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2013年10月17日 (木)

ネパール再会の旅 36 『ビスタリ、ビスタリ、チトレまで』(再掲)

4月25日(月)晴れのち曇り一時雨
タトパニ7:00(徒歩)12:45パラテ13:30(徒歩)14:20チトレ

 6時起床。コンチネンタル風の朝食(トースト、ポテト、リンゴジュース、コーヒー)をとり、7時にスタートする。支払いは何と751ルピー。高すぎる。使い過ぎだ。とはいえ使ったものはしようがない。カグベニで3泊タダだったんだから、よしとするか!

素晴らしい陽当たりの中、半袖1枚でも汗をかく。何度も休憩し、ガラまで2時間半。この日、どこまで行けることやら・・・?タトパニからゴレパニまでは標高差約1700mの登りなのだ。行けるところまで行くしかない。シカの下村のバッティ―(茶店)に10時半着。ホットレモンとミルクティーを飲み、30分ほど休む。このペースならチトレまでは行けそうだ。

チトレをこの日の目標に、パラテに12時45分。ここで昼食にする。ファンタにヌードルスープ。延々と続く登りに、かなり疲れ気味。チトレまであと1時間ぐらいというところなのに、雲行きが怪しくなってきた。チトレまでもってくれればいいのだが・・・。

1時半ごろスタートし15分ほど歩くと、顔見知りになった他の人のトレッキングガイドのヨカンさんが俺を呼び止める。何かと思うと、「可愛い娘がいるけど、どうだい?」などと冗談を言っている。一緒にロキシー(ネパールの焼酎)を飲み、バッティ―の娘さんにちょっかいを出してふざけているヨカンさんの写真を1枚撮って、そのわずか10分後、チトレ着。2時20分だ。ホテル・ダウラギリに泊まることにする。ゴレパニまで行くというヨカンさんが立ち寄って、彼が身に着けていたネックレスを記念にプレゼントしてくれた。俺も彼の住所と名前を書いてもらい、写真を送ることを約束した。

Img074
明るく陽気なヨカンさん。しかし彼は、実は言語障害を持っていて、話すことがほとんどできないのです。それでも身振り手振りでコミュニケーションできました。貴重な体験でした。

ムスタンコーヒーを飲みながら、ふと外を見る。窓の外は雨。ここまでにして良かった。もしゴレパニまで向かっていたら、今ごろはこの雨の中を歩いているところだ。トレッキング中の暇な時間は、体を休めるかネパール語の勉強。少しずつでも言葉を覚えたい。

夕方、雨が降ったり止んだりしている。太陽が照っていても、雨が降ってくる妙な天気。ここも電気がない村。夕食はいつものパターンで、ベジタブル・エッグチョウミンとポテトチップス、ムスタンコーヒー。チョウミンはなかなかイケる。玉子が入っているのが良かったかナ。8時過ぎには眠ることにしよう。

チトレ、ホテル・ダウラギリにて

*この旅日記は1994年のものです。

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コメント

身ぶり手ぶりも大事なコミュニケーション・ツールですね。英語もできないアジアの技術研修生に日本語を教えるとき、絵を描いたり身ぶりや手真似で大騒動でした。でも陽気な人たちで歌は大好き、意味なんかわからなくていいからって「上を向いて歩こう」を教えて最後の机を整理して片付けるときまで一緒に歌ってましたっけ。1週間の勉強で各地の研修場所に散っていきました。ふと思い出しました。


agewisdomさんへ

彼の場合確か少しは声が出ているのですが、言葉として聞こえなかったと記憶しています。
しかしそんな風には見えないほど明るく、身振り手振りでコミュニケーションできました。
言葉ができる・できないなんて気にすることなくコミュニケーションすることって、できますよね。
『上を向いて歩こう』、この歌は今や世界的に知られている歌の一つですから、この歌を教えることってすごく良いと思います。
ドイツでラジオからこの歌が流れてきたのを覚えています。

投稿: agewisdom | 2013年10月17日 (木) 21時48分

お早うございます
改めて今回の3つの記事を拝見して
コメントさせて戴いています
ダウラギリの山の名前やベニから
ポカラなどの地名などから地図を見ていて
慕辺未行さんの動きが想像出来ました
要は南下されているのですね
今回のハイライトは温泉でしたね
やはり海水着を付けての温泉入りに
そうなんだと納得したりしています


