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2012年7月26日 (木)

(再掲)素顔のバンコク見聞録 最終回

気がかり

それぞれ自由行動するとき、俺はカトマンドゥまでのチケット airplane ticket の情報を仕入れるため、あちこちの旅行代理店を回った。我々が泊まっているプライバシー・ホテル hotel 近辺は、安宿が多いせいか、バックパッカーも多く、格安チケットを扱う店も多数ある。そんな中で、カトマンドゥまで片道$160(≒25000円)という店を見つけた happy01

しかし、予約はしなかった。日本を出る前の父の体のことが気になっていたからだ think 。ここバンコクからなら、電話連絡も取りやすいが、ネパールへ入るとなると、通信事情は悪くなるし、すぐには帰ることができないからだ。

バンコク2日目(3/2)の午後、自宅へ電話 telephone してみたが、留守だった wobbly 。夕方再度してみたが、同じ。その翌日(3/3)も、旅行代理店を回り、街の中をぶらぶらしながら、電話局へ行き、自宅へ電話する。午後4時と言えば、日本なら午後6時。「いくらなんでもいるだろう」と思ったのだが、またしても留守 gawk 。いやな予感がする coldsweats02

帰国を決意

4日目(3/4)は、高田さんらと共に貸し切りボート ship で運河巡り。その後、今度こそは think ?と思いながら、自宅へ電話 telephone する。日本時間なら午後6~7時。夕食時の頃だ。しかし・・・、またしても・・・ wobbly sign03 「何かあったに違いない think 。父が入院したのでは・・・?3日も続けて連絡 telephone 取れないなんて、あまりにもおかしい coldsweats02 sign03 」。父が入院しているような時に、好き勝手に海外を放浪しているとなると、姉や兄はもちろん、親戚に何を言われるか、想像するに難しくない sad 。俺は帰国を決意した shock

5日目(3/5)、パキスタン航空 airplane のオフィスへ行く。日本へは週2便だけ。次の便は3月7日午前1:55、つまり明日の深夜過ぎである。予約を取ろうとするが、キャンセル待ちである shock 。この時期の日本は、学生の休みと重なることもあり、チケットが安いパキスタン航空は、アジアはもちろん南回りでヨーロッパ方面へ行く学生たちにも、よく利用される。

6日目(3/6)、再度パキスタン航空へ。「父が入院したから、どうしても帰らなければならない」と嘘(?本当かも?) coldsweats01 を言って、緊急事態であることを伝えると、RQ(キャンセル待ち)のサインを頂き、「空港でトライしてみなさい」とのことだ angryガンバ 。

帰国へ

到着時に知り合った高池君と瀬戸口君は、すでに次の目的地へ旅立っていた。高田さんに「乗れるかどうか分からないけど、とにかく行きます。もし乗れなかったら、明日の朝ここへ戻ってきます」と、一応別れを告げた weep

少しだけ買い物をし夕方、トクトクに乗ってフォアランポン(バンコク中央)駅へ。17:15の列車 train に乗る。迎えに座った小さな子供連れの女性がふいに「日本人ですか?」と、たどたどしい日本語で話しかけてきた coldsweats02オォーッ 。驚いて話をすると、その方のおばあさんが日本人だそうで、今も大阪に住んでいるそうだ。日本へも行ったことがあるそうだが、もうずいぶん前のことらしい。それでも少しは日本語を覚えているのが、素晴らしい happy02

その女性が「日本にマンゴーはありますか?」と訊ねるので、「いえ、日本にはほとんどないです。(*今でこそ沖縄どころか九州でも栽培していますが、その頃はマンゴーが市場に出回ることはなかった。)」と答えると、買い物袋からマンゴーを取り出し「どうぞ happy01 sign01」とプレゼントしてくれた happy01 。しかし、「どうやって食べようか?」と考えていると、「そのまま食べればいいですよ」と言う。「エッ?」と思いつつも、マンゴーをそのまま丸かじりした。ジューシーで甘く、とてもおいしいマンゴーだった delicious

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トクトクの中から。道は車でいっぱいです wobbly

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バンコク中央駅

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列車から見た風景 camera お寺かな・・・?

ドンムアン駅(空港駅)で降り、空港内へ。チェックインまで、まだかなりの時間がある。コーヒー cafe を飲みながら休んでいると、2人の日本人男性(山崎さん、高岡さん)と出会った。彼らはバンコクからシンガポールまで、マレー半島を自転車 bicycle で旅したそうだ。彼らに事情を話しキャンセル待ちだということを説明すると、「3人で一緒にチェックインしてみれば?自分たちは予約取れてるから、まさか一人だけキャンセル待ちとは思わないだろうし bleah 」と、提案してくれた confident 。そして、俺のチケットを下にして3人まとめてチェックイン。彼らの言う通り、搭乗券が発行され、大成功 happy01 sign03 彼らに感謝 confident しながら、最後に一緒にビール beer で乾杯した。

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バンコクよ、サヨナラー weep ありがとう!楽しかったヨー happy02 sign03

