相変わらず風邪が・・・(再掲)
4月13日(月)
午前8時30分起床。買い置きのバナナとオレンジで朝食とする。その後、特にすることもなく、風邪が相変わらずなので、部屋で体を休める。11時半ごろ、昼食に出かける。オアシス・レストランにてエッグ・フライドライスとフライドミート・モモにする。
午後、部屋に戻り横になっていると、ルームキーパーがやって来て、ちょうど居合わせたマッサージャーのアンジュさんに、「風邪で鼻水が出たり、のどが痛い」と言ったら、中国製の”瑞草油(ズイチョーユー)”という薬を貸してくれた。これを直接のどや胸に塗布したり、湯に入れて上から毛布などをかぶり、その湯気を10~20分、呼吸すると良いそうだ。確かにスーッとして気持ち良い。
そして明後日のドゥムレまでのバスチケット(150ルピー)を手配する。午前7時発だ。
夕食は、ヤク・レストランでチキンカツレツにエッグサラダ(計80ルピー)。ここ最近、食事にずいぶんお金を費やしている。トレッキングに出ればどうしてもダルバートやポテト、ララヌードル(インスタントラーメン)がメインとなり、肉類はほとんど食べられないから仕方があるまい。
夜、ゴビンダと話していると、彼の月給はわずか800ルピー(約2500円)だそうだ。このうち300ルピーは親へ、200ルピーは貯金、残り300ルピーが月々の小遣い。ちょっと辛いね。いくらこの国でも1日10ルピーでは、コーラを飲んだりするのがやっとだ。我々日本人が、いくら忙しく、狭い家に住んでいても、彼らが日本を羨ましがり、「ネパールは少しも良くない」と言う本音も、解かる気がする。日本の実情を彼らが知らなくても、こうして目の前にいる我々は海外へ、しかも俺は長期にわたって来ているのだ。彼らには日本がきっと「黄金の国」のように思えるのだろう。
カトマンドゥ、マナスル・ゲストハウスにて
4月14日(火)
8時半起床。昨夜は酒を飲まなかったせいか、体の休めすぎか、明け方4時ごろまで眠れなかった。今朝は、バナナとオレンジ、紅茶、グルコビタD(ビタミン補給食品)を摂る。
10時にアメックスオフィスにて、失った$20・T/Cの再発行。わずか2日、ポリスレポート(警察の盗難証明書)もなしで。こんなことなら初めからアメックスだけにしておけばよかった。
11時ごろ、ザ・マンダラ・レストランでケーキとコーヒー。ゲストハウスへ戻りシャワーに洗濯。そしてアンジュさんにマッサージを施してもらう。明日以降のアンナプルナ周遊・トレッキングに備えてのことだが、日本から多少疲れてきている体は、なかなか回復しない。
夕食は、レストラン・ブルーベルにて、ビーフ・ストロガノフとトマトチーズ&オニオンサラダにミントティー。サラダにはサラダクリームがかかっている。とても美味しい。けど、ヤク・レストランと比べると高いナァ。
帰り道、明朝用のドーナツ、キャンディーを買う。タバコはなるべく控えよう。シャンプーが小さな容器に入って50ルピー。何と高い!
ゲストハウスへ戻り、トレッキング中に預けておく荷物をまとめる。先日買った Lowe の70リットルのザックにいっぱいだ。日本へエアカーゴで送る荷物はこれ以上に増えるから、ど
うなることやら。
この9日間の支払いは、日本への長距離電話(3分450ルピー)も含めて、1650ルピーにもなってしまった。
カトマンドゥ、マナスル・ゲストハウスにて
*この旅日記は1992年のものです。
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コメント
金銭感覚がなんだかわからなくなりました。もっともいつだって外国へ行くとわからなくなるんですが。カードを多用するようになるとますます。それでも支払いの日が円高だったりすると「やった」って気分になったりね。イタリアに行って買ったり食べたりして銀行で支払われた日がなんと79円。うれしかったですよ。
agewisdomさんへ
ネパールの物価が安いとはいえ、もう少し自嘲しなければいけなかったなぁと思いました。
ビザ延長やトレッキングパーミット取得にバンクレシートが必要であることも、無駄に浪費せざるを得ない原因ではありましたが。
欧米ではカードか現金ですから、カードでの支払いとなりますと、つい使い過ぎたりすることありますよね。
たしかに円高の時は得しますから、嬉しいですよね。
投稿: agewisdom | 2013年4月11日 (木) 22時07分
風邪の処方箋も国によっていろいろあるのですね。
日本では知られていない方法です。
