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2013年9月19日 (木)

ネパール再会の旅 24 『聖地・ムクチナート』(再掲)

ムクチナート。ここは、ヒンズー教とラマ教の聖地で、巡礼者が多くやって来るところだ。信心深い人々にとっては、「一生に一度はムクチナートへ巡礼に行くことが夢だ」とも云われている。俺は聖地にあるお寺をまわる前に、腹ごしらえをすることにした。2年前に、この先にあるトロン峠(5416m)より、腹痛に耐えながら下りて来て、たどり着いたラリグラス・ロッジへ行き、ララ・ヌードルスープを注文する。2年前ここへ泊まったことを話すと、とても喜んでくれたが、今回はこのままカグベニへ帰ると言うと、残念がっていた。しかし、紅茶を1杯サービスしてくれた。そしてポカラへ下る途中、ムクチナートへ向かうトレッカーに会ったら宣伝してほしいと、名刺を1枚渡された。

40分ほど休憩し、聖地を巡礼する。が、ここは標高3800mを越える高さ。聖地への登り道も険しく、かなりきつい。そのせいか、所々ベンチが置かれている。なかなかの気配りだ。境内に入り、まず本殿へ。本殿は三重塔になっており、入り口には国王夫妻の写真が飾られている。本殿を取り囲むように108つのダラ(蛇口)から聖水が流れている。そしてゾラマイ・ゴンパからマニ車がたくさんつけられたメンダンの脇をマニ車(経文が入った筒車;1回まわすとお経を1回唱えたことと同じ功徳が得られる)を回しながら通り、巡礼を終え麓へと下っていく。

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本殿の三重塔。左側にある入り口上に当時の国王夫妻の写真が飾られています。

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聖水が流れ落ちる108つのダラ。木々の間にはためくのは、タルチョーと呼ばれる無事や安全を祈る旗です。色は白・青・赤・緑・黄色の五色です。それぞれの色には、空や雲など意味があります。

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ムクチナートの丘。チョルテン(仏塔)がたくさんあります。まさに『仏の世界』です。

1時半にムクチナートを出発し、来た道を戻っていく。途中、馬引きに「カグベニまで乗って行かないか」と誘われたが、料金が200ルピーと高いので、予定通り歩いて帰ることにする。雲が多く絶好の天気とは言えないが、聖地巡礼をして気分良く歩く。しかし、ここ最近の運動不足か徐々にペースが落ち、カグベニに着いた時には、足は筋肉痛でヘトヘト。

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ムクチナート~カグベニ間で。

4時20分にニュー・アンナプルナロッジへ。「あぁ疲れた。ホントに疲れた。」と言いながらキッチンへ。それを聞いたジェンテンがすぐさまビスケットとレモンティーを出してくれた。心優しい気配りだナァ、ホッとする。部屋で少し横になり、夕食はララ・ヌードルスープとフライドポテトにするが、量が多過ぎて食べきれず、半分ほど残してしまった。

食後は他の宿泊客と話がしたかったのだが、やや頭痛を感じ、足を見ると南京虫(?)に喰われた跡があちこちにできていて、とてもかゆい。頭痛薬を飲み、足にはかゆみ止めのスクラブクリームを塗って、8時には眠ることにした。

カグベニ、ニュー・アンナプルナロッジにて

*この旅日記は1994年のものです。 

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コメント

慕辺未行さん今日は
聖地のムクチナート凄い高い所にあるのですね
一生に一度はここに巡礼に行きたい
信仰心の深い方達でしょうね・・慕辺未行さんは
二年前の腹痛大変でしたね・・・私はつい此の間の事の様に
思い出しました・・お寺の本殿は立派ですね
マニ車を回しながらここを回って功徳を頂く・・いい事有りましたか・・何処かの国にもこんなん有りましたね・・聖水が
流れ落ちる108 つのダラも綺麗な所ですね
4時間20分の山歩きお疲れ様でした


