotel Alphubel ” 。レセプションでまず、自分の名前を言い、そして彼女 たちの予約のことを話すと、予想通り解っていたようだ。チェックインを済ませ、部屋へ案内される。部屋は、昨日のグリンデルワルトのホテルと比べれば、決して広くはないが、バスタブがあるのはありがたい。そしてもう一つ、異なものが・・・ ?トイレのすぐそばにある、この便器のような形をしたものは・・・ ?もしかして、ここで洗濯していい !ってこと?それ以外に考えられないし、だとすると非常に嬉しい !と言っても今までのところでも、洗面所やシャワールームで洗濯していたから、あろうとなかろうと同じだけど 。ホテルを決めるのに時間がかかったので、この日は街を散策するしかない。

*この旅日記は2002年のものです。

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2014年4月22日 (火)

2002 ドイツ・スイスの旅 その25(再掲)

8:50発の列車 に乗り、9:25にインターラーケン・オスト、9:39発のIC(インターシティ特急) でシュピーツへ10:02着。ここまでの列車は調べてあったのだが、ここから先の列車の時刻は、一切調べていない。行くところは決めていても、それでもなお「行き当たりばったり」の旅が「俺の旅の真骨頂」だ。例によってホームでブリークへ行く列車を調べると、10:37にICがある。それまでの時間を、駅の待合室で過ごす。すると、切符売り場に、その駅に発着する列車の時刻表が『ご自由にお持ち下さい』とばかりに置いてある。1冊手にすると、スイス国内の主な駅まで、そしてそこから来る列車の時刻が案内されている。同じものがブリークにもあれば、ドイツへ戻る時、少なくともスイス国内の列車の時刻だけはわかりそうだ

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これから乗る I C 特急。シュピーツ駅にて

10:37発のICに乗りブリークへは、11:34着。ツェルマット行きの列車は・・・、「エッ!うそ ?」、なんと1分前の11:33に出たばかり。スイスは鉄道網が発達していて、「列車の乗り継ぎは非常にいい」と聞いていたのに・・・ 。次の列車は12:23発。それまで待たなければならない。しかし、ツェルマット行きの列車が出る14番ホームってどこ?見つからないぞ ?と探していると、駅舎を出たところにもトラム(路面電車)のホームらしきものが・・・。よく見ると、トラムのホームではなく、14番ホームとなっている。どうやらそこがツェルマットへ行くBVZ鉄道のホームらしい

この鉄道もユーレイルパスが使えないので、切符 を買わなければならない。片道切符を買おうとすると、往復切符は2ヶ月有効とのことで、割安な往復切符(2等)を買う。列車が出るまでの時間を待合室で過ごす。2人の女性 が目につく。顔を見ると、「日本人?」と思ったが・・・、でも最近は韓国の人もけっこう来ているみたいだし・・・、まぁいいか!

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ツェルマット行きの列車 ブリーク駅にて

待合室で過ごしているうちに、列車 はホームに入っていた。あわてて列車に乗り込む。俺が乗った車両は、ひとつの車両の中で喫煙席 と禁煙席 が、伏流煙が禁煙席へと流れないように扉で仕切られ別れている。俺は喫煙席 の4人掛けボックスシートに一人で座る。ツェルマットまで1時間20分。のんびりと車窓からの景色を楽しむ。隣のボックスシートに一人でいる若者は、持ち込んできたビール をジャンジャン飲んでいる。250mlか350ml入りのビール瓶1ダースが次々と開けられる。「酔っ払って、変にからまれなきゃいいが・・・」と心配になってくる   。

ある駅から、年老いたご婦人が自転車 を持ち込んで乗車し、彼のシートの前に座った。そのご婦人は、2~3駅乗っただけで降りたのだが、そのご婦人が降りる時、彼はシートにビールを残したまま、ご婦人と一緒に出口へ向かった。「おいおい、ビール忘れてるゾ !」と思ったのだが、彼はご婦人の自転車を下ろすのを手伝っているだけだった。ご婦人は彼にとても感謝している 様子だし、彼は当たり前のことをしただけ といったように見えた。とても、すがすがしい光景だった。内心「昼間から、飲んだくれてる若者」と思った自分が、恥ずかしくなってきた

そしてしばらくしたころ、彼が俺に「良かったら、ビール 飲まないかい?」と、声かけてくれた。「エッ?俺に?」と言うと、「そうだよ!どうぞ! 」とにこやかに1本のビールを差し出してくれた。「ありがとう!本当にありがとう! 」とお礼を言って、喜んで彼からビールをいただいた。

彼の名前はオリバー君。ブリークを出た時からずっと飲んでいるが、酔っ払っているようには見えない。彼の一言がきっかけでツェルマットに着くまで、ずっと話をしていた。彼は時々、窓から見える山の説明をしてくれたり、日本のことをいろいろ尋ねてきたりした。禁煙席側にいる、ブリークで見た日本人(?)と思しき女性二人が、車内が暑い のか、窓を開けようとしているのだが、開けられないみたいだ。彼は「彼女たちは日本人かな?もしそうなら手伝ってあげたら?」と話した。俺は「日本人だと思うけど、もしかしたら韓国人か中国人かもしれないし・・・?」と言って、結局、何もせずにいた

