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2013年5月 9日 (木)

皆一緒に!そして高山病の予防(再掲)

4月25日(土)晴れのち曇り
チュリラタール8:15(徒歩)10:45トロンフェディ

 6時50分起床。今日はトロンフェディへ約3時間と言うから、ややのんびりでもいい。朝食はポリジ(粥)。買い置きのガーリックやグラノラも入れて食べる。

準備を整え出発しようとすると、インドネシアのおじさんが、
「ジン、ちょっと待ってくれ。今日はトロンフェディまですぐだから、一緒に行こう」と誘ってくれた。俺も、
「OK!じゃあ待ってます」と答え、荷物を背負ったまま、外で待つ。アメリカ人のグループも外へ出てきた。
「ジン、どうしたんだい?行かないのか?」
「おじさんが”今日は近いから、一緒に行こう”って。だから待ってるところだよ。せっかくだから、みんなも一緒にどう?」
「いいね。OK!今日はみんなで行こうぜ」
ノルウェーの女の子たちも出てきて、みんな出発しないので、
「どうしたの?」と尋ねてくる。彼女たちにも同じ説明をし、もちろん一緒に誘う。彼女たちも、
「OK!」と言って、あとはおじさんの準備が整うのを待つだけ。

8時15分、4組総勢9人でスタート。日本、インドネシア、アメリカ、ノルウェー、そしてガイドたちのネパール、5ヵ国の人々が集まって楽しくトレッキングする。途中、やはりハードな登りが待っていた。ベシサハールより9日目。1日マナンで休んだとはいえ、疲れは少しずつ蓄積されている。それでも皆一緒で和気あいあいとしていたせいか、それほど苦にならなかった。休憩できるバッティ(茶店)が全くなく、チュリラタールでビスケットを買っておいたのは正解だった。いつもなら、皆よりペースの速い俺も、この日は皆と同じペースで歩いていた。

やっとバッティがあるかと思ったら、そこがトロンフェディだった。1軒しかロッジはないが、とても大きい。部屋は、シングルやツインといった個室はすでにほぼ満室。インドネシアのおじさんとガイドは、辛うじてツインに、あとのメンバーは皆同じドミトリーにベッドを確保した。1泊50ルピーである。ドミトリーでこの料金は、さすがに高いなぁ!

トロンフェディは、トロン峠への最後の寄宿地で、トレッカーたちはたった1軒のこのロッジに皆、集まってくる。そのせいか、多くの人でにぎわっている。今日はこの後、のんびり過ごせるが、明朝の出発が早いので、今夜はしっかり眠れるよう心掛けたい。

Img433
トロンフェディにて、インドネシアのおじさんと。見た目は”日本人”?

Img434 
トロン峠方面の景色。

昼食は、ベジ・フライドライスに紅茶をスモールポットで、ビスケットも3個買い置きする。先月のエヴェレスト街道トレッキングの教訓を生かし、水分を多めに、ガーリックを食べたりして高山病対策をとる。紅茶がなくなって、水筒にウマレコパニ(沸騰水)を1リットル買う。皆とも楽しく過ごす。

部屋へ戻ると、ノルウェーの女の子の1人がベッドで休んでいる。体調が悪いようだ。軽い高山病であろう。彼女はトロンフェディへ着いてすぐ洗濯をしたようで、
「ヘイ、ジン!お願い、外に干してある私の洗濯物を取り込んでくれない?」
と頼まれた。困った時はお互い様だし、
「OK!ところでどれだい?このTシャツ?他には?」
と、手助け。ニコニコしながら「サンキュー!」と、とても喜んでくれた。そして俺も体を休める。

夕食は5時半ごろ。フライドポテトとオニオンガーリックエッグスープ(メニューにはないが、特別に注文して作ってもらった)。そしてブラックティー。食後は明日に備え早めに休もう。幸い、高山病の症状もなく、あれほどひどかった咳も、いつしか治まっている。マナンのドクターに頂いた薬が、ずいぶん効いたようだ。無理さえしなければ、この先も大丈夫だろう。

トロンフェディ、トロンベースキャンプロッジにて

*この旅日記は1992年のものです。

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コメント

こんばんわ
と言っても外は未だ明るいです
和気あいあいの国際チームですね
(チームで良いのでしょうか?)
インドネシアのおじさん 本当に日本人そっくりですね
お幾つでしたっけ?
やはりチームでの行動は厳しいトレッキングでも
楽しく歩けますか 疲れも忘れさせてくれるのでしょうね
私の持つ地図では正確には判りませんが
アンナプルナⅠの位置は判りますので凡その見当は
付きます


