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2014年2月13日 (木)

ネパール再会の旅 84 『ウマから内緒のプレゼント』(再掲)

6月1日(水)晴れ
カトマンドゥ

 9時20分ごろ起きるが、この3~4日寝つきが悪いのが悩みだ。ふとテーブルを見ると、何か置いてあることに気がついた。「何だろう?」、それは、赤紫色の生地に鮮やかなデザインが刺繍されたTシャツと、1通の封筒。封筒を開くと、メッセージとカードが入っていて、送り主はウマだった。帰国が近くなった俺への餞別のプレゼントのようだ。

カードには『きれいな花は、見るためにあるの。だから決して取ってはいけない。夢は実現するためにあるの。だから決してあきらめてはいけない。どうぞ、あなたのネパールの妹を忘れないでね。 他の人たちには、話さないでね。』と書かれていた。

俺は大きく目を見開いて、それをしばらく読んでいた。ただの泊まり客にすぎない俺に、これほどしてくれるなんて思ってもいなかった。
『ネパールにまた一人、妹が出来た!』と大喜びした。

その後、シャワーを浴びて、10時過ぎ、シンガポール・エアラインのオフィスへ行く。すると、明日の予約が取れた。急遽帰国が決まったものの、これで一安心。昨日のパーティーの写真を、同時プリントで注文しておく。今日中には出来上がる。

ゲストハウスに戻り、明日のチェックアウトを告げ、先に精算も済ませておく。空港までのタクシー代(150ルピー)と空港税(700ルピー)を除くと、1150ルピーだけ残った。アンジュにマッサージをしてもらい、写真の現像料を差し引くと、残りは400ルピー弱だな。今日の夕食と、明日の朝食次第か。

午後、アンジュにマッサージをしてもらう。最後ぐらいは、体をリラックスさせてから帰りたい。そして少し昼寝をする。明日は10時、遅くとも10時30分にはここを出なければならない。いつもその時間には来ていないアンジュやウマに、お別れの挨拶をしておく。

「明日はもう会えないだろうから・・・。お世話になりました。本当にいろいろとありがとう」と。すると彼女たちは、
「いいえ、まだ最後じゃないわよ。明日はあなたが帰ってしまうから、あなたがここを出る前に出勤してくるわ。空港までは行けないけれど、ここでお見送りするから」と言ってくれた。

それから、写真を受け取りに行く。すると今日中に焼き増しも出来るようで、あらためて注文しておくことにする。その間に、カトマンドゥの旧市街やダルバール広場、ジョッチェン、タルカリバザールからカンティ・パト、そしてアサンのほうへと、ネパール最後の日を心ゆくまで散歩した。

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ダーバーマルグ付近の交差点。こんなところにも昔ながらの生活を守る人が・・・。

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アサンよりインドラチョークを歩きます。両側にお店が軒を連ねています。

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インドラチョークにあるアカッシュ・バイラブ寺院。

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カンティ・パトからアサンへ。朝晩の人混みは、エネルギッシュです。

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アサン広場のお寺。道行く人々はお祈りしていきます。

*この旅日記は1994年のものです。   

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コメント

楽しそうなパーティーでしたね。
みんな気持ちの良い人ばかりでネパールを知らなかったので、私にもとても良い印象として残ります。
テレビでは見たこともない町の写真ですが、建物が何て美しいのでしょう。
いよいよネパール最後の日を迎えて、お別れがともに辛そうですね。
お金をぴったり使うのは難しいですが、とても上手です!


tona様

本当に楽しいパーティーでしたヨ (^_^)ニコッ!
あれほど家庭的で自由なパーティー、他に参加したことがないほどです。
それに皆、フレンドリーでした。
カトマンドゥの旧市街地は『世界遺産』に登録されていますが、実は今では『世界危機遺産』になっているようです。
建物の老朽化が進んでも、『世界遺産』であるが故、建て直しができないそうです。
ネパールのお金を持ち帰っても仕方がありませんし、できる限り使いきろうとしていました。

投稿: tona | 2014年2月13日 (木) 18時35分

身内のように親しくもてなしていただいて素晴らしい経験をなさいましたね。素朴な人々のおもてなしの心が伝わってきます。
それだけにお別れはつらかったでしょう。


agewisdom様

東京オリンピック誘致の際以降、日本の「おもてなし」の心がずいぶん広まりましたが、ネパールの人々にも「おもてなし」の心があります。
このパーティーの時もそうでしたが、他にもカグベニ村のジェンテンやブプサ村のヤンジーと再会した時も、素晴らしい「おもてなし」を受けました。
もちろん、カトマンドゥのゲストハウスのスタッフたちにも!
そうかぁ・・・、お互いに「おもてなし」の心を持った国民だからこそ、こんなに意気投合したのかもしれませんね。

投稿: agewisdom | 2014年2月13日 (木) 21時39分

お早うございます
凄いですね アランさんのバースディパーティでの様子
すっかりみなさんととけこんでおられること
そしてウマさんからのプレゼントのこと
手紙もすらすらと読めるのですね
大切な妹さんが出来ましたね
いよいよ帰国ですか
名残り惜しいことでしょうね
パ-ティやプレゼントは尚更その想いを強くされる
ことでしょう


