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2012年12月20日 (木)

ラリグラス(再掲)

3月7日(土)晴れ
デウラリ8:10~11:45ケンジャ13:00~16:05セテ

 この日も6時30分起床。
チャパティ(薄いパンケーキ)、オムレツ、パイナップル缶で朝食とする。

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デウラリ村のデウラリ・ロッジの若いご夫婦と。


デウラリからパンダール、ケンジャへは一気に1000m以上下っていく。昨日、あれほどしんどい思いで登ったのに…。この季節、ネパールの国の花である「ラリグラス(真紅のシャクナゲ)」がちょうど満開で、行く先々で心を和ませてくれる。

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行く先々で、目を楽しませ、心なごませてくれる、ラリグラスの花。

ちょうどその時、ラリグラスを見上げていると、一人の村人がやって来て、ラリグラスを一枝ポキンと折って、ニッコリ笑ってプレゼントしてくれた。年甲斐もなく感激!

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「きれいだなー!」とラリグラスを眺めていたら、通りかかった村人がラリグラスの枝を折って、「どうぞ」とプレゼントしてくれました。思わぬ出来事に感激!この花が、毎日数時間も歩く私をどれほど癒し、励ましてくれたことか!枯れるまでずっと持ち歩いていました。


ケンジャへ到着し昼食にする。昨日も会ったフランス人の男性とカナダ人の女性もいた。
フランス人男性のガイドに、片言のネパール語で話しかける。彼はえらく驚いたようだ。
彼らが出発するとき、「ペリ・ベトゥラ(また会いましょう)」と、お互いにあいさつをすると、
カナダ人女性は、「彼は日本語話せるの?」と尋ねてきた。

私は彼女に、「いや、今のはネパール語だよ。See you again.って意味だよ」と教えてあげた。
そして彼女がそこを出発するとき、「ペリ・ベトゥラ」と言って別れた。

その後我々も昼食を終え、出発する。
ケンジャよりセテへは、高低差900mの登り。登ったかと思ったら、下ったり…、ずぅっとこんな調子なのかな?
マイペースでゆっくり行こう。ラリグラスが身近にあれば、「ヨシッ!ガンバロウ!」って気になってくるから不思議。

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時折、このようにヒマラヤを眺めながら、先へ先へとトレッキングは続きます。この日はセテ村まで歩きました。

*この旅日記は1992年のものです。

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コメント

慕辺未行さん今日は
本当昨日頑張って登ったのに1000mも下山
トレッキングてこうして進むのですね・・
でも国花のシャクナゲの満開美しかったでしょう
お花プレゼントして頂き嬉しかったですね
それから片言でもネパール語、出来るなんて凄いです
会話も楽しそう・・時折見えるヒマラヤ美しいですね
私も夢ですが肉眼で本当のヒマラヤ見てみたいです
昔ツアーでヨッホに行きました
もちろんバスと登山列車です。私にはいい思いでです


咲子さんへ

このトレッキングの前半は、登っては下りまた登っては下り・・・、が続きます。
しかし、適度な間隔でバッティーと呼ばれる茶店があったり村があったりしますので、休み休み行くことができます。
ラリグラス、西洋シャクナゲの一種だと思いますが、本当にキレイです。ある村人がポキンと枝を折ってプレゼントしてくれた時は本当にびっくりしました。
「枝を折るなんて・・・」と思う方もいそうですが、あちらではラリグラスの花をよく飾っています。
少しでも現地の言葉が出来ると、ずいぶん親しみを持ってくれますし、サービスが違ったりしました。
この先もっと素晴らしい光景が見られますので、楽しみにしていてください。
ヨッホとはきっと、ユングフラウヨッホのことですね。
私も行ったことがあります。帰りに登山列車の乗り換え駅・クライネシャイデックからグリンデルワルトの街までハイキングを楽しみました。

投稿: 咲子 | 2012年12月20日 (木) 14時19分

慕辺未行さん  こんにちは
山あり谷ありの11時間のバスの旅
さぞかしお疲れだったのではと思いましたが
車窓からの眺めが興味深く、その思いは
感じられなく旅の素晴らしさを思い浮かべています。
小学校からの英語教育も興味深く思います。
いよいよトレッキング出発ですね。
途中で出会われたフランス、カナダの方達の
会話は英語なのですね。
慕辺未行さんのネパール語等と語学力の
必要性を感じています。でも学ぶのは難しいです。
道中でのラリグラスが素晴らしい力と
成ったようですね。
お花が齎す癒しと励まし、その思い出は何時までも
心に残っている事でしょうね。光景を思い浮かべています。