オリバー君とのひとときは、俺の貧しい英語力では、半分も理解できたのかどうか、怪しいものだが・・・、でも楽しい !何かとても新鮮だ!初めて会って、きっと二度と会うこともないだろう人なのに、『一期一会』の出会いと別れ、ほんの一瞬のひとときだからこそ、より強く印象的に残るのだろう。この、ほんのわずかな楽しかった時間を忘れないために、彼の「写真 を撮らせて下さい」と話すと、彼は喜んで応じてくれた。

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オリバー君。列車内でビールをご馳走してくれました

やがて、ツェルマットに到着。13:43だ。オリバー君に「ありがとう!さようなら!」と別れを告げる。

*この旅日記は2002年のものです。

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2014年4月20日 (日)

黄緑色の桜・ウコン桜が満開です

皆さま、おはこんにちばんは ヽ(´▽`)/

鬱金(ウコン)桜をご存知でしょうか?
『桜』と言えば『桜色』と言われる色もあるほどですが、
この鬱金桜は黄緑色にほんのりピンクのきれいで可愛い八重桜なのです。
『お花見』の象徴である”ソメイヨシノ”が終わってしばらくすると、この鬱金桜が咲き始めます。
*鬱金桜・・・大島桜を母種とする園芸品種の里桜で落葉高木。樹皮は灰褐色。若芽は淡茶緑色。和名ウコンはしょうが科の多年草ウコンの根茎で染めた黄色に花色が似ていることから言う。(*天王川公園の立て札より一部抜粋)

私がこの桜を知ったのは、まだほんの2年前。当時のプロ友さんからの情報で愛知県津島市の天王川公園へ、その桜を見に行きました。
その時初めて見た鬱金桜・・・、それまで私が持っていた桜の概念を覆すほど色といい姿といい、きれいで可愛らしい桜でした。

昨年、この鬱金桜を我が家から車でほど近い緑地公園の隅っこに見つけました。
公園から帰るとき、ふと目に留まったきれいな桜・・・それが鬱金桜!
駐車場の出口の隅に咲いていたのです。

その鬱金桜が今年もキレイに咲いていました。

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公園出口の脇にひっそりとある鬱金桜。

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アップで見てみましょう (^o^)!

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ほんのりピンクがかった花びらも!

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こんな感じで可愛く咲いています w(^o^)w!

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隣の濃いピンクの里桜と共演!

園内には他にもこの時期に満開となる里桜がたくさんありました。
どの桜も八重咲きで、とても可愛らしい姿ですので、こちらもご覧ください。

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淡いピンクの里桜。

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濃いピンクの里桜。

里桜の色を見ると鬱金桜の色が黄緑色をしているのが、とてもよく分かりますね。
これらの桜を愛でながらの花見も、とても楽しいと思うのですがネェ・・・

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こんな感じでずっと向こうまで咲いているのですよ。

可愛らしい八重の桜、そして鬱金桜の美しさにすっかり癒され、心なごみました。
機会あれば、御衣黄(ぎょいこう)桜も一度見てみたいです。

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2014年4月17日 (木)

2002 ドイツ・スイスの旅 その24(再掲)

6月19日(水)

グリンデルワルト8:50(BOB鉄道)9:25インターラーケン・オスト9:39(IC特急)10:02シュピーツ10:37(IC特急)11:34ブリーク12:23(BVZ鉄道)13:43ツェルマット

この日も朝早く目覚めた。軽くシャワーを浴び、洗濯したものを片づける。朝食までの時間を、ボーッと過ごし、7時半より朝食。各テーブルを見ると、ナイフやフォーク、カップなどが2人分または3人分、4人分セットされている。が、ふと、ある2つ合わせたテーブルを見ると、

      

    

というように、1人分ずつ交互にセットされている。どうやら、「一人で来ている客はこちらでどうぞ!」ということのようだ。俺は、一番端のシートに座って食事を始めた。メニューは昨日と全く同じだ。しばらくして、昨日フィルストで会った女性も食事にやって来た。彼女も俺に気が付き、軽く会釈をし 、そして、あちこちのテーブルを見まわした挙句、俺の斜め前に座った。

「おはようございます! 」と彼女。

「おはようございます! 」と俺も答える。

「ここに来るしかないですよネェ!

「でしょ!この食器の配置 を見れば、”一人の人は、こちらで”って、言ってるようなものでしょ! 」と俺も答える。

逆にいえば、この配置のおかげで、一人ではなく話し相手ができたので、よし!としなければ 。彼女は10年前にもスイスを訪れており、今は結婚して2月に仕事を退職しNOVA(英会話学校)へ通っていたそうだ。ご主人は仕事で来られないので一人で来た(ご主人はしぶしぶ承知した らしい)のだが、ホテル は前もって予約して、しかも毎日ご主人の携帯 に電話しなければならないらしい。

「それだけ心配しているんだし 、愛されている ってことですヨ! 」と、男の立場で一言。

「そうですか? 」という彼女。

良い意味で取ってあげなきゃ!見たところ、俺よりはずいぶん若い だろうし。朝食の間、昨日のハイキングの話など、途切れることなく会話が続き 、お互い楽しい朝食となった。彼女は、もう一泊するそうで、ここで別れた。

