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2013年10月23日 (水)

ネパール再会の旅 38 『タダパニ、素敵な笑顔のディディー』(再掲)

4月27日(水)曇り一時雨
ゴレパニ8:15(徒歩)11:00バンタンティ11:30(徒歩)12:35タダパニ

 5時45分起床。寒さに備え、充分に着込んでプンヒルへ向かう。天候は霞んでいる。ダウラギリもアンナプルナもそれほどはっきりとは見えない。プンヒルへは、過去にも2回来ているが、これほど展望が良くないのは初めてだ。が、途中のラリグラスの群落は、ダウラギリをバックに本当にきれいだ。

6時30分にプンヒルへ到着。標高は3200m近い。日本の山で言えば、南アルプスの北岳、北アルプスの奥穂高岳に相当する高さだ。ここはヒマラヤの展望地として有名ではあったものの、かつては大パノラマしかないところだった。それだけで十分なのだが、今や展望台ができ、ちょっとしたティーショップまである。そこでコーヒー(25ルピー)を飲み、30分ほどいて7時30分にはロッジへ戻る。

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プンヒルからの展望その1。うっすらとダウラギリが見えます。

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その2。ニルギリとアンナプルナも、わずかながら見えます。

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その3。アンナプルナからマチャプチャレ。少しは見えている・・・。

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天気が良ければ、このような大パノラマが見られたはずでした。(92年撮影)

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これも92年に撮影したもの。少しの天候の違いで、見晴らしもこんなに変わります。

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プンヒルの丘のまわりは、ラリグラスで燃えていました。

 ロッジへ戻り朝食にする。まだ8時前だと言うのに、早や雲が出てきた。8時15分、スタートする。しばらくは下りの道だ。デウラリに9時45分。ここからタダパニへ3時間、さらに3時間でガンドルン。この天候では、タダパニまでが精一杯だな。10時にデウラリを出て、11時にバンタンティ。お腹が空いていたので、エッグ・ベジタブル・ヌードルスープで昼食とする。

11時30分にスタートし、しばらくすると雷が鳴り響きだした。雨に備え、レインウェア、ザックカバーをつけると案の定、雨が降って来た。時折激しく降る中、汗を流しながらバンタンティからタダパニへ向かって登り道を行く。やっとの思いでタダパニへ着いたのは12時30分過ぎ。ヒマラヤ・ツーリスト・ゲストハウスに宿をとることにする。

愛想の良さそうなディディ(’お姉さん’という意味)に、
「コータ カリ ツァ?(部屋は空いていますか?)」
「ツァ!(ありますよ!)」
「エウター シングルルーム マ ディノス(1部屋、シングルルームをお願いします)」
と会話し、部屋を見せていただき料金を確認して決める。
*今まであまり書いていなかったのですが、宿に泊まるときはいつもこのような会話をし、料金と部屋を見て決めます。シングルがあまりに高い時は、ドミトリー(相部屋)にすることもしばしばありました。

びしょぬれになっているシューズとレインウェアを乾かそうとキッチンへお邪魔し、
「アグニ ツァ?(火ありますか(焚いてますか)?)」
「ツァイナ(ありませんよ)」
と、あいにく火を起こしていなかった。キッチンにいた女性2人は、このあやしい片言のネパール語を話す俺にとても興味津々のようで、彼女たちがおやつに食べていたポップコーンを親切にも分けてくれて、一緒に食べていた。シューズとレインウェアは、仕方なく外の雨が当たらないところに干し、濡れた衣類を着替えた。

やがて雨はやみ、晴れ間ものぞく。汗や雨で濡れた衣類が乾くだけでも助かるのだが・・・。2時間ほど体を休め、ダイニングルームでくつろいでいると、ディディがネパール語で話しかけてきた。俺が部屋を借りる時から、ほとんどネパール語でディディと接していたせいか、安心していつもネパール語で話しかけてくるのだ。ときには分からない言葉もあるのだが、その時は「英語でなんて言うんだったかしら・・・?」とディディは一生懸命思い出そうとしたり、ジェスチャーとかで会話がつながる。ディディはきっと、他の客が皆カップルばかりで、話し相手がいない俺に気を使ってくれたのだろう。とても嬉しく楽しい時間だった。
彼女の子供はまだ幼く、子供に歌を歌ってあげたりしながら、一緒に過ごしている姿が微笑ましい。特にディディの笑顔、日本人にも似た顔つきだが、今の日本では忘れられた笑顔だ。ディディに、
「タパイィハルコ フォト キチ パニ フンツァ?(あなたたちの写真を撮ってもいいですか?)」と尋ねると、ニッコリと笑顔で「フンツァ(いいですよ)」と答えてくれた。

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素敵な笑顔のディディと2人の子供たち。

 
 他のツーリストに「写真撮ってもいいの?」と訊かれ、「私は了解をもらってから撮りましたよ」と答えると、皆次々とディディに声をかけ、写真を撮らせていただいていた。彼女の笑顔と子供たちとの姿が、皆の心を惹きつけたのだろう。

天気は相変わらず曇り空。夕食はエッグチョウミンとムスタンコーヒー。5時15分には用意ができてしまった。チョウミンはカレー味なのだが、それほど辛くなくおいしい。もう1杯ムスタンコーヒー、おつまみにポップコーンを注文する。そして7時半過ぎには体を休める。

タダパニ、ヒマラヤ・ツーリスト・ゲストハウスにて

*この旅日記は1994年のものです。

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