すみれさんへ

カトマンドゥからのバス、早朝に起きたこともありウトウトしていた時間もかなりあったと思います (^_^;;ヘヘッ!
ただ写真を撮っていなかったのが残念です。今の時代ならデジカメで撮りまくっていたでしょうが、当時はフィルムでしたからあまり無駄にはできませんでしたし・・・。
ネパールでは小学生から英語を教えていました。日本の教育との違いが感じられますね。
トレッキング中の会話はどうしても英語になります。ガイドともそうですし、出会った人たちとも英語です。かと言って私自身英語が得意かというと、決してそうではなくポケットの中に手の平サイズの辞書(英和・和英に旅行会話も載っている優れ物!)を忍ばせていました。
プレゼントされたラリグラス、萎れるまでずっと持ち歩いていました。仰る通りでこのラリグラスにはずいぶん元気を貰いました。もちろん道中あちこちで咲いているラリグラスも、長く険しい道を行く私を励ましてくれました。

投稿: すみれ | 2012年12月20日 (木) 16時32分

慕辺未行さんへ
こんばんわ
地図を片手に記事を読ませて頂いておりますが
細かい所は載っていないので全く判りません
いよいよトレッキング開始ですね
想像もつかない世界です 全く恐くはないのですか
段々と体は慣れて来るのでしょうか
高山病の心配は?
国際交流は楽しいでしょうね 但し言葉がある程度
通じないといけませんよね
慕辺未行さんの行動力に脱帽です


古都人さんへ

ネパール全体の地図ですと、出発地のジリや途中の大きな村のルクラやナムチェぐらいしか載っていないかもしれないです。
一度、地図をブログに掲載したほうが良いですね。何とか工夫してみます。
恐いということは全くありませんでした。それに初めてネパールを訪れた時にもアンナプルナ方面へ2週間のトレッキングをしていましたから。
ただやはり、4000m以上のところになると”未体験ゾーン”ですし、高山病の心配はありました。
正直言って私の英語なんて、高校時代の成績表に赤線を引かれるほどでしたから、『おして知るべし』です。
秘密兵器(英和・和英・旅行会話が載っているポケット辞書)を常に忍ばせて、何とか会話していました。

投稿: 古都人 | 2012年12月20日 (木) 19時35分

いよいよトレッキングですね~
登ったり降りたりは・・・精神的に辛そう
でもヒマラヤの山々とラリグラスが道連れなら、そりゃあ疲れも吹き飛びますよね
ラリグラスはしゃくなげなんですね
こんなに高い木になるなんて、知りませんでした
鮮やかな赤が見事です~


きゃぶさんへ

このルートの前半は、いくつもの峠や谷を越えなければならないため、どうしても登っては下りまた登って・・・の繰り返しになります。
標高3000m以上の峠を越えては1000m以上下る・・・、確かに精神的に辛いですが、高度順応には良いステップになっていたかもしれません。
この辺りでは7~8000m級のヒマラヤは、まだまだ遥か遠くでしたが、それでも徐々に近づいて行く実感はありました。ラリグラスが元気をくれましたしネ (^_^)ニコッ!
ラリグラス、西洋シャクナゲの一種だと思います。日本のシャクナゲと違って真っ赤なのです。標高によって開花する時期がずれますので、3~5月ごろまで見ることができます。

投稿: きゃぶ | 2012年12月20日 (木) 20時46分

肺活量が少ない私は勾配が大嫌い。せっかく上ったのにまた降りて登る、これ絶対いやですねえ。
風景は素晴らしいですね。真白な山がなんとも幻想的ですものね、幾度見せていただいても感心します。


agewisdomさんへ

そうでしたねぇ!agewisdomさん、スイスを訪れた際、高山病に罹ってしまったのでしたよね?!
それにこのような山歩きとかは、とくに”苦手”分野でしたね。
このようなことは私や、某ブロ友さんの記事で”仮想体験”して下されば、と思います。
そうそう・・・(^_^;;アセッ!もう何回これらの記事や写真、目にされているでしょうか?ホント、すみません m(u_u)mゴメンナサイ!
agewisdomさんには「申し訳ない」といつも思いながら、過去記事を再掲載しています。これらの記事を読んでいないプロ友さんも多くいますので、何卒ご了承願います。

