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2013年12月18日 (水)

ネパール再会の旅 62 『ブプサの夜』(再掲)

夕食は、ララ・ヌードルスープ。そしてポテトチップスをつまみにムスタンコーヒー。すると、チリのタブラ(日本の太鼓や鼓に似た打楽器)に合わせ、ダワが踊る。そして歌に合わせて、マヤとチリ、ダワの3人でシェルパダンス。ヤンジーは・・・、相変わらずお手伝いだ。

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幼い弟のダワ。「どう?僕踊れるんだよ!」というような顔をしています。

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チリのタブラに合わせて踊るダワ。

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チリとダワ、マヤのシェルパダンス。

ムスタンコーヒーのグラスが空になると、「もう1杯飲みますか?」と母親のドマ。そしてにっこりしながらムスタンコーヒーを持って来てくれるヤンジー。昨夜も飲んでいたので、気がつくと1杯分ではなく、小さなお鍋にいっぱい作ってあった。きっと俺が何杯か飲むだろうことを予測していたのだろう。気配りを感じる。

ずいぶん夜も更けてきた頃、彼女らはこの日2回目の食事(ネパールでは食事は1日2回、午前10時ごろと午後8時か9時ごろに食べる)をとり始めた。今夜はシェルパシチューである。この家庭のシェルパシチューは、日本で言うならば、『おじや』と『おかゆ』と『雑炊』を足して3で割ったようなもの。以前、カリコーラで泊まった時に食べたことがある。野菜や卵が入っていて、とても美味しかったことを覚えている。すると母親のドマに「食べますか?」と訊かれ、どうしようかと思ったが、やはりもう一度食べたい。すぐに俺の分の茶碗とスプーンが用意され、ご馳走になる。やっぱりウマイ!「もう1杯食べますか?」と再び訊かれ、図々しくもおかわりしてしまった。それほど美味しいのだ。美味しそうに食べている俺を、家族の皆も嬉しそうに見ている。家族の夕食に俺も加わり、ますますこの一家の一員になったような気分だ。他のトレッカーは、もうとっくにベッドルームに戻っているのに、俺はいつまでもそこにいた。

やっと自分の時間が取れたヤンジーは、今度は勉強(宿題?)である。数学をやっているのを見ていると、ある公式の問題でヤンジーと俺の答えが合わない。俺が間違っているのかと思い再び頭の中で計算しても答えは・・・?
「・・・、ヤンジー、この問題の答え、間違ってるんじゃないかな?ほら・・・・・・でしょ?」
ヤンジーも間違いに気がついたようだ。両親がヤンジーに何か聞いている。ヤンジーが答えると両親は俺に「ダンニャバード(ありがとう)」と言った。きっとヤンジーは「間違っていた問題の答えを教えてくれたの」とでも話したのだろう。少しはヤンジーの ”兄”としての ”威厳(?)”を見せられたかな?

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マヤとチリ、ヤンジーの3人は、昼間教えた『春が来た』『チューリップ』を覚えようと練習しています。

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勉強(宿題?)中のヤンジー。この笑顔が堪りません。

10時をまわってベッドルームに戻り、寝支度をしていると、1階からヤンジー達の歌声が聞こえてきた。昼間に教えた『春が来た』と『チューリップ』、まだ練習している。忘れないようにしているのだろう。

この日、ここで過ごした時間、子供たちの遊んでいる姿、勉強している姿、お手伝いしている姿、すべてが微笑ましい。ここまで来て良かった。本当に良かった。とてもハッピーな気分で床に就いた。

ブプサ、ホテル・イエロートップにて

*この旅日記は1994年のものです。

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