朝食を終え出発の用意を整え、8時半にチェックアウトする。この日はツェルマットへと向かう。駅へ行くと、「ここは日本か ?」と思うほどの日本人の数 。どうやら3~4つの団体ツアーが重なって集合してしまっているようだ。何十人もの日本人が、駅前の歩道にあふれている。「すいません、通してもらえますか?」「通して下さい」と、何度言っただろう。やっと駅舎の中へ入り、インターラーケン・オストまでの切符を買う。そして再び「すいません・・・、通してもらえますか?」いい加減にしろ !と怒鳴りたくなった。「自分たちだけがここへ来ているわけではないのに、もう少し考えろヨ! 」と、ツアーコンダクターに聞こえるように睨みつけていた 。まさか・・・、同じ列車ということはあるまいな?幸い、ツアー客はユングフラウ観光へと出かけるようだ。

*この旅日記は2002年のものです。

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2014年4月16日 (水)

2002 ドイツ・スイスの旅 その23(再掲)

クライネ・シャイデックより、およそ3時間、午前中と合わせて4時間半、アルプスのハイキングを楽しんで、7時前にホテル へ到着。フゥー、とりあえず、一服一服 。そしてシャワーを浴び洗濯をしなければ・・・。バンダナや下着類はすぐに乾くだろう。トレッキングシューズとウールシャツは外へ陰干ししておこう。

そして8時半過ぎ、エルマー、アンジュラに、無事スイスにいることを電話する 。ドイツも今日は暑かったらしい

そして夕食。外は雨 が降ったのか、道は濡れている。シャワーを浴びている間に降ったようだ。ハイキング中 でなくて、良かった。昨夜と同じレストラン へ、今夜はミートフォンデュだ。昨日いた日本人のウェイトレス は、2人ともお休みのようだ。ウェイターが注文を取りに来る。昨夜頼んだことを話すと「承っております」という表情で、飲み物はビール をたのんだ。

ミートフォンデュは、しゃぶしゃぶ風と、油でサッと揚げるものの2種類。油の方を選ぶ。運ばれてきたものは、一口サイズにカットされた肉と、油が入った器、器はもちろん火にかけて、そしてポテトチップス(日本で言うフライドポテト)。これだけでも十分なのだが、さらに大げさなものが運ばれてきた。肉をつけるソースや、箸やすめ(?)のおかず、フルーツなどが入っている小鉢が18個

「誰がこんなに食べるの? 」というぐらいに、そのボリュームたるや、すさまじい!

「これって本当に1人分? 」と疑いたくなるほどだ。

ウェイターが親切に食べ方を教えてくれる。そして、このすさまじい量の食事を写真 に撮っていると、後ろのテーブルで食事をしていた女性 が、「あなたの写真も撮ってあげるわ」と気を利かしてくれた。

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ミートフォンデュのお肉。おいしそうでしょ?

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見て下さい! 左に並んだ小鉢。そしてフライドポテトの量!食べきれるのでしょうか・・・?

食べてみると、肉は油で揚げるというより、普通に焼いたものと同じような感じで、表面はミディアム、中はレア。これが口の中で肉汁があふれ出てきて、何とも美味しい! ポテトチップスもいけるし、しかし小鉢のおかずはちょっと・・・というものもあったが、フルーツはおいしかった。

それにしても、食べても食べてもなかなか減らない。ビール は減ったが・・・。ずいぶん時間をかけて、やっと肉を食べ終える。フルーツも食べきった。ポテトチップスは・・・、多すぎて食べきれない。そのくせ、勧められるまま、デザートを食べている。チョコチップが入ったアイスクリームだ。冷たくてとてもさっぱりする。

お勘定はというと、この日も贅沢な夕食になってしまったようだ。ドイツ語でチップを渡す。ちゃんと通じている。ホテルへは10時を過ぎてから戻り、寝ることにする。

グリンデルワルト、ホテル・チュッケン

*この旅日記は2002年のものです。

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2014年4月15日 (火)

2002 ドイツ・スイスの旅 その22(再掲)

15:45に到着し、ここからグリンデルワルトの街までぶらぶらとマイペースで、ハイキング を楽しむことにする。標高差は約1000m。ハイキングコースは、線路に沿ったり大きく離れたり、かと思えば再び近づき交差したりである。メンヒやアイガー を眺めながらのハイキングとなる。

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クライネ・シャイデックより、ハイキング・・・スタート

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アイガーをバックに走るWAB鉄道 。登山列車ならではの光景です

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ひとつない・・・ 。最高の景色を眺めています

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空気がおいしい・・・ 、でも・・・暑い・・・

 もちろん、あちらこちらで花 が咲いている。ガイドブックで調べてみると、タカネヒナゲシ、西洋キンバイなどの黄色い花、アルパイン・ムーン・デイジー、おきなくさなどの白い花、エンチアンなどの青い花、アルペンローゼなどの赤い花etc・・・可憐な草花が、野生の美しさを競い合うかのように、咲き乱れている。名前がわからない花も多い。歩いても歩いても、”花”が見られる。”山と花”のハイキングコースだ。

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お花畑の前で。もう・・・サイコーです!