古都人さんへ

その通りです。お手持ちの地図に川は表示されていますか?ベニの街は川沿いにありますが、その川沿いをタトパニまで南下してきました。
タトパニからは川沿いを離れ、山のほうの道を南下しています。
トレッキング中、シャワーは可能でもお風呂はまず無理なのですが、このルートにはタトパニに温泉がありますからトレッカーにとっては嬉しいことこの上ありません。
私はこの温泉だけのために海パンを持って行っていましたが、ほとんどのトレッカー、男はトランクスで、女性はTシャツやショーパンツなどを着たまま入っていたような気がします。

投稿: 古都人 | 2013年10月18日 (金) 06時21分

この旅日記を拝見していますと、若さと情熱が伝わってきます。
事実お若いので心も体も柔軟でどんな困難にも耐えて、楽しみに変えていらっしゃる。
そしてヒマラヤへの憧れの強さ、それを抱きこむ国への愛がこんな過酷な旅を再度続けていらっしゃる原動力の一つだったと思いました。


tonaさんへ

若いといえば若かったのですが、それでも当時すでに30才超えていました。
ですから20代前半の人たちとは、ペースも違うと実感したこともありました。
それでも3度目という経験が考えを柔軟にさせ、決してモデルスケジュールにとらわれず、天気によって臨機応変に対処しました。
過酷・・・と思われるかもしれませんが、決して8000m級の山の頂に登ったりするわけではありませんし、日本での山登りよりも楽かもしれません。
もう20年近く訪れていませんが、ヒマラヤそしてネパールという国、今でも慕情は消えていません。

投稿: tona | 2013年10月18日 (金) 08時57分

秘境での温泉、どんなにか気持ちよかったでしょうね
”野良うし”という表現が とても気に入っているのですが
飼い主はいても 実質的に 野良に近いのでしょうか・・

20年前と比べて現在は少しは白髪も混じっていらっしゃいますか
男性は年を取られても それなりに素敵になるので
ボヘミアンさんの現在のお写真も拝見したいです~!


bellaさんへ

トレッカーにとってタトパニの温泉、ホント『天国』です。
ここから先どちらへトレッキングするにしても、長い道のり又は高低差のある登り道ですから!
野良牛はやはり野良牛で、たぶん飼い主もいない本当に『野良』だと思います。
白髪は・・・あまり・・でもずいぶんと・・・です (^_^;;ヘヘッ!
もともと髪が細いので、同じ髪の量でも太い人に比べれば・・・なのです (。_。)!
現在の写真?ここ数年、自分が写っている写真ってほとんどなくて!

投稿: bella | 2013年10月18日 (金) 20時03分

ネパールに温泉があることを知りませんでした。
ネパールに行っても一部しか見ていないことも
よく分かりました。
また来てねと私も誘われているのですが
なかなか行けません。多分時間が止まっている
ようなところと思いますが・・・


matsubaraさんへ

ネパールに『タトパニ』という地名は何ヵ所かあるようですが、すべて温泉が湧き出ているところのようです。
『タトパニ=熱い水=温泉』という意味なのです。
私もネパールのごく一部しか見ていません。
海外からのトレッカーがたくさん来るようなルートやカトマンドゥ、ポカラ、チトワン国立公園など、トレッキング以外で訪れる人も多くいるようなところだけしか行っていませんから!
政情が安定しない時期が続き、さらに王室クーデターが起こったり、ネパールは『王国』から『民主制』に変わりました。
それでも人々の生活そのものは、私もこのころと変わっていないような気がします。

投稿: matsubara | 2013年10月18日 (金) 20時21分

こんばんは
過酷な道中も有ったかと思いますが、
今回はタトパニ温泉の印象が強く、ネパールに
温泉も興味深く拝見しました。
温泉と野良牛、吃驚ですね。
水着を付けての男女混浴も思い出深く
残りそうですね。
身振り手振りの会話は、通じた時の
感動は大きいでしょうね。
語学力が無い私でも頑張ってみたいかもです。


