アンナプルナⅡ峰を見ながら(再掲)
4月20日(月)晴れのち曇り
バガルチャップ7:30(徒歩)12:50チャーメ
今朝も6時起床。片付けにいつも30分はかかっている。風邪は全く治らず、喉がやられているようだ。朝食にレモンティー、ホットチョコレート、アップル・パンケーキ、チーズオムレツを注文し、用意が遅れ、スタートは7時半となる。チャーメまでは4~5時間だから、のんびりでもいい。
今日はさほどきつい登りもなく、でもやはり登りでは、ずいぶんペースが落ちる。時折アンナプルナⅡ峰を眺めながら、30分おきに休憩をとる。途中、リンゴを食べたり、足の痛みを気にしながらコトへ。さらにチャーメまで進む。
チャーメは銀行、郵便局もある大きな村だ。商店も建ち並びロッジも多い。どこにしようか迷ったが、シャワーを浴びたくて、吊橋を渡った右側にある大きなロッジにする。シャワーを終え洗濯も済ませて出てくると、またまたいつものメンバーが集まっている。
「Hey Jin ! 君もここにいたのか!」と声掛けられる。
彼らはこの時ちょうど、「ジンは、今日どこへ泊まったのだろう?」と、噂していたそうだ。インドネシアのおじさんも、アメリカ人グループも、そして彼らが雇っているガイドたちも、1人でトレッキングしている俺を気にかけてくれている。とてもありがたく、嬉しいことだ。
特にガイドたちは、俺が少しネパール語を話せるせいか、何かと声掛けてくれるし、このコース上の情報や注意点なども、たくさん教えてくれる。例えば、俺の地図に書いてあるモデルコースでは、この先のマナンを出たらその日は一気にトロンフェディになっているのだが、彼らの話では「高山病の危険があるから、その手前のチュリラタールで一泊する」そうだ。また、トロンフェディでは「朝3時起き4時出発」らしい。俺が驚いていると彼らは、「トロンパス(峠)は風が強い。8時までに越えるのでベスト。遅くても10時までには越えた方がいい。」からだそうだ。とても良い情報を得ることができた。
それにしても、あれほど多くのロッジがあり、打ち合わせも何もしていないのに、皆ここに集まって来た。類は友を呼ぶ?のか。不思議なものだ。
そういえば今日は、昼食を食べていないなぁ。昨日より夕方になると、やや寒い。やっぱりトレーナーかセーターは必要だったか。とりあえず長袖のTシャツ、マフラー、ウィンドブレーカーで寒さを防ぐ。しかし、洗濯したもの、特にウールの靴下が乾きそうにない。
ロッジのベッドルームで。このような感じでで寒さをしのぎます。
チャーメは大きな村だけあって、電気がある。しかも、わりと明るい。6時に夕食、ダルバートにする。30ルピーか、こんなもんかな。そしてしばらく皆とくつろいだ後、ドミトリーで自分1人、ゆったり眠ろう。皆と話をしていてもいいのだが、体調が万全とは言えない今、やはり休むことを心掛けたい。
チャーメ、ニューチベッタンホテルにて
*この旅日記は1992年のものです。
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コメント
旅は道連れって言いますが、山仲間のみなさんにとっても慕われていらっしゃる様子がよくわかります~
人徳っていうコトですね
現地の言葉を積極的に覚えて、しっかり使われて・・・これじゃあ現地の方にも親しくされるのは当然です
私が行く、表面上だけの薄っぺらいツアー旅とは大違い
体調不良が続いていらっしゃるのが心配ですね
きゃぶさんへ
人徳かどうかは分かりませんが、ヒマラヤ・トレッキングでは同じ方向へ歩く旅人同士、お互いよく声かけたり挨拶したりします。
私自身も片言ながらもニコニコしながら声かけたりしていました。
現地の言葉が少しでもできるのは、トレッキングに於いてとても大きかったです。他のトレッカーのガイドたちが私に対しても何かと気にかけてくれたり、情報をくれたり、とても助かりました。
体調が万全とはいえないまま、カトマンドゥを出発しましたので、体と相談しながら日々歩いていました。
投稿: きゃぶ | 2013年4月25日 (木) 22時12分
さすが世界の屋根。
やはり言葉は大事ですね。片言でも話そうという気持ちがあれば通じるし、努力は必要のようですね。
この旅でだいぶスリムになられたような。今はそうなんですか。
agewisdomさんへ
ネパール語は、カトマンドゥのゲストハウスで教えて頂いたり、自らも現地の本屋で買った『日-ネ”フレーズブック”』を参考にし、実践してみました。
そのせいか、このコースを同じスケジュールで行くトレッカーのガイドたちには、親しくして頂きました。
努力したわけではありませんが、暇つぶしに覚えました (笑)!
