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2013年12月10日 (火)

ネパール再会の旅 58 『ブプサへ到着して』(再掲)

4時にブプサへ到着。そこでオングさん達に別れを告げ、俺はヤンジーがいる『ホテル・エヴェレストトップ』を探した。しかし、ほんの10軒もないロッジのどこを見ても、その名のロッジはない。声をかけてきた村の男の人に訊ねてみても、「そういう名のロッジはこの村にはない。」と言う。さらに「『エヴェレスト』がつく名前のロッジは私のところだけだから、うちへ泊まりなさい。」と言うので行ってみると、ヤンジーから送られてきた写真の建物とは全く違っている。

俺は彼に「ニマ・ヤンジー・シェルパという女の子を知っているか?」と尋ねると、しばらく考え「あぁ!知ってる。」と答えた。俺は「彼女に会うためにここまで来たのだ。」と説明すると、にわかには信じてもらえず「手紙を持ってきているのか?」などと聞かれた。持ってきていなくても、実在する女の子の名前が分かっているだけで充分だと思うのだが。
彼は「ヤンジーは今、この村にはいない。学校がカリコーラにあるから、そちらに住んでいる。しかし彼女の両親はこの村にいる。」と教えてくれた。「俺はヤンジーに会うために来たのだから、ここにいて会えなければ、来た意味がない。カリコーラまで行くよ。」と言って、カリコーラへの急な山道を下り始めた。すると、オングさん達が俺に気付いたようで、またしても立ち止まって待っていてくれた。

しかし、下り始めて10分ほどだろうか、上の方から「ハロー、ハロー!」という大きな声が聞こえてくる。「ハロー」と英語で叫んでいるところからして、俺を呼んでいると思い、振り返って、
「Do you call me ?(俺かい?)」と答えると、どうやら先ほどの男のようで、
「Yes. Come back, come back !(そうだ。戻って来い、戻って来い!)」と叫んでいる。
「Go back ? Why ?(戻れだって?なぜだ?)」と聞くと、
「Today is Friday and tomorrow is holiday. Yangjee will come back here.(今日は金曜日で、明日は学校が休みだ。だからヤンジーは今日、この村へ帰ってくる。)」と言っている。確かに明日は土曜日で休みだ(ネパールでは土曜日が休日で、日曜日が週の始まりとなっている)。
「Is it true ?(本当か?)」と訊くと、
「Her mother said.(彼女のお母さんがそう言っているんだ)」との返事。そうなれば話は別だ。下って来た道を引き返すしかない。俺を待っていてくれたオングさん達にジェスチャー交じりでブプサへ戻ることを伝え、10分かけて下った道を、20分かけて登った。

Photo
この2年前、1992年、カリコーラのロッジで出会った時のヤンジー。この素敵な笑顔にもう一度会うために、やって来ました。

Img004
これが、以前ヤンジーから送られてきた、ブプサのロッジの写真。しかし、『Hotel Everest Top』という名のロッジは見つかりませんでした。

*この旅日記は1994年のものです。

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