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プラサティッラ・アルピナ・アピイフォリア。舌噛みそうな名前の花です (笑)

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上を見れば、アルプス・・・ 下を見れば、お花畑・・・

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何ていう名前の花だろう・・・?ご存じの方、いますか?

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タカネヒナゲシかなあ・・・?ガイドブックを見るとそうだと思うのですが・・・?

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白いお花畑です。雪のようです

 しかし、今日は暑い! 途中、雪解け水だろうか、水場があった。「冷たい!」 持っていたミネラルウォーターが、生温かくなっていたので、この水は嬉しい!

アルピグレンの駅までおよそ1時間半。この辺りから牧草地となっている。山羊や牛、馬 などがいる。しかし道は、この辺りではアスファルトになっていて、牛の糞が道いっぱいに広がっている。


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アルピグレン付近の牧場。ハイジとペーターがいそうな雰囲気です

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♪くちぶえはなぜ・・・♪ と歌っている人いませんか?

 牧草地を抜けると、再びお花畑に囲まれたコースとなり、グリンデルワルトの街は、もうすぐそこまで見えてきている。街外れまで来ると、後はアスファルトの道を案内標識に従いながら、駅方面へと行けば、ホテルへは迷わずに帰ることができるだろう。

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グリンデルワルトの街が見えてきました

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またしても、お花畑に遭いました

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色とりどりのお花がいっぱいです

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いよいよ・・・グリンデルワルトの街に到着です

*この旅日記は2002年のものです。

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2014年4月13日 (日)

今年もルナリア、咲きました!

皆さま、おはこんにちばんは (◎´∀`)ノ

4月もはや半ば近く。『春』というより『初夏』の気候です。皆さまのところはいかがですか?

すっかり寂れてしまった我が家のベランダ・ガーデニングですが、それでも今年もまた、ルナリアの花が咲きました w(^o^)w!

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最初はほんのわずかだけ開花。

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今は3つの苗からたくさん咲いています。

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これでも昨年よりたくさん咲いています。

このルナリア、実は2代目。2年草ですので初代はすでに枯れてしまいました。しかし莢になった果実をドライフラワーにした際に収穫した種を蒔き、そして開花しました。
自分で蒔いた種の花が咲くと、やはり嬉しいものです。

そして他にもこの季節にお馴染みの花が咲きました。

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ムスカリ。一昨年いただいたものが今年も咲きました。

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八重咲きのカランコエ。ここ数年、毎年咲きます。

ムスカリは一昨年、近所の公園ボランティアの方が、「増えすぎたから」と一部捨てようとしていたのを、「捨てるぐらいなら」といただき、我が家に持ち帰りました。
そして昨年に続き今年も咲きました。

八重咲きのカランコエは、不思議なことに買ったわけでもなくもらったものでもありません。
いつの間にかこの植木鉢に現れたのです。「スズメがどこかから運んで来たんだろう」と母は言っていましたが、以来毎年必ず咲く、この季節我がベランダの『顔』です。

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2014年4月10日 (木)

2002 ドイツ・スイスの旅 その21(再掲)

駅構内はすべてトンネルの中で、まずエレベーターでスフィンクス展望台へ。が、このエレベーター、むちゃくちゃ速い。108mの高低差を25秒で昇るそうだ 。展望台からは、ユングフラウ(4158m)、メンヒ(4099m)、アイガー(3970m)などのアルプスの山々が、目の前に迫っている。素晴らしい眺めだ。雄大で美しい。

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アイガー(3970m)。この山の北壁は、名だたるクライマー達の憧れ・・・

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ユングフラウ(4158m)。名前が素敵です。「若き乙女 」と、私ならそのまま訳します。

が、何か物足りない。何かが足りない・・・。それは、ここまで来るのに何の苦もなく来てしまっているからだろう。麓から鉄道で、誰でも簡単に来ることができる。それはもちろん、とてもありがたいことに違いない。しかし、ネパール・ヒマラヤで、幾日も幾日も山を越え谷をわたり目的地まで歩き続けた者としては、いわゆる”自力”でここまで来ていない分、感動も弱いのかもしれない。

また、至るところから聞こえてくる日本語が、「今、異国にいる、アルプスにいるんだ」という感慨を損なわせているのかもしれない。もっとも自分だって日本人だから、お互い様ではあろうけれども、しかし決して団体では来ていない。もう少し日本人が少なければ、実感も湧くのだろうか?素晴らしい景色の割に、自分の中では十分な満足感が得られなかった(これはたぶん、俺のエゴイズムだろう)。

展望台より、駅構内、というより氷河を掘って造られたトンネルなのだが、アイスパレスへと行く。氷の上を歩くので、ツルツルと滑りやすい。アイスパレスの中には、さまざまな氷の彫刻が展示されている。この中ならば、永遠に融けることはあるまい。

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氷のトンネル。手すりを使わないと本当に転びそうになります

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氷のイーグル。見事でした

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クマです。シロクマも、ここなら快適?!

