かつて歩いた道、再び・・・(再掲)
4月27日(月)晴れ
ムクチナート8:10(徒歩)11:35カグベニ
異邦人
今朝はのんびり7時起床。昨日あれほど早起きし10時間も行動していたのにもかかわらず、よく眠れなかった。疲れ過ぎで体が興奮していたのか、ムスタンコーヒー3杯のカフェインが目を覚ましたのか、何しろほとんど眠っていない。今日はカグベニまでの短い距離だし、ここ2~3日は楽な行程なので、できる限り体を休ませるようにしたい。
ムクチナートを出てジャルコットへ向かう。荒涼とした風景が広がっている。ジャルコットの村、以前より大きくなっているなぁ。さらにカグベニへ。かつて”異邦人(作詞作曲;久保田早紀)”を歌いながら歩いたこの道を、今、7年半ぶりに歩いている。初めてネパールへ来た時、自分が描いていた通りの風景に出合った、あの感動がよみがえる。今、確かにその道を、俺は歩いている。荒涼とした一本道、果てしなく続いているこの道を。
ジャルコットの村から。真ん中のゴツゴツした岩山には洞窟住居があったそうです。
ジャルコットより、ティリチョピーク(7134m)とニルギリ北峰(7061m)。
時折、膝の痛みを気にしつつ、カグベニへ一気に下る。7年半前に比べてずいぶん大きくなり、変わったなぁ。村の入り口にはカンニ(仏塔門)が建っていて、中には色鮮やかな曼荼羅が描かれている。生活用水が流れているところは変わっていないか。
村の中へと入って行く。城塞のようなつくりは、相変わらず”中世ヨーロッパ”の雰囲気をかもしだしている。所々変わったといえば、電柱があり、村外れに向かう道にメンダン(経文が入っているマニ車を備えた石壁;ここを通る時は左側を歩く)があり、郵便局ができていて、さらにムスタン(カグベニから北のローマンタン方面)が外国人の入域解禁となり、境界の検問所がなくなった代わりにムスタン入域のチェックポストができたこと。そして、村全体も広く大きくなったような気がする。
(この日の旅日記、明日以降に続きます。)
*この旅日記は1992年のものです。
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