2002 ドイツ・スイスの旅 その3(再掲)
いよいよ彼らの街、バーギッシュ・グラートバッハに。ケルンから来る鉄道の終着駅があり、そこから街が広がる。ドイツ特有の可愛らしい建物が立ち並ぶ。彼らの自宅は、街の中心部からやや外れに行った、牧草地の目の前にあった。
丘陵地にあるせいか、彼らの家の造りは、玄関が2階で1階は半地下構造になっており、寝室などは3階にある3階建ての家だ。1階が客室と言うかゲストルームになっており、そこへ案内され、この日から3日間ここで過ごす。
キッチン、トイレ、シャワー、テレビもステレオもと、何もかも整えられたいい部屋だ。時期によっては1人用の賃貸ルームとして貸し出しもしているそうだ。窓からは庭が見える。
荷物を広げお土産を渡す。浴衣と帯、扇子だ。さっそく彼らに着てもらう。なかなか似合っている。とてもうれしそうだ。女性用の帯の締め方に多少苦労した。事前に母から教わっておいたのだが…。そして、藤娘の人形。ガラスケースを組み立てる。汗をかきながら組み立てている俺に、彼らは扇子であおいでくれる。藤娘とは何かを書いたものを、あらかじめ英語で作っておいたので、組み立てている間に読んでもらった。
組み立て終わると、人形をケースに入れて、2階のリビングへと持って上がる。そこで浴衣姿の彼らの写真を撮り、さっそくビールで乾杯。
「プロースト(ドイツ語で”乾杯”)」と言うと、「日本語では何て言うんだい?」と尋ねるので、「カンパイ」と教える。それからは飲むたびに「カンパイ!」と言いながら、グラスを重ね合った。
*この旅日記は2002年のものです。
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