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2013年1月15日 (火)

さよなら!カリコーラ!(再掲)

3月11日(水)晴れ
カリコーラ8:10~12:15ポイヤン13:30~16:00シュルケイ

今朝、ゲストハウスの売店で売っていたツナ缶を買い、チャパティにサンドして食べた。なんだか無性に食べたくなって、高いけど食べずにイライラするよりはいい。

アンジュラさんの調子が良くないようで、トーァリンゲン夫妻は1人ポーターを雇うことにした。このときも、ヤンジーを呼んで頼んだようだ。笑顔が素敵で働き者のヤンジー、皆の人気者だった。

印象深いカリコーラを1泊で去るのは淋しい気もするが、そうも言っていられない。まだ先は長いのだ!

この日は、トーァリンゲン夫妻が雇ったポーターを含め 6 人そろってスタートする。カリコーラより、急な登りが続く。1時間も登ると、カリコーラの村がずいぶん下に…。素敵な思い出をくれたカリコーラの村、そしてヤンジー!本当にアリガトウ!サヨウナラ!

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カリコーラの村を望む。ヒマラヤトレッキングは、このような所を行くのです。
カリ・コーラの村を出ると、さっそく急な登りが待っていました。登りきった丘からカリ・コーラを眺めます。ヤンジー一家はその後、この場所(ブプサ村)へ引っ越し、ここで新たなロッジを経営していました。2年後の1994年、この地でヤンジーと再会しました。

左膝は初めは順調だったが、徐々に痛みだしてきた。

ポイヤンにて、6 人皆そろって昼食とする。

我々が食事を待っていると、久しぶりに日本人と出会った。3 人の男、学生だそうだ。彼らはジリからナムチェまで 5 日で行くつもりだと言う。我々が 8 日かけて歩く道程をたった 5 日で!

それを聞いたトーァリンゲン夫妻とイングリッドさんは「スゴイ!彼らは鍛えられているのネ!」と言って、感心していたが、しかし彼らはそのとき、とにかく先を急ぎたかったのか、お店の人に自分たちが注文したものを、せかすように、こう言った。

「ご飯、ご飯」「ラーメンはまだ?」

英語でもなければネパール語でもない、日本語でこう言ったのだ。俺は彼らを、あきれた目線で見ていた。いくらなんでも、それはないだろう!ここで日本語が通じると思うのか?頭が痛くなりそうだ!お店の人も、「何?」って困惑顔で彼らを見ていたし。

実際に仲間たちも、「彼らは日本語を話しているのか?」と俺に訊いてきた。「そうなんだヨ」と俺は苦々しく答える。もちろん彼らも、それを知ってあきれていた。

我々がのんびり昼食をとっているのに、彼らは我々より後に来たにもかかわらず、昼食を終えた途端にスタートして行った。そしてガイドのラジンが・・・「クレージーだ!」と、一言。

初めこそ感心していた我々だが、ラジンの一言に皆、「確かに、あれはクレージーだ!」「このペースでいけば、間違いなく高山病にかかるわヨ!」と、彼らの行動を批判していた。俺も当然!彼らと同じ意見だ!急ぎすぎるうえに、通じるわけがない日本語!同じ日本人として「恥ずかしい~!」

ポイヤンからはハードな下り。階段のようになっているが、それでも道はあまり良くない。左膝が激しく痛む!

途中で皆に「俺はゆっくり行くから、先に行っていいヨ!」と言って、先行してもらい俺は遅れてゆっくり歩く。

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振り向けば、ヒマラヤの高峰がずいぶん間近に見えてきました。この後しばらくは平坦な道でしたが、やがて階段状の下り坂。そこで膝が悲鳴を上げ始め、大幅にペースダウン。仲間達には「ゆっくり行くから」と言って、先に進んでもらいました。

キャンプをしながらトレッキングしているフランス人夫婦のポーターから声かけられた。

「バト・ラムロー・チャイナ!(道が良くないね)」

俺もうなずきながら、彼にネパール語で応えた。

「フンチャ、バト・ラムロー・チャイナ!(うん、道が悪いネ)」と。

彼とはこれまでにも幾度か会っていて、ネパール語しか話せない彼は、多少ネパール語を話せる俺とコミュニケーションするのを、とても喜んでいた。

皆より遅れることおよそ30分。なんとかシュルケイに到着。

ロッジのダイニングルームに、何枚かの絵葉書が!見たことがある景色だ!

「涸沢(からさわ)だ!」

北アルプスの紅葉の名所、涸沢の絵葉書がなぜかここに飾られていた。俺はラジンや仲間たちに「これは日本の絵葉書だよ」と紹介した。

足の痛みと疲れからか、この日は皆との団らんのひと時を過ごす気力もなく、夕食後は部屋で大人しくしていた。
このロッジは、電気はなかったが、部屋はこれまでの村同様にきれいだった。


シュルケイ、シェルパ・ガイド・ロッジズにて

*この旅日記は1992年のものです。

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