たしかにずいぶん痩せていますよネェ~!たぶん50Kg台前半だったと思います。
今は・・・、まだ50Kg台をキープしていますヨ (^_^)ニコッ!
投稿: agewisdom | 2013年4月25日 (木) 22時29分
ジンさんの由来がようやく分かりすっきりしました。
いくら考えても分からなかったのです。
アンナプルナ2は私も撮影しましたが方向が違う
せいでしょうか。別の山に見えます。私は夕日で
赤く染まる姿を撮りましたが、もっと撮っておけば
よかったと悔やんでいます。
matsubaraさんへ
歴史にその名を残す左甚五郎さんから「ジン」とあだ名され、あまりに恐れ多いので漢字では『仁』にしたのですが、自分自身はとても気に入っているニックネームです。
ポカラから見たアンナプルナと、このコースから見るアンナプルナ、見る方角が90度以上違うでしょうから、全く違う山に見えるかもしれないですね。
このコースは東にマナスル山群があるのですが、峡谷ゆえなかなか見られませんでした。
投稿: matsubara | 2013年4月26日 (金) 13時50分
こんにちわ
アンナプルナ 名前は聞き覚えがあります
Ⅰ峰とⅡ峰があるのですね
いずれにしても8千m級の山々
高くても富士山しか知らない私は想像が付きません
あの辺りは八千m級の山がずらりなんでしょう
ネパール語の通訳が出来るなんて素晴らしいですね
さすが国際人の「ジン」さんですね
ずっと体調が今一なんですね
頑張りますね 今更後には引けない心境でしょうね
古都人さんへ
アンナプルナはⅠ~ⅣとS(南峰)があります。人類が初めて8000m以上の山へ登頂成功したのが、アンナプルナⅠ峰です。
この辺りの山域では他にマナスルとダウラギリが8000mを超えます。
6~7000m級の山は数え切れないほど!
通訳したと言っても、ごく簡単な会話でしたから何とかなったようなものです (^_^;;!でも面白い経験でした。
疲れが取れていなかったのか、風邪も治りにくかったのかもしれません。しかし決して熱があったわけではありませんでしたので、トレッキングを続けることはできました。
投稿: 古都人 | 2013年4月26日 (金) 16時10分
お姉さんとおばちゃんが 同じ単語というのは 便利ですね
日本だったら 使い道を間違えたら 大変なこと!になります
とにかく カタコトだとご謙遜ですが ネパール語をちゃんと
話して コミュニケーションなさって 立派ですね~
ジン・トニックのジンと発音は同じでしょうか・・ きっと皆さん
それで覚えやすいこともあるでしょうか??
bellaさんへ
もしかしたら違う単語があるかもしれません。ですが、パッティやバザールなどでは、たとえ相手がおばちゃんであっても「ディディー」と呼ぶのが普通のようでした。
とても簡単な会話でしたし、私自身にとっても覚えていて損はないフレーズでしたから!
それにしても面白い経験でした。
エヴェレスト街道の時も、知らないうちに覚えられていましたし、「ジン」は覚えやすいのかもしれないですね。
皆さんから「ジン」と呼ばれて、本当に嬉しかったです。
投稿: bella | 2013年4月26日 (金) 20時17分