折り鶴をプレゼント(再掲)
バザールを見終えた後、11時ごろ、ガイドのラジンとイングリッドさんと3人で丘の上へ。博物館があるのだが、この日はお休み(ネパールでは、土曜日が休日で、日曜日が週の始まり)。天気も曇天で、エヴェレストは見えないが、眼前にそびえる峰々はその雄姿を見せてくれた。
丘へ上がってみました。クシュム(6369m)という山だそうです。
高台から見たナムチェ村です。今では、焼き立てパンを売るベーカリーもあるようで、この地を訪れる外国人トレッカーに人気のようです。
昼食後は5人そろって散歩。お土産屋を見てまわる。アンジュラさんとイングリッドさんは手紙を出すらしく、絵葉書を数枚買っている。俺は、使い捨てカイロを見つけた。痛めた膝を温めるのに、ちょうどいい。
夜、やっと鶴の折り方を思い出した。カリコーラの村で、ヤンジーにプレゼントしたかったのだが、思い出せなかったのだ。
日記帳として使っているノートを、1ページずつ正方形に切り取って、仲間たちに鶴を折って見せる。そしてみんなに一羽ずつプレゼントすると、
「Oh,wonderful ! Japanese Origami ! (オォ、ワンダフル!日本の ” 折り紙 ”)」とイングリッドさん。
” 折り紙 ” という言葉を知っていたんだ!
ラジンもトーァリンゲン夫妻も、ニコニコしながら、とても喜んでくれた。日本の折り紙を目の前で見るのは、皆、初めてだったようだ。驚きと感心、そんな表情をしていた。
その様子を見ていた他のトレッカーたちに、「私にも!」「僕にも!」と頼まれ、一体いくつ折ったことやら・・・?しかし、断ることなく、頼まれるままに何羽も鶴を折り、皆にプレゼントした。
そうそう、カリコーラの可愛い働き者のヤンジーにも、帰りにプレゼントしよう。
ナムチェ・シェルパトレッカーズロッジにて
*この旅日記は1992年のものです。
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