咲子さんへ

ムクチナートは富士山よりも少し低いぐらいの標高に位置します。
日本人からすれば本当に高いところですが、ネパールの人々にとってはまだ序の口(?)です。
ここはヒンズー教とラマ教の聖地で信者たちは一生に一度はここへ行くのが夢だそうです。
そうです。この2年前5416mのトロン峠からこのムクチナートへ向かう途中、激しい腹痛に襲われ、翌日ふと気がつけば聖地を全く回らず次のところへと向かってしまったのです。
そんな理由もあり、もう一度この地を訪れ今度はしっかりと見て回りお参りしてきました。
マニ車はチベット仏教つまりラマ教のものです。携帯用の小さなマニ車もあるのですよ。
108つのダラ、人間の煩悩の数、日本の大晦日の除夜の鐘・・・私も仏教徒のはしくれなんだぁ!

投稿: 咲子 | 2013年9月19日 (木) 15時15分

こんばんわ
何時もの通り ネパールの地図を片手に拝見しています
カグベニは地図にはないのですが
ムクティナートやジョムソンがありますので
凡その位置関係は良く判ります
少しでも臨場感が感じられます
ダウラギリやアンナプルナなどの8千m以上の
山々が迫っているのですね
スサニさんのお話の和泉雅子さん 芸能人ですから
気にされることは無いと私は思いますが
最近は彼女の動向は耳にしませんね
三度の「異邦人の道」を歩く 凄いですね
運命的なことさえ感じます
お気に入りなのですね 
三重の塔 ネパールと日本の違いも良く判ります
色んな色の旗はヒマラヤ登山でも良く見ますね
旗と言うより色々な色の布がはためいている光景です
色んな願いが籠っているようですね


古都人さんへ

毎々地図をご覧になりながら、ありがとうございます。
ジョモソムの北、ムクチナートの西、直線を引いて交差するあたりがカグベニと思っていただくと良いかもしれません。
アンナプルナ山群とダウラギリ山群の谷間がポカラからここまでのルートになります。
スサニさんから送られてきた和泉雅子さんの写真、プライベートな写真ですし、まして北極点到達からコペンハーゲンへ戻った直後の写真ですから、ある意味貴重なものかもしれません。
『異邦人の道』、私が勝手にそう呼んでいる道なのですが、ここは私が初めて海外を訪れたときに最も印象に残った道なのです。まさに”思い描いていた道”でした。
しかし、まさかこの道を2度3度と歩けるとは思いもしませんでした。
いろんな色の旗、日本のお寺でも5色の旗が掲げられているところがあると思いますが、『タルチョー』と言います。
青·白·赤·緑·黄の順に並び、それぞれ天·風·火·水·地を表しています。
旗には経文が印刷されています。

投稿: 古都人 | 2013年9月19日 (木) 19時31分

巡礼、無宗教の私には無縁なことです。でも敬虔な信徒にはどんなに大切なことなんでしょう。叔母はベツレヘムにいき感動していました、知人は四国にいき感激していました。私はどこに行きましょう。


agewisdomさんへ

私も「仏教徒です」と言えるほど敬虔な仏教徒ではありませんが、このような神聖な場所へ来ると祈りたくなります。
しかしヒンズーやラマ教の信者の人々にとっては、憧れの聖地なのです。
agewisdomさんはどこへ・・・(-_-)ウーン...私にも分かりません。

投稿: agewisdom | 2013年9月19日 (木) 20時49分

アンナプルナは本当に素晴らしかったです。

一昨日の日記のことですが別に和泉雅子さんは
有名人ですから肖像権は考えなくてもいいと
思います。却って喜ばれるのでは?

