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2013年12月11日 (水)

ネパール再会の旅 59 『ヤンジーの自宅発見』(再掲)

再びブプサに着くと、俺を呼び戻した男がヤンジーの自宅・ロッジへと案内してくれた。見ると『ホテル・エヴェレストトップ』ではなく『ホテル・イエロートップ』となっている。しかし建物は、ヤンジーから送られてきた写真そのもののようだ。中へ入って行くと、そのロッジの女性が出迎えてくれた。2年前、カリコーラのロッジにいた女性と同じだ。間違いない!彼女はヤンジーの母親だ!

「ナマステ!マ ジャパン バーター アーエン(こんにちは!私は日本から来ました)。」とネパール語で挨拶すると、母親はある方向を指さした。見るとそこには写真が額に入れて飾られてあり、下の方に3枚の小さな写真、それらは2年前俺とヤンジーと一緒に撮った写真、そしてヤンジーの笑顔の写真。
「オォ!メロ フォト ツァ!(オォ!私の写真だ!)」と言うと、
「そうよ。ヤンジーの日本の友達が来たって聞いたから、この人じゃなかった?って聞いたの」。案内してくれた男も、
「私もこの写真を見て、間違いなくあなただと分かったから、彼女に言われてあなたを呼び戻したんだよ」と答えた。俺は彼に
「サンキュー、ダンニャバード!(ありがとう!)」とお礼を言った。今日が金曜日だということも含めて、非常にラッキーだった。

2階の部屋に案内され荷物を置いて、1階のレストラン兼ダイニングルームへ。そこで急坂を登って来てまだ汗をかいていた俺に、コーラを出してくれた。やがて父親が戻って来た。彼とは2年前カリコーラでは会っていなかったのだが、すでに俺が来ていることを外で聞いていたようで、にこやかに挨拶してくれた。そして俺がカリコーラへ向かいかけたことを、「自分がロッジの名前を変更していたから」と言って、詫びていた。そしてこの日が初対面だったので、彼はこう話した。
「ヤンジーが『日本にすごくいい友達がいる』と言っていたのだが、私はあなたとは会っていなかった。だから今日、こうして会うことができてとても嬉しいよ。」と大歓迎してくれた。そして、
「ところで、今日はどこから来たんだい?」と尋ねた。
「カトマンドゥからですよ」と答えると、
「エッ?カトマンドゥから?」
「エェ!カトマンドゥからルクラまで飛行機で来て、ここまで歩いてきました。」

父親は、ヤンジーに会うためにこの日俺が、カトマンドゥから一気にここまで来たことを、とても驚きながらも大喜びしていた。そして、

「このあとはどうするのですか?」
「ヤンジーと会えたら、ルクラへ戻り、飛行機でカトマンドゥへ帰ります」
「エッ?!それじゃぁナムチェへも行かず、エヴェレストも見に行かないのかい?」
「えぇ、そうです。今回の目的は、ヤンジーと会うことだけですから!」
「本当かい?今日カトマンドゥから来て、ヤンジーに会えたらそのままカトマンドゥに帰るのかい?」
「そうですヨ!」

『信じられない』という表情でヤンジーの父親は、このことを母親にも話し、2人ともとても喜んでいた。両親はヤンジーの『日本のいい友達』であり、ヤンジーと再会するためだけが目的でやって来た俺を、ソチャ(チベット茶;ミルクティーに塩とバターが入っている)でもてなしてくれた。久しぶりに飲むソチャ、かつて初めて飲んだ時は、奇妙な味だと思ったが、今はそうでもない。
「日本にもソチャがありますよ。大切なお客様を迎え、お茶を出す時『粗茶ですが・・・』と言って出すのです。」と言うと、彼らは大笑いしていた。

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『ホテル・イエロートップ』。1階の入り口を入るとレストラン(と言うより食堂)。左半分は家族の部屋だと思います。2階はトレッカーの客室。

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ヤンジーの母。キッチンでジャガイモの皮をむいていました。

*この旅日記は1994年のものです。

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