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2013年10月 3日 (木)

ネパール再会の旅 30 『マルファでの1日』(再掲)

4月20日(水)晴れのち雨
マルファ

 ほとんど眠れぬ状態で6時起床。枕が変わると、良く寝つけない体質なのだろうか?こんなことでは、『一生涯旅人』なんて威張ってられないな。朝食はムスリーとカード(ヨーグルト)とりんごを混ぜ合わせ、ミルクコーヒーを飲む。天気は絶好とは言えないが、晴れてくれそうだ。

朝食後は屋上で陽なたぼっこ。椅子に座ろうと思ったが、昨夜の雨で濡れている。しかし、陽射しは暖かだ。村をぶらつく。街道沿いにあるゲストハウスなどの建物は、この村では白亜に統一されて、街並みを美しく保っている。脇道に入って行くと、道は狭く曲がりくねっており、ともすると、現在地が分からなくなりそうだ。山裾にまで民家が建ち並ぶが、奥に行けば行くほど貧しい造りになっている。

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街道沿いの様子、その1。石壁が白く塗られています。(92年撮影)

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街道沿いから脇道へ入ると、もう一つの違う雰囲気が感じられました。

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山裾ぎりぎりまで民家があります。土砂崩れの心配はないのだろうか?

再び街道沿いへ戻る。土産物屋や図書館、薬局兼医院もあり、この辺りの山里にしてはかなりの水準の生活がうかがえる。もちろん学校もあり、10時近くになると、そろいの制服を着た生徒達が大勢登校していく。

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街道沿いの様子、その2。ゲストハウスにお土産屋、正面に見えるのは図書館。

昼食をとりにロッジへ戻る。メニューを良く見てみると、肉類(マトン・チキン)もあり、ステーキやカツレツまであるではないか!これには驚いたが、いかんせん値段が高い。ステーキ160ルピーは、トレッカーには高価過ぎる食事だ。したがって、安いところでマトン・チョウミンにする。味付けはカレー味だ。どちらかと言えば、カグベニで食べたチョウミンのほうが、口に合うなぁ。

それにしても、この村もずい分と変わって来ているようだ。人々の服装も、ツーリストと何ら変わりがないような感じだし、このニール・ゲストハウスは冷蔵庫やグリルを持っているほどなのだから。

午後、部屋にいるといつの間にか雨。シトシトと降り続く。この先のトレッキング、午後の行動はなるべく差し控えたほうが良さそうだ。キッチンへお邪魔すると、肉を解体していて、とても忙しそうだ。やや生臭い臭いが鼻につく。ダイニングルームでネパール語の勉強を始める。言葉だけでなく、文字の読み書きも練習する。言葉ができればできるほど親しくなれるし、また旅もスムーズに進むことができる。何しろ、英語が全く通じない人だっているわけだから。

夕食は、チキン・ヌードルスープにする。小さく切ったチキンが本当に入っていて、美味しい。そしてムスタンコーヒーとおつまみにポテトチップス。今日は比較的静かな日だが、客が男ばかりというのは珍しい。彼らは夕食にステーキを注文したようで、美味しそうに食べている。それにしてもトゥルシーは本当によく働いている。また、外国人ツーリストにも慣れたのか、誰にでもニコニコしている。

この2日間ニールとはあまり話をするチャンスはなかった。というか、妙に近づきがたい雰囲気があった。もしかしたら、今回会えたのが最後になるのではなかろうか。そんな予感がする。8時過ぎには体を休めることにする。

マルファ、ニール・ゲストハウスにて

*この旅日記は1994年のものです。

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コメント

お早うございます
そうですね まさに再会の旅ですね
それも感動の再会です
2年振りの外国の人との再会でも皆さん覚えてくれて
いるのですね
ニール姉妹は2年間での変化は何があったのでしょうか
やはり若い女性の変化の素晴らしさでしょうか
それにしてもニールさんの態度が気になりますね
マルファの町 雰囲気のある町ですね
清潔感のある白色の外観が素敵です
旅先での食事も楽しくもあり不安もあるのでしょうね
旅慣れた慕辺未行さんの食事の記事も興味深いです