古都人様

ネパールの人々のイメージとして、とても気さくで人懐こいところがあります。
ほとんどの人と初対面でしたが、何の違和感もなく溶け込むことができました。
お酒が入って、皆のテンションもかなり高かったですし、本当に楽しかったです。
ウマからのプレゼントのTシャツ、デザインはプリントではなく刺繍で、とても素敵なものでした。
手紙は英語で書かれていたので、読めました。
いよいよ帰国が決まり名残惜しいですが、いつまでもいられるわけではありません。
最後に素敵な思い出ができました。

投稿: 古都人 | 2014年2月14日 (金) 06時03分

楽しい思い出いっぱいのネパールを去ることは
つらかったと思います。
よい人と出会えてよかったですね。ウマさんとそのまま
別れてしまわれたのは、何としても惜しい気がします。
日本にその後呼べばよかったのに・・・


matsubara様

わずか2年ぶりで訪れ、たくさんの人と再会ができ、そして新たに楽しい時を過ごせて、素晴らしい旅でした。
単なる旅人の一人の日本人にネパールの人々はたくさんの思い出を作ってくれました。
日本に呼びたくても、ビザ取得が困難ですから、叶いそうもありません。
帰国後に法務局へ行って、訊ねたことがあるのですが、とても私一個人の力では無理だと分かりました。

投稿: matsubara | 2014年2月14日 (金) 10時02分

人がたくさんにぎやかで、とっても楽しそうなバースディパーティですね
大人になってからでも、こんな風に盛大な会が催されるんだ~
人と人との暖かいつながりが、なんだか羨ましいですね
いろいろな想いが募って、さぞかし帰国がつらかったでしょう
慕辺未行さんにとって、ココはまさに第二の故郷なんでしょうね


きゃぶ様

日本では誕生日のお祝いは子供のころの特権みたいで、大人になると「いい年して・・・」みたいな風潮がありますよね。
でもそれは、奥ゆかしい日本人の性質のせいかもしれません。
ドイツでもエルマー&アンジュラ夫妻の友人のバースデーパーティーに参加したことがあります。
いくつになっても『誕生日』は特別な日!でありたいなぁ!と思うこのごろです。
3度目のネパールの旅、たくさんの出会い・再会があり去りがたい気持ちは大きくとも、いつかは帰らざるを得ません。
たしかにネパールは『第二の故郷』かもしれません。
が、その第二の故郷には、もう20年も足を運んでいません (>_<)クヤシィ!

投稿: きゃぶ | 2014年2月14日 (金) 21時24分

その後20年以上行っていないとはいえ、
そのような第二の故郷を持っておられるとは
幸せなことですね。
旅先で得られた人との心の交流は
お金では買えないものです。
どれだけ年月が経とうと心に残って
思い出すたびに豊かな気持ちになれますね。


zooey様

あれからもう20年になろうとしていますが、自分自身「20年前?」と思うほど、記憶の中にしっかりと残っています。
カトマンドゥの旧市街地は、もし仮に今訪れたとしてもきっと地図を見ずに歩けると思います。
私にとってはたしかに『もう一つの故郷』かもしれません。
そしてネパールの人々との交流、バースデーパーティー、今でも心に残る財産です。
記事をアップしながら、あの時の楽しさが甦りました。

投稿: zooey | 2014年2月15日 (土) 13時17分

素晴らしいバースデーパーティーでしたね 
日本人の 無礼講の雰囲気に 女性たちの賑わいも加わり
またとない雰囲気になりました

何か根底にアジア人の 言葉にならない許しあいが
あるみたいですね
ウマさんのメモは 一生の宝でしょう 
ウマさんはやはり摘んではならない存在だったでしょうか
連れて来てしまいたかったような ・・・


bella様

本当に楽しいパーティーでしたよ。
あんな自由な雰囲気のホームパーティー、最初で最後かもしれません。
主役のアランさんが外国(カナダ)人だったからこそ、私もすんなり入れたと思います。
ウマからの餞別のプレゼントには、本当に驚きました。
ゲストハウスのスタッフと客という立場を超えての交流だった証かもしれません。
きれいなだけでなく性格も良い子でしたから、日本へ連れてきたい気持ちがあっても、やはり「摘んではいけない」存在の女の子でした (^_^;;ヘヘッ!

投稿: bella | 2014年2月15日 (土) 15時16分

和やかで、素晴らしいバースディパーティですね。
慕辺未行さんも、ご家族の一員としての
お集まりの様です。
ネパールの方は、親しみやすいのでしょうか?
ご招待も、慕辺未行さんのお人柄に
魅せられての事でしょうね。
ウマさんの素敵なカードとプレゼントは素敵な
思い出と成った事でしょうね。


すみれ様

パーティーに参加された人たちのほとんどは初対面でしたが、そんな雰囲気を感じることなく溶け込むことができました。
ネパールの人々は総じて『人懐こい』です。
それにお互い顔つきも似ていますから、より親しみを持ってくれるようです。
本当に楽しいパーティーでしたヨ (^_^)ニコッ!
ウマからのプレゼント、カードはもちろんTシャツも今も大切に持っています。

投稿: すみれ | 2014年2月15日 (土) 17時08分

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