楽な一日(再掲)
3月12日(木)晴れ
シュルケイ8:20~12:10パクディン
朝起きると左膝はまだ痛む。今日はほとんど登りだ。ゆっくり行こう。
今日も昨日同様、6人一緒にスタート。昨夜は、足の痛みもあって部屋で大人しくしていたが、ラジンや他の仲間たちは前夜のカリコーラと同じように、トランプをしていたようだ。そのせいだろうか、ラジンは俺だけでなく皆のガイドのようになっていた。
シュルケイからチャウリカルカまでは比較的、楽だ。途中、学校へ通う元気な子供たちと出会った。チャウリカルカからは多少のアップダウン。使い捨てカイロをバンダナに包み、膝に巻いて温めたせいか、昨日ほどの痛みはなかった。
ドゥドゥ・コシ川沿いの道を歩きます。比較的フラットな道で安心しました。ドゥドゥとはミルクを意味します。つまり、乳白色の川なのです。
気がつくと、まだ昼食前だと言うのに、この日の予定地パクディンに到着。あまりにも早く到着したので、俺は他のメンバーたちが少しでも先へ進むのでは、と気になった。
しかし、彼らもそれ以上先へ進もうとせず、イングリッドさんは「Today is very easy day ! (今日は楽な1日だったね!)」と言って、みんなそろって同じロッジにチェックイン。
パクディンの村にあるロッジ。手前はドゥドゥコシ川。吊り橋を渡っていきます。
俺はいつもなら個室の2人部屋にするのだが、ドミトリー(相部屋)がすごく日当たりが良くて、そちらへベッドを確保した。窓を開けると、1階の屋根があってそして閃いた。
「シュラフ(寝袋)を干そう」
ラジンもそれを聞いて、「ナイスアイデア!」と言いながら、シュラフをとりだした。そしてシュラフを干していると、トーァリンゲン夫妻とイングリッドさんがやって来て、
「dsching(ジン)、何やってるんだい?」と尋ねる。
「見てみろよ!日当たりがいいからシュラフを干しておくんだ!」
彼らはそれを見て、「自分たちも」と思ったのか、部屋へ戻りそれぞれのシュラフを干し始めた。
そして昼食を注文し、出来上がるまで皆、日向ぼっこしながらくつろいでいた。そして皆そろって昼食。午後は再び日向ぼっこしたり、昼寝をしたり、これまでの疲れを癒やすように過ごしていた。
あまりの早い到着に、仲間たちは「先へ進む」と言うのでは?、と心配しましたが、「Today is very easy day !」と言って、皆一緒にここで泊まることになりました。
昼食を待っている間、のんびり日向ぼっこを楽しんでいます。
*この旅日記は1992年のものです。
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