すみれさんへ

過酷、と言っても自ら望んで選んだ道、第三者からすれば『道楽』に過ぎないかも・・・です (^_^;;!
タトパニとは熱い(タト)水(パニ)という意味で、温泉が湧き出ることからこのような地名になったと思います。
ヒンズー教では牛は『神様の使い』ですから決して殺生せず、首都・カトマンドゥの中心部でさえも野良牛が闊歩しているほどです。
野良牛とはいえ、危害を与えられることがないせいか、大人しかったです。
温泉での水着は、私は知っていたので予め持っていましたが、他のトレッカーは男はトランクス一枚、女性はTシャツやショートパンツを身につけては行っていたと思います。
ボディーランゲージは世界共通語と言っても過言ではないと思います。
ずいぶんコミュニケーションできました。

投稿: すみれ | 2013年10月18日 (金) 22時55分

長旅での温泉spa、たまらないですね~
やっぱりこの辺りではリゾート地みたいな感じで、物価も高くなってるんですか?
熱い温泉と冷たい雪解け水を交互に、じっくり楽しめる・・・なんて、羨ましすぎです
そして、ここへ来て標高差約1700mも登りですかshoe
やっぱり過酷ですね~ゆっくり無理しないで歩かれていらっしゃるので、可能だったんでしょうねぇ
すっごいなぁ
ヨカンさん、人懐っこい笑顔が、魅力的で素敵ですねshine


きゃぶさんへ

長いトレッキング途中の温泉は、やっぱり最高です。
このコースはこれが楽しみなのですヨ (^_^)!
リゾート、というほどではありませんが、この辺りでは都会(?)です。物価も多少は高いかな?
タトパニから麓のポカラまでは、川沿いを行くコースもありますが、それでは見晴らしが・・・。
アンナプルナやダウラギリの最高の展望地・プンヒルへ行かなければ、このコースを歩く意味がありませんので、頑張って登りますよ。
ヨカンさん、これでも言葉を発することができないのですよ。
でもそう感じさせない明るさです。

投稿: きゃぶ | 2013年10月19日 (土) 12時04分

慕辺未行さん今日は
今日はタトバニからチトレの旅のお話
何となく古都人さんのコメントを見ると
温泉が出て来て、もう一度上に・・有った温泉の字が
見ました・・ネパールに温泉が有ったのですね
温泉から氷河の川に・・夢の様です
いま私BSの世界温泉巡りを見ています。でもテレビの中
十数年前に慕辺未行さんが当たり前の様に
これを体験していらしゃるのに再び吃驚すごい、いいな・・
厳しいトレッキングの合間にこんな素敵な体験もラッキー
そしてヨカンさんとの身振り手振りでのお話も
出来て良かったですね・・でもその方、障害が有っても
明るい方で良かったですね・・その後文通、出来ていますか
慕辺未行さんは世界を旅行出来ていい思い出
一杯ですね・・私は三回だけ、その中の一つ
ユングランヨッホ、テレビの中に出て来てオオハシャギ
山岳鉄道も又見れました・・笑


咲子さんへ

再掲載の旅日記、毎週火・水・木曜の更新で木曜日のみコメント受付設定にしているのです。
ですから前の記事も含めてコメントされる方もいらっしゃるのですよ。
ネパールにも温泉があるのです。決して火山があるわけではないのですが、太古の昔インドプレートがユーラシアプレートの下にもぐりこみ(それが原因でヒマラヤがあんなに高くなったのですが)、地殻変動の影響で温泉が湧き出るようになった、と聞いたことがあります。
海外で温泉と言っても、私はここしか経験ありません。
ヨーロッパにも素敵な温泉がたくさんあるみたいで、私も訪れてみたいと思うところがいくつかあります。
ヨカンさんへこの写真を送ったのですが、返事は届きませんでした。しかし彼は身に着けていたネックレスを私にプレゼントしてくれましたから、それで十分です。
ユングフラウヨッホ、私も行きました (^_^)!帰りは乗り換え駅のクライネシャイデックから麓の町グリンデルワルトまでハイキングしました。

投稿: 咲子 | 2013年10月19日 (土) 14時54分

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