15:00発の列車に乗ろうとしたのだが、乗客は長蛇の列を作って待っている 。こんなにも人がいたのか?と思うほど!定員もあるので、臨時の列車を増発して、クライネ・シャイデック駅まで戻る。

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ユングフラウヨッホ駅。トップ・オブ・ヨーロッパのとおり、ヨーロッパ一高い駅です。

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JB鉄道の列車

*この旅日記は2002年のものです。      

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2014年4月 9日 (水)

2002 ドイツ・スイスの旅 その20(再掲)

ホテルへは立ち寄らずに、駅へと向かう。『お弁当』屋では、おにぎり定食を食べている日本人旅行者も。「何もここまで来て、おにぎりなんて・・・」と思うのは、俺だけだろうか?

Kioskでミネラルウォーターを買い、駅で切符(WAB;ヴェンゲンアルプ鉄道)をクレジットカードで買おうとするも、どうも俺のカードが受け付けないらしい。仕方なく、駅前の日本語観光案内所に併設されている『自動両替機』で両替し、現金 を用意する。その分、時間をロスしてしまい、1本あとの列車に乗ることになった。

まず、クライネ・シャイデックまで、アルプスの山裾をのんびり、ゴトゴトと登山列車 は登って行く。レールの真ん中にギザギザ歯形があるのは、これを利用して急勾配をグイッグイッと力強く登って行くためだ。すれ違いの列車を見て目が・・・、点・・・!たった2両の列車の乗客のほとんどが、日本人でいっぱい・・・。ひと駅、ふた駅と過ぎ、牧草地帯から山岳地帯へと入って行く。

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WAB鉄道。アルプス目指し登ります。

40分ほどでクライネ・シャイデック駅(2061m)に到着。駅の前はオープンカフェがあり、たくさんの人々が素晴らしい景色と共に食事を楽しんでいる。が、やはり多いのは日本人ツアー客。それらの人々を横目に、JB;ユングフラウ鉄道で、ヨーロッパ一高い駅と言われるユングフラウヨッホ(3454m)へと向かう。

ユングフラウ鉄道は、しばらくの間、外の景色を眺めながらゆっくりと登って行くが、アイガークレッシャー駅からは、アイガーやメンヒといった山の中に掘られたトンネルの中を、終点まで走って行く 。途中駅のアイガーヴァント駅では5分間の停車時間で、トンネル内のすぐ横の展望室から、グリンデルワルトの街が、またアイスメーア駅では、雪と氷河を見渡すことができる。ユングフラウヨッホ駅(3454m)へは、13:53に到着。

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アイガーヴァント駅より、アルプスの眺め。

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アイスメーア駅より、氷河が目の前。

*この旅日記は2002年のものです。

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2014年4月 8日 (火)

2002 ドイツ・スイスの旅 その19(再掲)

道案内に従い、バッハアルプ・ゼーへと歩き始める 。ふと立ち止まり、三脚にカメラをセットして、アルプスの山々の写真を撮る

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絶好の天気です。  ここからハイキングのスタート。

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いかがですか?この絶景! ヒマラヤもいいけど、アルプスも・・・!

すると突然「こんにちは!」と、日本語であいさつされた。「こんにちは!」と返すと、”あれっ、さっき見たような・・・ ”と思い、

「もしかして同じホテルにいませんでした?先ほど一人で朝食とられていた・・・?」と尋ねると、

「ええ、そうです」との答え。

彼女はバッハアルプ・ゼーへ、そしてさらに先までハイキングを楽しみ、バスでグリンデルワルトの街まで帰るとのこと。10年前にもここへ来たことがあるそうだ。しかし、標高2000mを越えているのに暑い!が、昨日はユングフラウヨッホは寒く、雨も降ったと、彼女は教えてくれた。こんな良い天気でも、いつ天候が変わるかわからない。雨具は、山ではいつ何時でも必需品である。もちろん、持ってきている。

ぶらぶらとマイペースで歩く。ところどころ、まだ雪が残っていたり、きれいなお花畑があったり、マーモットの姿を見たりと、目を楽しませてくれる。道は緩やかなアップダウンがあるだけの、楽な道だ。

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ハイキングの途中で  ご機嫌な様子、伝わりますか?

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お花畑と雪渓  山だけでなく、こんな景色も眺められます。

10時ごろ、バッハアルプ・ゼー(2265m)に到着。が、湖は・・・、凍っている。湖面に映るヴェッターホルン(3701m)を期待していたのに・・・、ちょっと残念 。先ほどの女性も「まだ凍ってましたネー」と、残念そう。自然のことだから仕方がない。でも、周りの景色は抜群だ!

インターネットの、とあるホームページのバーチャル旅行(「美穂の旅」というサイト)で、”自分の分身”が世界中を自由に旅して、スイスも訪れ、やはりここをハイキングして「ヒェー、来て良かった!」と、そしてバッハアルプ・ゼーでは「もう何も言いません!」と感激した様子を、メールと旅行記の写真で表現していた。

その気持ち、たとえ湖が凍っていてもわかる気がする。もし、この湖面にあの山が映っていたら・・・、と想像すると、もう絵葉書の世界だ。素人でもプロ並みの写真が撮れそうな・・・。

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バッハアルプ・ゼーにて  湖は凍っていました・・・残念・・・

しばし、ボーッと風景を楽しみ先ほどの女性と会話し、さらに先へと進む彼女と別れフィルストへと戻る。40分ほどで下り、ロープウェイでグリンデルワルトへ。

*この旅日記は2002年のものです。

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2014年4月 6日 (日)