投稿: agewisdom | 2012年12月20日 (木) 23時08分

シャクナゲはなんとなく日本的な花かと思っていたのですが
イタリア・スペイン・トルコなど欧州にもよく咲いていて驚きました。
マレーシアにもあったし、南半球のオーストラリアにも。
と思ったら、ネパールにも咲いているのですね。
しかも国花とは…
ビックリです。


zooeyさんへ

ネパールにはシャクナゲだけでなく、桜だってありますヨ!
ただし秋に咲きますが・・・。
ラリグラス、西洋シャクナゲの一種だと思います。
日本のシャクナゲと比べると、やや大きくて色が真っ赤です。
この季節になりますとヒマラヤの麓の1~3000mぐらいにある山村は、このラリグラスの花で綺麗に彩られます。
ヒマラヤを象徴するような花、だから国の花なのかもしれないですね。

投稿: zooey | 2012年12月21日 (金) 11時24分

もう10年以上も経てってしまいましたが
赤いシャクナゲのラリグラスを知らずに
帰国してしまったのは悔やまれます。
植物を見る余裕のない旅でした。
次にもし行けたら見たい花です。

英語やネパール語が自由に話せて
充実した旅でしたね。
ネパール語は文字だけ見てギブアップ
でした。大学教授がせっかく教えて
くれたのに・・・


matsubaraさんへ

このラリグラスの花、カトマンドゥやポカラでは見た記憶はなく、トレッキング中の標高1~3000mあたりで3~5月にかけてよく見かけました。
日本人が桜の花を愛でるように、ヒマラヤの麓の山の民もこのラリグラスの花がとても好きなようです。
英語もネパール語も自由どころか、カタコトレベルに過ぎないです (^_^;;!
英語は秘密兵器のポケット辞書を常に持ち歩いていましたし、ネパール語はまだ覚え初めですし・・・。
海外へ出たら日本語が通じないのは当たり前なので、下手くそでも英語を使うしかありませんでした。

投稿: matsubara | 2012年12月21日 (金) 17時37分

慕辺未行さんってば、男前~
それにしても、お花を持ち歩いてしまうなんて
ロマンチストにも思えるし、それだけ辛かったり寂しかったりしたのかとも思えるし…
何にしてもすてきなことですね~


と~まの夢さんへ

お名前がありませんでしたが、アクセス解析を見てと~まさんからと判明しました。
それにこのコメントの内容からしても、何となくと~まさんかと・・・。
男前・・・誰が?ガイドのことでしょ?(^_^;;
せっかく頂いたラリグラスの花ですし、登ったり下ったりを繰り返す長い道のり・・・、ふと休憩した時にこの花を見ていると、ホッと和んだものです。
道は厳しかったですが、寂しさはなかったです。

投稿: と~まの夢 | 2012年12月21日 (金) 20時16分

こんばんは。
どんどんと旅が進んでいきますね。

ガイドさんにカタコトのネパール語で話しかけて…、
話しかけられた方は確かに驚かれるでしょうけど、
やっぱりうれしいでしょうね。外国の人に
「こんにちは」ってだけの日本語でも言ってもらえると
うれしいですし、親近感もわいてきますし。


Junjiroさんへ

トレッキングがスタートして、少しずつ話が進んでいきます。
お忙しいでしょうから、お時間あるときにのんびりお立ち寄りください。
カトマンドゥ滞在中に少しでもネパール語を教えていただいて良かったです。
私のガイドはもちろん、他のトレッカーのガイドとも親しくなることが出来ました。
また、荷物を運ぶポーターの中にはネパール語オンリーの人も多いですし、その人たちにネパール語で声かけると大層喜んでくれました。

投稿: Junjiro | 2012年12月21日 (金) 23時09分

あっという間に年の瀬ですね  あまりの速さに呆れています
美しいラりグラスの赤い花、赤が濃いのでしょう?
きつい山道で 喜びを与えてくれそうですね・・

メープルのバッジをくれたのは そのカナダ女性でしたか?
ブリキのバッジでも 旅先でもらったり、拾ったり!すると
意外な宝物になりますね・・


bellaさんへ

ホント、年を重ねるとともに1年がずいぶん早く感じます。
ヒマラヤの3000mぐらいまでの低い山にラリグラスを見ることができます。場所によってはラリグラスのトンネルのように、トレッキングルートが続いていたりします。
はい、その通りです。カナダ国旗のメープルのピンバッジをいただき、ウールのセーターにつけていました。
持ち帰って来たのですが、大切にしまい過ぎて今や行方不明です。小さいものですからなおさらですね。

投稿: bella | 2012年12月22日 (土) 15時42分

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