泣く泣く600ドル両替(再掲)
3月1日(日)
三たび西遊旅行社へ出向き、ビザ申請に関する政府の発表が載った新聞をコピーして頂き、イミグレーション・オフィスへ。それを見せ「20ドルのバンクレシートさえ見せれば、ビザの延長可能と、ここに書いてある。」と食い下がるが、彼らは「まだ何も聞いていない」と言い、規則は規則、1ヵ月延長するならば600ドル両替するしかない。もう仕方あるまい。泣く泣く600ドル分のバンクレシートを用意しよう。たとえ多大のお金がゴミになってしまったとしても、俺は自分の足で歩いてエヴェレストを見たい!そのためにネパールへ来たのだ。
余りそうなお金で贅沢したり、日本へ帰ってから買うつもりのものを、ここで買えばいいんだ。今日は開襟シャツ、黒のジーンズ、スニーカーを買った。明日は刺繍デザインのTシャツ、ジャケット、サブザックでも買おうか?トレッキングにガイドを雇おうか?
マナスル・ゲストハウスのオーナーと彼のお嬢ちゃん。彼女のセーターに動物のアップリケがデザインしてありました。それぞれの動物に「ZOU」「KUMA」「USAGI」・・・とある。俺はオーナーに「これらの意味を知っていますか?」と尋ねると、彼は「いや、知らない」と答える。そこで俺は彼に「日本では、Elephant=ZOU、Bear=KUMA、Rabbit=USAGI・・・と言うんですよ」と教えると、彼は「オーッ!これは日本語なのか?!」と驚くと同時に、初めて知ったこともあり感激していました。
ゲストハウスのバルコニーから見た光景。ヒンズー教では、牛は「神聖な動物」であるため、殺生はできません。ヒンズー教を信仰するネパール人は、決して牛肉は食べません(水牛はOKのようです)。だからでしょうか、このような「野良牛」が至る所にいます。ゴミ置き場には、少なからず食べ物となるものがあるのでしょう。どの国も変わらない・・・。
カトマンドゥ、マナスル・ゲストハウスにて
*この旅日記は1992年のものです。
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