桜満開の春

皆さま、おはこんにちばんは ヽ(´▽`)/

早いものでもう4月。各地から桜便りが届くような季節になりました。
いかかお過ごしでしょうか?
『寒の戻り』か『花冷え』か、この週末はちょっと寒い『お花見』になりましたね。

今年も我が家から車で10分ほどの緑地公園へ桜を見に行ってきました。
しかし満開なのは、ソメイヨシノだけではありません。色んな種類の桜、そしていろんな春の花が咲き誇っていました。

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満開のソメイヨシノ。

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濃いピンク色の横浜緋桜。

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神代曙もキレイに咲き誇っています。

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神代曙の花。ソメイヨシノをはじめ他の桜の花より、やや大ぶりの花です。

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ヤマザクラの仲間、佐野桜。

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こちらもヤマザクラ。衣通姫(そとおりひめ)。

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サトザクラの仲間、早生都(わせみやこ)。

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ポピーも可憐な花姿を見せています。

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チューリップにビオラ、アリッサムなどカラフルですね。

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俯き加減のクリスマスローズもこの通り。

今月中~下旬になればこの公園では八重の里桜と黄緑色の花をつける鬱金(ウコン)桜が見ごろを迎えます。
その頃にもう一度訪れることができたら・・・と思います。

*ココログ広場を利用されているブログ友達の皆様へ
もうすでにご存じの方も多いのですが、先日、広場運営スタッフから『アカウント停止』処分されました。『友達登録』やブログの『読者登録』をさせていただいた方には、誠に申し訳なく思います。改めてお詫び申し上げるとともに、広場でのお付き合いに心から感謝いたします。ありがとうございました。

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2014年4月 3日 (木)

2002 ドイツ・スイスの旅 その18(再掲)

6月18日(火)

グリンデルワルト(1034m)8:40頃(ロープウェイ)9:05頃フィルスト(2168m)-徒歩・ハイキング-10:00頃バッハアルプゼー(2265m)10:20頃-徒歩・ハイキング-11:00頃フィルスト(ロープウェイ)11:30頃グリンデルワルト

グリンデルワルト12:19(WAB鉄道)12:54クライネ・シャイデック(2061m)13:02(JB鉄道)13:53ユングフラウヨッホ(3454m)-アイスパレス、展望台など-15:00(JB鉄道)15:45クライネ・シャイデック-徒歩・ハイキング-17:15頃アルピグレン-徒歩・ハイキング-18:50頃グリンデルワルト

 朝6時前に目が覚める。普段、仕事でそれほど長く寝られないせいであろうか、休み中でも早く目が覚めてしまう 。バルコニーへ出てみると、目の前にアイガー(3970m)が、燦然とそびえている。せっかくなので、着替えて外へ出てみることにする。

まだ街は静かであるが、やはり同じように朝の散歩 を楽しんでいる人たちがいる。しかし、よく見てみると、どうやらツアーで来ている日本人のようだ。ツアー会社のバッジをつけているから、すぐにそれとわかる。山を背後にして、この街を歩いていると「スイスにいるんだなぁ、アルプスだぁ!」と実感する。

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グリンデルワルトから見たメンヒ(4099m)、雄大です。

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グリンデルワルトの朝。スイスらしい風景が広がります。

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グリンデルワルトの中心街、ハウプト通り。静かな朝です。

が、やたらと目につく日本語の案内。お土産屋やレストラン ・・・、『お弁当』と書かれた幟まで出ている。『おにぎり定食12フラン』って・・・、「勘弁してヨ 」と言いたくなる。それだけ日本人がたくさん訪れている、ということか。俺も、その一人だし・・・ 。ホテルの朝食が7:30からなので、、それまでのんびりする。

朝食は、パン にジャムとバター、チーズ、オレンジジュースとコーヒー 。パンの量が多い(バスケットに入っている)。これならずいぶんお腹もふくれる。しかし、このホテルも日本人客がけっこういる。小さなホテル なので、ツアー客ではなく俺と同じ手配旅行で来ている人たちのようだ。ひとり旅の日本人女性もいる

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グリンデルワルトのホテル『ホテル・チュッケン」。山小屋風のプチホテルでした

朝食を終えて、8時過ぎ、ハイキング へ出かける。この日は、午前中はバッハアルプ・ゼー(湖)へ行き、午後、ユングフラウヨッホへ、そしてクライネ・シャイデックからグリンデルワルトの街まで歩くつもりだ。

まず初めに、ロープウェイでフィルストまで登る。途中には駅もあり、フィルストまでは30分ほどかかる。登るにつれ、街が小さくなっていく。眼下にはお花畑、そしてアルプスの山々がその全貌を少しずつ見せてくれる。

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ロープウェイでフィルストへ登って行く。

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ロープウェイから見たアルプスの山々・・・。

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ロープウェイから見たヴェッターホルン(3701m)

9時過ぎにフィルストへ到着。標高は2168mだ。天気は良好 。360度の大パノラマが広がる。

*この旅日記は2002年のものです。

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2014年4月 2日 (水)

2002 ドイツ・スイスの旅 その17(再掲)

