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2013年4月24日 (水)

Jin (ジン) と呼ばれて(再掲)

4月19日(日)晴れ
チャムジェ7:00(徒歩)9:30タル9:45(徒歩)11:50カルテ12:20(徒歩)13:00ダラパニ13:10(徒歩)14:00バガルチャップ

 午前6時起床。しかし昨夜は、ほぼ一晩中咳き込んで、ほとんど眠っていない。咳がうるさくて、他の宿泊客に、ずいぶん迷惑をかけたのでは・・・?洗濯物を片づけ、チベッタン・ブレッドとコーヒーで朝食とする。

7時出発。何人かのアメリカからのトレッカーと話をするようになり、お互い自己紹介しあう。彼らにとって4音節の俺の名前(本名)は発音しづらいようで、
「...、But my nickname is Jin. Please call me "Jin".」
と話し、こちらでも「Jin」と呼んでもらう。キャンプしながらトレッキングしているアメリカ人グループの女性、リサは、
「"Jin" is very easy.」と答えていた。呼びやすいし、覚えやすいのだろう。
こちらで出会うほとんどのトレッカーが、ガイドやポーターを雇っている。俺は1人のんびりゆっくり、マイペースを保ちながら歩く。それでも、俺のペースが一番速いようだ。

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チャムジェより、ヒムルン・ヒマール(7126m)

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サッタレ付近より、アンナプルナ方面。

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タル付近より、マナスル方面。

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タル~カルテ間にて。アンナプルナⅣ、Ⅱ、ラムジュンが見えます。

カルテにて昼食は、エッグ・ヌードルスープ。そしてダラパニまでおよそ30分。顔見知りになった皆が昼食をとっているところで俺も少し休憩。そこからバガルチャップまで1時間弱。昨日と違い、良い天気。

今日は初めのうちは登りが続き、タル付近では平坦な道が続いた。その後はゆるりとした登り。左肩甲骨と両足、特に膝に疲れを感じるが、まだ歩き始めて3日目。先は長い。とにかく1人なんだから、気楽に気長に無理せず行こう。

バガルチャップに到着し、ロッジのテラスで紅茶を飲んでいると、インドネシアから来ているおじさんがやって来た。
「Hey Jin ! Do you stay here today ?」
「Yes !」
するとおじさんはガイドと話をして、彼らも同じロッジにチェックイン。さらにアメリカ人のグループ(男性2人、女性1人)とガイドもやって来て、同じように声掛けられ、彼らも皆「じゃあ、ここへ泊まろう」と、皆が皆、同じロッジに泊まることになった。

夕方近い時間に、髪を洗い体を少し休める。ろうそくの明かりの中、夕食となる。10人ほどの客しかいないが、ほとんど知っている顔ぶれで賑やかだ。俺は、ベジ・エッグ・フライドライスとガーリックスープ、ムスタンコーヒー。その前にチャンも2杯飲んだっけ。

食後、皆と話をしていたが、風邪のせいでやはり疲れているのか、皆に英語で
「I'm very tired and I have a cold sickness. So I sleep. Good night.」
と言って、寝ることにする。
とにかく毎日がハードだから、栄養と休養をとることを心掛ける。

すでに多くの顔見知りのトレッカーやガイドもいるし、毎日同じ村、同じロッジで「Jin」と呼ばれながら過ごすのは、一人の寂しさを感じない。

バガルチャップ、タカリーホテルアンドロッジにて

*文中の『キャンプしながらトレッキングしているアメリカ人グループ』と同じロッジに泊まった『アメリカ人グループ』は別グループです。

*この旅日記は1992年のものです。 

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