前日の記事で驚いたのですが、盗難はスリでは
なくて、宿舎内だったのですね。これはショックだったと
思います。誰も疑いたくないですものね。
matsubaraさんへ
ネパールでは風邪薬や胃腸薬、頭痛薬などを買ったことがあります。日本のように瓶や箱に入ってなく、1錠ずつパッケージされた錠剤をばら売りしてくれます。
T/Cはゲストハウスの部屋に置いてある荷物の中から盗まれました。ということは犯人は当然ゲストハウスのスタッフの誰か!ということになるわけで、本当に嫌でした。
バックザックのファスナーが開けられることがないよう、南京錠をふだんはしていたのですが、ゲストハウス内では大丈夫だろうだろうと、油断していました。
投稿: matsubara | 2013年4月12日 (金) 08時25分
こんばんわ
はらはらどきどきとしながら読ませて戴いております
やはり安心出来ない部分があるのですね
どうも体調が今一なのに旅は未だ続く様ですね
高いのか安いのか貨幣価値が良く判りませんが
総じて日本の値段と比べると安いのですね
前から思っていたのですがこの様な長文の日記は
別に何かに記録されているのですか
詳しく記述されているので日々日記として書いて
おられる様に思ってはおりますが・・・
表現がお上手です
古都人さんへ
今回は完全に油断していました。ゲストハウス内で荷物の中から盗まれるとは思ってもいませんでしたから!
ダージリンへ行く前はスリに遭いましたし、もう少し気をつけなければいけないですね。
ネパールの物価は二つの種類に分かれます。自国で生産されるものは総じて安いです。が、輸入に頼らざるを得ないものや輸入品は日本で買うよりはるかに高くなります。
例えば、チャイと呼ばれるミルクティーが日本円で1杯10円ほど(だったと思います)。当時日本の喫茶店でコーヒーや紅茶は250~300円ぐらいでしたから、その差は歴然です。
旅の間はほぼ毎日、日記をつけ帰国後ワープロでまとめました。その際に思い出したことで書き足らないこと、さらに地図や写真などを見て校正したりしていました。
そしてプリントしバインダーに綴じてあります。このブログのテーマ同様、文章で綴るアルバムとして保存しています。
投稿: 古都人 | 2013年4月12日 (金) 18時28分
順調な旅・・・と思っていたら、
盗難にあったり、風邪がなかなか治らなかったりと、
またまた安心できない出来事が起こりますね。
旅にはハプニングが付きもの、とはいえ、
やはり、体調を崩したり、金銭的な被害にあったりするのは
気力が衰えて、憂うつな気分になるものですよね
この旅の続きも目が離せない気分です
hananoさんへ
順調に続いていた旅が、ここへきてスリに遭ったり(ダージリンへ行くとき)、T/Cがゲストハウスの部屋の荷物から抜かれていたり・・・。
体調も今一つでしたが、ゲストハウス内での盗難はショックでした。犯人はどう考えても内部にいるわけですから、嫌な気分にもなります。ましていつも良くして頂いていましたから!
日記の文章からも当時の自分のやりきれなさが今も感じます。
体調も優れませんが、それでも旅は続きます。カトマンドゥを離れ、アンナプルナエリアへトレッキングに出掛けます。
投稿: hanano | 2013年4月12日 (金) 19時51分
こんばんは
50日で旅の半分なのですね。
羨ましくも有り、想像出来ないようなご旅行を
されたのだと感心しています。
出発前の計画も大変だったろうと思います。
体調不良や盗難の被害に遭われ
私だったら言葉も通じず、戸惑い凄く落ち込みそうです。
病気の時の周りの方の優しさは凄く嬉しいですね。
風邪の治療法も興味深いです。
お食事は美味しそうですね。
すみれさんへ
バブル経済が破綻し、しがない個人事業を辞めた後の旅。ネパールは年間で3ヶ月まで滞在できます。それ以上はビザが下りません。
そこで、エヴェレストとアンナプルナエリアのトレッキングを予定し、3ヵ月滞在するつもりで旅に出ていました。
計画は特に立てず、ただこの両エリアのトレッキングだけは行く、これだけは決めていました。
体調が今一つなのも憂鬱でしたが、それ以上にゲストハウス内での盗難はショックでした。犯人はゲストハウス内にいるわけですし、疑いたくなくても疑わざるを得ない・・・。
本当に嫌な気分でした。
錠剤の風邪薬も買ったのですが、ここで紹介した方法も面白かったです。たしかに鼻や喉がスーッとしました。
投稿: すみれ | 2013年4月12日 (金) 22時57分