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2013年6月 6日 (木)

タトパニ温泉(再掲)

5月3日(日)曇りのち雨
タトパニ1日滞在

 夜中、激しい腹痛に飛び起き、トイレへと駆け込んだ。相変わらず下痢で、もう4日になる。下手な料理(?)だと胃が受け付けず、戻してしまう。やはり、ヒマラヤのふもとの寒村で、ピザやスパゲティは、無理があるのだろうか?現地の人々が普段食べているものの方が、無難だったようだ。今朝は、トースト、ゆで卵、コーヒーにする。

食後、少し村をぶらつき、9時ごろより温泉へ。かつては、河原の湯の湧き出ているところで、川の水で湯温を調節して入るようになっていたが、今は露天風呂として、石で浴槽(というより、プールのような感じ)が造られている。日本出国以来の風呂である。2ヵ月半ぶりに湯の中に体を沈める。何とも好い気持ち。洗濯も済ませ、5日ぶりに体を洗う。日本の風呂の文化を改めて良いと思う。

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「いい湯だな♪いい湯だな♪・・・、ここはネパール、タトパニの湯♪」
*日本ではありませんので水着(下着?)着用しなければなりません。この温泉のためだけに、海パンを持参していました。水着着用ですから、一応”混浴”です (^_^;; 。

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湯上り後、久々の風呂にリフレッシュ!できました。

11時ごろ、おやつタイムでチョコレートケーキと紅茶。もちろんゴビンダ君にも御馳走する。温泉ではコーラも飲んだし、金に糸目はつけないとはいえ、どれだけ使うことやら・・・。ポカラまでもつだろうか?

午後は体を休める。が、足が重い。階段を上るのも、しんどく感じる。こんなんで明日、ゴラパニまで歩けるのだろうか?ここタトパニの標高が1189m、ゴラパニは2855m、その差1700m近い。行けたとしても、その後2日間歩けるのか?もうポーターを雇う現金は残っていない。

薬屋で腹痛薬とマッサージクリームを買う。合わせて95ルピー。これで何とか乗り切らなければ。
しかし、この疲れた体でポカラからカトマンドゥまでのバスでの移動7~8時間もつのだろうか?その前に、無事ポカラへ下ることができるかが先である。こんな心配をしなければならないほど体は疲れ、具合も良くないのである。

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ニルギリ・南峰(6839m)が、雲の合間から顔をのぞかせました。

夕食は、ガーリック&エッグ・ヌードルスープとハーフライス(ご飯半人前)を特別に注文。メニューにはないのだが、頼めば好意的に作ってくれるので安心だ。
ここタトパニも6ヵ月前から電気がついたそうだ。トロンパスを越えて以来、電気がなかった村はガサだけである。こちらの街道沿いの村々は、ほのぼのとした雰囲気が漂っている。

タトパニ、ダウラギリロッジにて

*この旅日記は1992年のものです。

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コメント

ネパールにも温泉あるんですね~
山だから当たり前なのかな?
気持ちよさそうですぅ


と~まの夢さんへ

日本は活火山であれ休火山であれ死火山であれ、火山帯による山岳国家なので、温泉が多いのも頷けます。
ネパールはインドプレートがユーラシアプレートの下にもぐりこみ、それによってヒマラヤが形成されたのですが、どうやらその地殻変動によって温泉が湧き出ているそうです。
トレッキング中に温泉に入れるなんて、最高です。

投稿: と~まの夢 | 2013年6月 6日 (木) 18時07分

懐かしのゴビンダ君。可愛いですね。
水が合わないと食べ物は難しいですね。でもまあお元気ですね。今のあなたがいらっしゃるということは…。


agewisdomさんへ

このゴビンダ君も今は当時の私の年齢を越えているのですよネェ!今ごろどう過ごしていることやら・・・?!
現地の人たちと同じ食事のダルバートやポリジでしたら、何ともなかったのですが、ピザやスパゲッティはどうもお腹に合わなかったようです。
決して『食中毒』ではなかったようで、今も生きていられます(笑)

投稿: agewisdom | 2013年6月 6日 (木) 22時02分

お早うございます
依然と続く悪戦苦闘の連続ですね
しかし温泉にはほっとしました
そろそろお金の心配が出て来ましたね
ゴビンダ君 14才とのことですが外見は
もっと下の様に見えますね
それにしても力はあるのですね
この時点でどれ位の荷物だったのでしょう
これ位の年齢からポーターの訓練を積んで行く
のでしょうね
ところで前から気になっていたことがあります
それは慕辺未行さんお一人の写真はどの様に
撮影されているのでしょうか
三脚を使ってのセルフタイマーでしょうか
それとも近くにいる人に頼まれるのですか
変なことを気にしていますね


古都人さんへ

今度は『食あたり』のようなもので、歩いている最中でなくて良かったです。
この村ではもともと2泊する予定でしたので、体調も少しは整えられ、温泉で疲れも癒されました。
今回のトレッキングは、序盤で医者へ行ったり寒さのためセーターを購入したり、ここでポーターを雇ったりで想定外の出費がかなりありました。
私の荷物、どうかナァ・・・?そんなに重くはなかったと思います。10kgもなかったと思います。
私が空身で14才の彼が荷物を背負っている図は、何ともむごく『気の毒』に感じますが、実際の重さは大したことありません。
写真は、三脚などを利用しセルフタイマーで撮ることもあれば、人に頼んで撮ってもらったこともあります。