ドイツから列車 を4回乗り換えて、やっとたどり着いた。とりあえず、この日の宿 を確保しなければ・・・。ふと見ると、駅前に『日本語観光案内所』とある (゚0゚) 。入り口横には自動両替機がある。まず両替機で、持っていたユーロをスイスフランに両替しておく。そして案内所へ入り、「1万円前後ぐらいでも構いませんので・・・」と言って紹介してもらうことにする。

「朝食付きで80フラン(6560円、1フラン=82円) ぐらいでありますよ 」とのことで、思ったより安いじゃん !しかし、この日はあいにくとその部屋は満室 。で、60フランのドミトリー(相部屋)か、100フランのダブル(もちろんシャワー・トイレ付き)で山側 の部屋、どちらかになるそうだ。連泊してハイキングを楽しむつもりだし、洗濯もしなければならないので、迷わず100フラン(8200円)の部屋を予約していただく。案内所からは5分もかからないほどのところらしい。前金と手数料(電話代)を支払い、ホテルへと向かう。

Hotel Tschuggen (ホテル・チュッケン)に到着し、チェックインを済ませ部屋へと案内される。こぎれいな部屋で、バルコニーもあり、アイガーが目の前に迫っている。

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左 アイガー(3970m) 右 メンヒ(4099m)。 ホテルのバルコニーより

とりあえず、煙草 を買いに行く。4.8フラン(約390円)と、日本に比べてかなり高い。こんなことなら、日本出国前に免税店で1カートン買っておくべきだった !次回からの教訓にしよう!ホテルで一服 し、汗 をかいていたのでシャワーを浴びて洗濯をする。明日の予定を考え、ロープウェイ乗り場を確認しておく。傍らの民家の庭が、花 がいっぱいでとてもきれいだ。いろいろな花が咲いている。

8時過ぎに夕食を食べに行く。とはいえ、ホテルの目の前にあるレストラン 、『スイスシャレー』で、入った途端、「いらっしゃいませ!」と日本語で出迎えられたのには驚いた。思わず、「ハァ~?びっくりした!!」と言ってしまった。日本人女性 が2人、ウェイトレスとして働いているようだ。だから、入り口のメニューに日本語での表示もあったわけだ。こういう店では「日本人客も多いのかな?」と思ったのだが、意外にも客は少なかった。

食べるものは『チーズフォンデュ』と決めていたので、それを注文する。飲み物は「料理に合うものを!」ということでお勧めしていただいたのは白ワイン 。チーズフォンデュに白ワインが使われているからだそうだ。500mlのボトルでいただくことにする。

ワインが運ばれ、やがてチーズフォンデュも運ばれてきた。本格的に食べるのは初めてなので、恥ずかしながらも、恥をかかないために、どのような食べ方でよいのか尋ねてみる 。どうやら、かつてテレビで見た通りで良さそうだ。パン以外にも茹でたジャガイモもついていて、これは皮がついたままパンと同じようにチーズを絡めて食べれば良いそうだ。

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チーズフォンデュ (写真は、「るるぶ」より引用させていただきました)

初めて食べるチーズフォンデュ、なかなかおいしい 。ボリュームもあってお腹がふくれそうだ。ウェイトレスが「いかがですか?」と聞きにくる。「えぇ、とても美味しいですヨ!」と答える。そして、「ミートフォンデュは2人分からしかできないのですか 」と尋ねてみる。メニューに、そう書いてあるからだ。彼女たちの話では、「量が多くなるので1人分ではできない 」らしい。

しかし彼女たちはシェフに話してくれたようで、「もし、明日もいらっしゃることができるのなら、特別に1人分ご用意させていただきます 」と、ありがたい 返事を持って来てくれた。5フラン割高になるそうだが、せっかくここまで来ているのに、食べずに帰る手はない。特別に作っていただけるように取り計らってくれるのだから、「何時ごろになるかわかりませんが、ぜひお願いします 」と、ご好意に甘えて頼んでおいた。ただ彼女たちは「明日は私たち2人ともお休みでお店にいないのすが、よろしいですか?お越しいただければ、ちゃんと分かるように話しておきますので !」とのことだが、俺は「日本人がいるなんて考えもせずに来たのだから、構いませんヨ!下手な英語でも何とかなりますワ !」と答えた。

そしてせっかくなので、チーズフォンデュを食べているところを1枚写真 を撮ってもらう。食後に勧められたのは『Kirsch』という、サクランボでできたお酒 で、ちょっときついがなかなかおいしい。消化を助ける作用があるとのこと。そういえば一度、エルマーの自宅でも飲んだような気が・・・。

カードで支払いを済ませ、チップを置いて行く。ずいぶんと高い食事(59フラン、約4840円)だったような気がする 。レストランを出ると、ずいぶん暗くなっていた。10時ごろである。ホテルへ戻り、寝ることにする。

グリンデルワルト、ホテル・チュッケンにて

*この旅日記は2002年のものです。

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2014年4月 1日 (火)

2002 ドイツ・スイスの旅 その16(再掲)

1人になった俺は、ここからはすべて自力のひとり旅だ、と思った。久々の海外一人旅である。移動手段は、全く言葉がわからないヨーロッパの鉄道 。いやでも少しは緊張する。ヨーロッパの鉄道時刻表なんて持っていないし、とりあえずこの日だけは、事前にエルマーが調べておいてくれたのだが、それでも乗り換え駅の到着時刻がわからない。発車時刻はわかるのだが…。したがって、乗り換えにどれほどの余裕があるのか、全く分からない。でも、ジタバタしても仕方がない。なるようになるだろうし、なるように旅していけばいい。

