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2013年7月24日 (水)

バンコク日記 その4 外出禁止令!(再掲)

12時ごろ宿へ戻ると、ホテルの蛇腹の門は閉められていた。声をかけて中へ入れてもらうと、「今日はもう、外出するな!」と言う。「忠告を無視して外出するものは、もう中へは入れない!」とまで宣言している。すぐ隣の店へ買い出しに行くことさえ、許されないらしい。どうやら、外出禁止令か戒厳令が発令されているようだ。それほど危険な状況らしい。

ホテルで、今夜の深夜便での出発を告げ、この日半日分の支払いをすませる。が、問題は、この状況下、どのようにして空港まで行くか?だ。夕方までに空港へ行かないと、6時以降はバスも列車も動かなくなるらしい。タクシーだって、こんな危険な状況では、よほどでない限り走ってくれそうにない。

受付のそばにある掲示板に、今夜同じ飛行機で帰国する人がいることを知り、彼の部屋を訪ねたが留守だった。掲示板にこちらからもメッセージを残しておいたところ、彼は俺の部屋を訪ねて来てくれた。そして、空港までどうやって行くか相談した結果、ホテルまでタクシーを呼んでもらうことにした。料金は通常の2倍だが、それでも仕方がない。何しろ、いつバイク集団が現れ、襲撃の危機に遭うか分からないのだから。運転手も半ば、命懸けだろう。

午後はホテル内で、ジッとしているほかない。皆、手持ち無沙汰に過ごしている。レストランで、ほとんどなけなしになったメニューの中から軽く昼食をとり、4時ごろシャワーを浴び、5時半までには出発準備完了。そして6時前にはチェックアウトし、タクシーに乗り空港へ向かう。平穏な状況であれば、夜中まで楽しんでからタクシーで・・・、ということになったのだろうが。

7時前には無事、空港へ到着し、1階にあるセルフサービスのカフェテリアにて時間をつぶす。出発まで、まだ8時間。1人だと長く感じる待ち時間も、誰かがいると助かる。現金ドルを使いきるため、少しお土産を買う。そしてもう1人、日本人が加わる。彼は、危険を冒してまで、バンコクの暴動の様子をカメラに収めてきたらしい。

11時30分過ぎ、チェックイン・カウンター前に並ぶ。そこへ金髪の若くて可愛い女性が、流ちょうな日本語で声をかけてきた。彼女は今、日本に住んでいるイギリス人で、休暇を利用して旅していたそうだが、荷物の合計が60kg位あり(何やら、楽器をいくつか持っていた)、「超過料金をとられそうなの」と話した。そこで、我々男3人は彼女に協力して、4人一緒のグループとしてチェックインすることに。すると、4人分の荷物の総重量では超過荷物にならずにすみ、彼女は超過料金を支払わずに済んだ。旅する者同士、少しでも使わずに済むお金は使いたくない気持ちはよく解かる。帰国まで、あと数時間だ。

バンコク、ドンムアン国際空港にて

*この旅日記は1992年のものです。

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