投稿: 古都人 | 2013年6月 7日 (金) 06時26分

海外の温泉は水着着用ですね。
私達もツアーに発つ前準備するよう
言われました。
トルコがそうでした。でもとてもぬるくて
風邪をひきそうになり中止しました。
西洋の人はあんなぬるいところで風邪
ひかないのか不思議でした。でも

韓国の温泉は日本と同じで男女に
別れ、脱衣場でぬぎました。大抵
女同士で仲良く背中を流していました。
私は隅でひとりで入りました。


matsubaraさんへ

ネパールへ旅する人で、水着持参する人はほとんどいないでしょうが、私はこのタトパニ村の温泉のためだけに持参しました。
海外の温泉はほとんど水着着用が多いかと思います。
ヨーロッパのある国のスパ施設で、温泉にしろサウナにしろ男女の区別なく、皆堂々とすっぽんぽんで入っているところがあるそうです。
日本人だったら絶対に目のやり場に困るでしょうが・・・。
日本人ほど『風呂好き』ではないでしょうが、ヨーロッパにも温泉はたくさんあるそうですね。
トルコもそうですし、ハンガリーも有名ですよね。
機会あれば東欧も訪れてみたいと思います。

投稿: matsubara | 2013年6月 7日 (金) 08時53分

体調が悪くても、そうそう長々と休んでいるわけにも
いかない・・・というのは、旅のしんどいところでもありますね
それにしても、温泉は気持ちよさそう!
ヨーロッパには、〝飲むだけ〟とか、お湯の湧き出るあたりで
ブラブラ休養するだけ(?)みたいな温泉もありますが、
やっぱり、日本人としては、たっぷりのお湯に、
ゆっくりつかりたいですよね
ところで、数日分の記事を今日まとめて読ませて
いただいたんですが、私もやっぱり、
『ピエール・ド・ロンサール』がいいですね~


hananoさんへ

「何でこんな辛い思いをしてまで旅をし歩き続けるの?」と思われる人もいるかもしれないですね。
こうなると分かっていたわけでもないし、ここでは歩くしかないのですから、しんどくても頑張るしかないですよね。
前にもこの村へ来たことがありましたが、その時はこんな露天風呂はありませんでした。
トレッキング中にこのような温泉があるのは、本当に嬉しい限りです。それに日本を出発して以来、初めての『お風呂』ですから!
いつもお忙しい中、まとめてお読みいただき、ありがとうございます。アリ(゚o゚)(。_。)ガト!
ピエール・ド・ロンサール、素敵でしょ?!んっ、この名前、フランス語ですよね。どういう意味かな?

投稿: hanano | 2013年6月 8日 (土) 17時18分

旅先での体調不良、心細いです
しかも身体が資本のような、こういった個人旅行でトレッキングだと・・・もう体調不良は天敵ですね
お腹は、生野菜とかがあんまり良くなかったのかしら
そんな中、温泉はほんとにありがたかったでしょう
水着持参だなんて、準備万端~
青空の下で露天風呂、しっかり疲れも取れそうですねっ


きゃぶさんへ

”食当たり”だと思うのですが、疲れも重なってさすがにしんどかったです。何しろ、ポーターを雇うほどでしたから!
スパゲティやピザを食べると必ずお腹の具合が悪くなったので、私はどうもチーズに原因があるのでは?と当時睨んでいました。
それにしてもこの温泉は、のんびりできました。
きゃぶさんも山歩きを楽しまれますからお分かりでしょうが、歩いた後の温泉、最高ですよネ!
この温泉のためだけに、水着を持参していたのです。
連泊してのんびり出来ました。

投稿: きゃぶ | 2013年6月 8日 (土) 21時24分

久しぶりに 温泉に入られたお話に ホッと 私も疲れが取れました
ただでさえ 疲れる行程ですから シャワーひとつでも救われますね

ゴビンダ君は 懐かしい名前の気がします ゴンビダ君って
言いそうになりますが・・
とにかく 早くお腹の調子がよくなるといいですね!


bellaさんへ

シャワーはあちこちのゲストハウスにありますが、温泉、しかも脚が思い切り伸ばせる浴槽はありがたい限りです。
このコースもすでに2週間歩いてきましたから、ここで温泉につかりながらの連泊は、残りの日々への活力になりました。
ネパールでは本当に多い名前のようです。
そういえば、『東電OL殺人事件』で無実を勝ち取り帰国されたネパール人男性の名前も、ゴビンダ氏でした。

投稿: bella | 2013年6月 9日 (日) 21時18分

>『東電OL殺人事件』で無実を勝ち取り帰国されたネパール人男性の名前も、ゴビンダ氏

そう、私もそれを思い出しましたw
よくある名前のようですね。
ピエール・ド・ロンサールも人の名前、
フランス、ルネサンス期の詩人の名のようですよ。


zooeyさんへ

この時のポーターもゴビンダ、トレッキングを終えてポカラで泊まったゲストハウスのボーイもゴビンダ、カトマンドゥのゲストハウスにもゴビンダがいます。
ネパールではかなりよくある名前のようです。
あのバラの花の名前、私も先ほどウィキペディアで探しました。
ルネサンス期のフランスの詩人で、彼に因んで名づけられた、と。
ご教示、ありがとうございました。

投稿: zooey | 2013年6月11日 (火) 09時08分

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