古都人さんへ

この時ばかりは『インターナショナル・トレッキング・チーム』でした。エヴェレスト街道の時は、一緒に歩くことも多かったですが、こちらではペースの違いからか、一緒に歩くことはなかったのですが、この日は皆で楽しくトレッキングしました。
インドネシアのおじさん、当時50才で今の私とほぼ同い年です。本当に日本人のような顔つきで、親しみもてる方でした。
やはりたくさんの仲間で楽しく話しながら歩いていると、辛い登り道があっても気が紛れるせいか、辛さも半減されます。一人黙々と歩くより時間も早く感じられます。
トロンフェディはアンナプルナⅠの北東(60度の角度)のほうにあります。標高はすでに4700m。ここからトロン峠を越えムクチナート(アンナプルナⅠのほぼ真北)やカグベニなどの村へ向かいます。

投稿: 古都人 | 2013年5月 9日 (木) 17時34分

インドネシアのおじさんは本当に日本人に見えますね。ちょっと古田に似ていませんか?
それにしても国際連合ですねえ。素敵なことですね。


agewisdomさんへ

彼と初めてお会いした時、「日本人?」と思ったほどです。
彼自身もカトマンドゥで現地の人(たぶん”大麻”売り)に「こんにちは」とか「友達」とよく声かけられたと言っていました。
古田・・・ヤクルトにいたあの古田ですか?
似てる・・・かなぁ?!
ハイ、確かにこの時ばかりは『国際連合』でした。で、次の朝も『国際連合』の結束、お届けします。

投稿: agewisdom | 2013年5月 9日 (木) 22時35分

前から聞こうと思っていたのですが、
お粥のことをポリジと言うのは、ネパール語
でしょうか。実はポリジという綺麗な花が
あります。もやもやとした感じがお粥に
似ていてつけられた名前でしょうか。


matsubaraさんへ

あれっ?matsubara様らしくもない質問ですよ (^_^)!
ポリジ、英語です。お粥のことを”Rice porridge”と書きます。他にもプリンは”Pudding”と表記され、トレッキング中はよく食べていました。もっとも日本のプリンとはずいぶん違うものでした。
ポリジという名の花、初めて聞きました。見たこともないと思います。一度どんな花か見てみたいです。

投稿: matsubara | 2013年5月10日 (金) 07時11分

旅は道連れって言いますもんね~happy01
みんな一緒に頑張ってるんだと思えばこそ、頑張れるもんですよね
楽しいお仲間たちとご一緒で、かつ体調も回復傾向up
ホッとしちゃいます
いくら若いといっても、無理は身体にたまります・・・sad


きゃぶさんへ

ネパールでのトレッキングって、ツアーでのショート・トレッキングでなければ、数日から数十日続きますし、必然的に皆仲間意識が芽生えるというものです。
そしてほぼ毎日顔を合わせていた仲間たちと一緒に、4700mまで登りました。
皆と一緒だと、きつい道のりも何故か気にならないのですよネェ!
「そろそろ休憩したいなぁ」と思ったころに、この日の目的地が見えていました。
あっそうそう、体調はかなり回復傾向にありました。
マナンの村の女性医師が処方して下さった薬がずいぶん効いているようです。

投稿: きゃぶ | 2013年5月10日 (金) 22時16分

慕辺未行さん、こんにちはnote
少しご無沙汰しており、なかなかこちらにもおじゃまできずに
申し訳ありませんでしたが、旅は続いていますねshine
日本とはまったく異なった風景に(インドネシアのオジサンは
〝日本的〟ですが(笑))、気持ちが切り替わるようです。
これからも引き続き、旅に同行させていただきますねwink


hananoさんへ

平日に週2~3回、予約投稿で20年も昔の旅、再掲載で書き綴っています (^_^;;
いよいよこのコース最大の難所へ向かう直前の日です。
ここでもまた様々なドラマ・人間模様がありました。どうぞ楽しんでください。
インドネシアのおじさん、本当に日本人みたいでしょ?!
だからでしょうか、おじさんも私に対して親近感を持ってくれていたのかもしれません。

投稿: hanano | 2013年5月11日 (土) 16時56分

インドネシアの方が日本人、ジンさんが現地人、の方が
しっくり来ます~   ^&^
地名などは 疎くてよく理解できてないのですが 
高度に備えて体調整えたり 顔見知りのお友達といろいろな形で
お付き合いする様子を 楽しく読ませていただきました
ノルウエー女子の洗濯物、なんかドキっとしましたが
Tシャツだけだったのですね!!


bellaさんへ

あはっ!やっぱりそう見えますかぁ?(笑)
もしかしたら誰かに、そのような感想を持たれるかも?と思ってはいましたが・・・(^_^;;
私は帽子を被りサングラスに髭・・・現地のガイドやシェルパに見られても不思議はない・・・です w(^o^;;w
エヴェレスト街道をトレッキングした経験から、高山病対策は考えていましたし、むしろひと月前にその経験があったからこそ、身体が高度に慣れていたのかもしれません。
ノルウェーの女の子の洗濯物、私もあの時は少しドキッとしましたが、Tシャツだけでした。でなきゃ、頼まれないですよネェ (^_^;;!

投稿: bella | 2013年5月11日 (土) 20時49分

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