だが、幸いにもこの列車の各停車駅の発着時刻表が、各シートに備わっていて、到着駅と時刻、接続列車案内が書いてある。バーゼルには13:46着だ。次の列車へは18分の接続であることがわかった。

列車の中は禁煙席 と喫煙席 がドア付きの仕切りで分けられている。車両ごとで分けていることが多いのだが、俺が載っている車両は半分ずつぐらいに分けられていた。なるほど、これならば禁煙席の方へは煙は行かない。飛行機は全席禁煙 が当たり前だし、日本でも新幹線 などは車両ごとに分けられている。それが世界の風潮なのだろう。

お土産にいただいたワイン 3本がずっしりと重い。これが深まった友情の重さかな。列車の中で、ボーッと楽しかったことを振り返る。そういえば、まだ一度もお金 を使っていない。ここまで何もかもアンジュラやエルマーが出してくれたから。今日のお昼もお弁当があるし。こんなにお世話になってよかったのだろうか?

次の乗り換え駅のバーゼル(スイス)までは、およそ5時間だ。ボン、コブレンツ、マインツ、フランクフルト国際空港、ここまで2時間。そろそろコーヒー が飲みたくなり、ビュッフェカーへ。初めてユーロを使う。2.55ユーロ(約300円、1ユーロ=120円)だから、日本とあまり変わらない。

12時ごろ、アンジュラからいただいたお弁当で昼食とする。毎朝食べていたおいしいパン、ハムやチーズはもちろんサンド してある。ゆで卵が3つも!たくさんあったので、全部食べきれない。またあとで、お腹が空いた時にでも食べよう。何しろ、この日の目的地、グリンデルワルトまでは8時間以上の移動だ。

フライブルグ駅を過ぎると、次の停車駅は、国境を越えてバーゼルだ。すると、銃を持った物々しい出で立ちの男が2人やってきた。スイス入国のための検問のようである。「パスポート」と一言。パスポートを提示し、確認するとそれで終わり。格好の割には、あっさりと終わった。

バーゼルには13:46到着予定だったはずだが、10分ほど遅れて到着。次の列車は14:04発。あと8分しかない。降り立ったホームの時刻表で次の列車の出発ホームを調べる。すぐ隣のホームなのだが、俺が乗っていた車両は、うんと前の方で、連絡通路が遠く移動にひどく時間がかかった。やっと、そのホームに着いたものの、1等車はどこなのか?もう発車寸前だ。とりあえず、どこでもいいから乗りこむ。乗った途端にドアが閉まり、列車は動き出した。

2等車から通路を1等車へと移動する。1等車はコンパートメントになっていた。1人しかいないコンパートメントへ行って、「よろしいですか?」と断ってから座る。コンパートメント車両に乗るのは、初めてだ。日本でも最近では、このような車両もあるそうだが、こちらでは何年も前から当たり前のようである。相席しているのは、アメリカ人のご婦人。ビスケットをいただいたり、1時間ほどではあったが色々な話をした。「ヨーロッパへは初めて来たのです」と言うと、「スイスはとてもいい所よ」と話してくれたり。アッという間にベルンへ、15:11に到着。ご婦人に別れを告げ、列車を降りる。

15分の乗り換え時間で煙草 を買おうとしたのだが、ここはスイス。ユーロが使えない。かといって、両替するほどの時間はない。煙草はあきらめて、インターラーケン・オスト行きの列車に。何人か日本人の姿が目につく。皆、一人か二人旅のようだ。15:26に出発。残しておいたお弁当 を、おやつ代わりにすべて平らげる。「ごちそうさま !」

列車はトゥーン、シュピーツ駅を過ぎ、トゥーン湖沿いを走る。外は暑いのか、海水浴(湖水浴?)している人々の姿も。やがて、アルプスの山々 が見えてくる。「スイスへ来たんだなぁ!」と実感する。16:20、インターラーケン・オスト駅に到着。オストとは、ドイツ語で「東」と言う意味で、ここはインターラーケン東駅、ということになる。もちろん、西駅もあり、そちらでもたくさんの旅行者が下車していた。

そして、この日最後の列車 は、16:35発のBOB(ベルナーオーバーラント)鉄道でグリンデルワルトへ。ここまではエアコンが効いていた1等車ばかりだったので、この列車の中はとても暑い。スイスってこんなに暑いの?窓を全開にしないと、汗 が吹き出る。検札が来て気がついたのだが、この列車はユーレイルパスが使えないのだ。切符 を買わずに乗ってしまっていたので、車内で料金を支払うしかないのだが、スイスフランはまだ持っていない。「ユーロしか持っていないのですが・・・」と、おそるおそる話す。こんな旅行者は、過去にもいたのだろう、ユーロでも列車内で切符を買うことができた。乗客はけっこういる。皆バカンスにやって来たのかな?それにしても、暑すぎない?どんどん山が近づいてくる。そして17:09、グリンデルワルトに到着。

*この旅日記は2002年のものです。

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