古都人さんへ

わずか2年ぶりのネパールで、まずはカトマンドゥでゴビンダ一家をはじめ街の人々。山の中では前回のトレッキング中で写真を撮らせていただき、この2年間手紙を互いに出し合っていた人たちとの再会。
カグベニでであったデンマークのスサニさんにマルファのゲストハウスのことを尋ねられ、このニールゲストハウスを紹介し、メッセージを持って行ってもらいましたので、私が来ることは知っていました。
だからこそ最初に妹のトゥルシーが笑顔で駆け寄ってきたときは、本当に嬉しかったです。
ニールはこの時私を”友達以上”の感情を持っていたのかもしれません。何となく”意識”しているような素振りもあったと覚えています。
街道沿いの街並みは本当に綺麗です。ここで暮らす人々の美意識のなせる技かもしれませんね。
食事は確かに楽しくもあり、また不安なこともあります。
彼らがほとんど口にしたことがないような、例えばピザやパスタ料理は、やはり不安がありました。
今の時代なら大丈夫なのでは?と思います。

投稿: 古都人 | 2013年10月 4日 (金) 06時24分

ネパールは、観光地と学校だけ行きましたので
このような秘境みたいなところがあるとは全く
知らなかったです。
こちらで拝見できてよかったです。
また行きたいと思いながら10年以上も経ってしまい
ました。


matsubaraさんへ

カトマンドゥやポカラ、チトワン国立公園がネパール旅行の観光の目玉です。
トレッキングがメインのツアーもありますが、所要日数がかなり必要(2~3週間)なので、このようなところまで来ることは難しいかもしれないです。
ちなみにこのマルファ村、かの河口慧海氏がチベットへ行く前に数ヵ月、逗留された村でもあります。

投稿: matsubara | 2013年10月 4日 (金) 12時49分

なんか私コメント入れたはずなのですがはいっていませんでした。どこまでも灰色の世界が続きますね。その中でトゥルシーの笑顔は花のようですね。


agewisdomさんへ

私もよくやるのですが、『確認』クリックして『送信』し忘れたのでは?
”慣れ”でついうっかりやってしまうこと、ありますよね。

トゥルシーの笑顔、素敵でしょ?!この子も本当に”働き者”でした。
以前訪れた時は、風邪をひいていたのか「ゴホゴホッ」と咳をしながら健気に働いていました。
今回は無邪気な笑顔で駆け寄って、私を出迎えてくれました。
本当に可愛い子でした (^_^)!

投稿: agewisdom | 2013年10月 4日 (金) 23時27分

街道沿いの街並みの写真、以前にも拝見したような
気がするのですが、気のせいでしょうか・・・?
現地での生活は、経済状態などいろいろ大変なことも
多いのでしょうが、こうして風景を眺めているだけだと、
その雰囲気に魅了されます。
それにしても、山裾ぎりぎりの家々、本当に大丈夫なのかな?coldsweats01
日々の食事の様子から、リアルに旅のムードが伝わってきて
いつも楽しいですnote


hananoさんへ

気のせいではなくおっしゃる通りで、1992年に訪れた時の旅日記にも掲載しています。
この村もかなり山奥ではありますが、生活や教育水準は周りの村に比べてかなり高いものがあります。
ただちょっと街道沿いを離れると、ずいぶん違う雰囲気になります。
貧富の差があるのでしょうか、家の造りも違うように感じられます。
食事はいつも何を食べたかメモしていました。今の時代ならデジカメで撮っていたでしょうが、アナログ時代ではフイルムの枚数を気にしたりしますから、おいそれとは写真も撮れず、文章だけで伝えるしかないのが残念です。

投稿: hanano | 2013年10月 5日 (土) 15時18分

マルファ村、初めて知りましたが、すてきなところですね。

山奥の村のようなのに、メニューにステーキやカツレツがあるなんてびっくりです。
ネパールの人たちって本当に働き者で、笑顔が素敵ですよね!!


みーこさんへ

この街道を歩くトレッカーには特に人気のある村でした。
白に統一された街並み、山の中とは思えない都会的な雰囲気。
たしかにステーキにはビックリです。しかしお値段が・・・!欧米のトレッカーは食べていました。
キッチンにはオープンもあり、アップルパイなどのデザートもありましたよ。この辺りはリンゴの産地でもありますから!

投稿: みーこ | 2013年10月 6日 (日) 08時33分

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