知り合いのネパール人は宗教の関係で
ヒンズーのため牛肉を食べませんでした。
仏教遺跡が多いですのに・・・
マニ車もよく見かけましたね。


matsubaraさんへ

ポカラからのマチャプチャレやアンナプルナ山群の眺めは本当に素晴らしいですよね。
この辺りはアンナプルナから西の方角になりますが、手前に7000m以上の山がありそれに遮られて見えません。
和泉雅子さんの写真、そうおっしゃっていただけると安心です。
ヒンズー教では牛は神聖な生き物ですから、牛肉を食べる習慣はありませんね。
しかしパフ(水牛)の肉はカトマンドゥのレストランではよく食べました。
ネパールはヒンズー教も仏教も同じように混在しているような気がしました。

投稿: matsubara | 2013年9月20日 (金) 09時03分

山の写真がどれも素晴らしいです。このところテレビで続けてヒマラヤの映像を見たのですが、角度的にも慕辺未行さんのは行ったことがないのに懐かしさを覚えます。
そしてここは山を眺めるだけでなく仏の世界だったですね。
高度が高いから不調になりますね。それでもお出かけになるのですからその魅力たるや私には想像できないものなのでしょう。
一度は行ってみたかったですが、もう年取り過ぎて無理ですから、この紀行文を楽しみにしています。


tonaさんへ

私もTVでヒマラヤやネパールの映像を見ると、つい懐かしく感じます。
そしてここムクチナートは、ヒンズーとラマ教の聖地なのです。ネパール国内に限らずインドからも信者が巡礼にやってきます。
この2年前にこの地で1泊したのですが、どこも見ずに次の目的地へと出発してしまいましたので、『忘れ物』を取りに行くような感覚で再度訪れました。
ヒマラヤ・・・たしかに環境厳しいところですが、80才でエヴェレストの頂上に立った人もいます。
これぐらいの標高なら、ゆっくり行けば問題ありませんよ。

投稿: tona | 2013年9月21日 (土) 08時33分

四国八十八箇所やベツレヘムへの巡礼くらいしか知りませんでしたねえ。
ヒンズー教やラマ教については殆ど知識がありません。
今夏の手術時に義妹差し入れの村上春樹さんの「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」を読んで
退院後に急いでリストの「巡礼の年」CDを購入しました。
それくらいしか「巡礼」との繋がりが無くて・・・(-_-;)


Saas-Feeの風さんへ

ベツレヘム・・・エルサレムのほうの街でしたっけ?クリスマスツリーの天辺の星がたしか『ベツレヘムの星』と言いましたよね?
ヒンズー教やラマ教の聖地、ここだけでなくネパール国内やチベットにもあります。
カトマンドゥのパシュパティナート寺院はヒンズーの聖地、チベットのカイラス山はラマ教の聖地だったと思います。
カイラス山への巡礼は、五体投地をしながら進むそうで、とても気が遠くなりそうな話です。
私自身これが『巡礼』とは決して言えませんが、’84年にもこの地を訪れお参りした時は、一つの『巡礼の旅』だったと思ったものでした。

投稿: Saas-Feeの風 | 2013年9月21日 (土) 20時54分

いかにも聖なる地といった雰囲気が伝わってきますconfident
この辺りでは全然高くないといえ、こんな高地まで行かないといけないのは大変ですね
私もまったく無宗教ですが、神宮やら寺院、教会に行くと、なんだか神秘的な思いには駆られますbud
(どっちかというと、やおろずの神様的な宗教観でしょうか)
そうそう以前、ブータンに行った同僚が、ソーラーシステムで動く小さな「マニ車」を買ってきていて、これは・・・どうなんだろうと大笑いになりました
その後、机の上に置かれていたのですが、笑っていたくせにたまに止まっていると気になったりして(職場の日当たりがイマイチなので)、よくつついて動かしていましたwink


きゃぶさんへ

私のような人間が訪れるには、敬虔な信者さんたちに申し訳ないほどの場所なのですが、本当に”聖地”という雰囲気たっぷりのところです。
常日頃あまり信心深くなくても、このような場所や初詣などの神社へ行くと、やはり敬虔に祈りたくなりますよね?!
ところで、携帯用の小さな手回しのマニ車は知っていますが、ソーラーシステムのマニ車 (゚o゚)ナニッ?
そ・そんなものがあるのですか・・・?
面白い!!! けど、もしかしたら『手抜き』のお祈り方法?
私だったら、これ・・・ぜひ欲しい一品!です。
だって・・・面白過ぎるでしょ w(^o^)w?!

投稿: きゃぶ | 2013年9月21日 (土) 23時28分

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