最後に

3月7日昼ごろ、1週間ぶりの日本。誰がこんなに早く帰ってくることを予想しただろうか?ネパール、チベットは当分お預けになってしまった。

ほんのわずかの滞在だったバンコク。でも本当に面白かった happy02 。屋台のおっちゃん、おばちゃん、英語が全く通じないトクトクの兄ちゃん。汽車の中でマンゴーをくれた子連れのお母さん。そして’天使’。皆それぞれ一人の異邦人の旅の演出をしてくれた。そしてバンコクの街で、力強く生きてゆくのでしょう!再びバンコクの街を訪れることができるのなら、あの界隈をもう一度歩いてみたいものだ。

3月7日帰国。日本は雪国 snow であった。

*後日談ですが、連絡 telephone がとれなかったのは、「病院 hospital の帰りに映画 movie を見てきた」ことと、私の旅に合わせ、「親戚と一緒に旅行していた」ためで、父の体調に関しては、何の問題もありませんでした pout

カテゴリー 「1987 バンコク」 完

*この旅日記は、1987年の時のものです。

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コメント

慕辺未行より皆様へ。

ご訪問いただき、誠にありがとうございます。
私のパソコンはまだ故障中です。
今週のブログ記事は、予約投稿ですから、掲載できましたが、今後は直るまで投稿予定はありません。
もうしばらくお待ち下さいませ。

投稿: 慕辺未行 | 2012年7月26日 (木) 00時14分

お父様何事もなくてよかったですね。

パソコンの一日も早い恢復を願っています。


matsubaraさんへ

出発前が前だっただけに、何日も連絡が取れなくては、こうせざるを得ないですよネェ!
無事で良かったのですが、お蔭でチベットへ行き損ねました。
半月ほどかかりましたが、やっと直りました。

投稿: matsubara | 2012年7月26日 (木) 08時31分

慕辺未行さんへ
こんにちわ
バンコク見聞録 楽しく読ませて頂きました
現地での日本人同士の同胞感を強く感じました
また現地バンコクの人達との交流も面白かったです
特に天使の人との会話が生々しくて良かったです
当時はタイではこの様な女性の存在は許されていた
のですね


古都人さんへ

当時、格安航空券と言うとパキスタン航空かエジプト航空が有名で、バンコクへはいずれも深夜到着でした。
街への交通手段はもはやタクシーしかないので、少しでも安く何人かで割り勘で行こうと考えていたのです。
また、帰国の際は逆に私が助けられ、キャンセル待ちだったにも拘らずうまく乗ることが出来ました。
”天使”との会話は、これもバンコクの一つの顔であり、事実でもあるので、このような形で紹介させていただきました。
”娼婦”という言葉を使って彼女たちを紹介する人々もいるでしょうが、彼女たちの実際の生の声を聞くと”娼婦”だとか”売春婦”とはとても呼べないと思いました。

投稿: 古都人 | 2012年7月26日 (木) 11時04分

いつもながら 心にジンと響く(ダジャレ込み!) 素晴らしい文でした
慕辺未行さんがお父様を心配する気持ちと、息子の留守中に
映画を見たり ちょこっと旅に出たりと すれ違う親子の心情も
じんわり来ました・・
天使さんは 始めから 「お客さん」として 慕辺未行さんに接しなかったのでしょう~  すごくわかる気がしました


bellaさんへ

いやいや、bellaさんのブログと比較したら、まだまだですヨ!私のブログ記事、ユーモアがまだ足りないナァ!と感じます。
しかし、出発前の様子が様子だっただけに、とりあえず帰国して・・・その結果が、これ・・・(-_-)ウーン...(バンコクまでの往復のチケット代、払ってもらおうかと思ったほど!(笑))
”天使”は、「4人のうち誰か・・・?」と思いながら近づいていたのかもしれませんが、当時”エイズ”がずいぶん流行っていましたからねぇ。それに元々は初対面の4人。誰も手を出そうとはしませんでした。

投稿: bella | 2012年7月26日 (木) 20時15分

毎度のセリフなようにも思えますが…
怒涛の展開に、おおっとぱぱっと読んでしまいました
はぁぁ、もう慕辺未行さんの旅は波乱万丈ですね~
それにしても、お父様ご無事で何よりでしたね
今となってはそれもよき思い出ですねhappy01


と~まの夢さんへ

確かに私の若いころの旅、あらためて読めば”波乱万丈”で、「次は何が起こるのか?」と自分でも分からないほどの旅でした。
今思えば何事もなく良かったのですが、当時の私としては徐々に”憤慨”してきました(笑)。
「もう一回出発するから、バンコクまでのチケット代、出して」と、よほど言いたかった・・・(^_^;;!

投稿: と~まの夢 | 2012年7月26日 (木) 20時44分

偶然なのか必然なのか、常に拾う神の存在に恵まれている慕辺未行さん。でもご両親はかえってびっくりなさったのでは。でも何事もないに越したことはありませんね。タイがいい形で発展してゆくことを願いたいですね。


agewisdomさんへ

ダメ元のキャンセル待ちのチケットでしたが、2人の日本人の方々が機転を利かしてくださり、うまくチェックインできました。
帰国した際、名古屋駅から電話しても留守で、姉夫婦宅に電話して迎えに来てもらったものです。姉夫婦もそしてその直後自宅に戻っていた両親も、確かに驚いていました。
何事もなく良かったのですが、当時の私としては、日が経つにつれ「返ってきて損した!」と憤慨していました(笑)。

投稿: agewisdom | 2012年7月26日 (木) 23時53分

結果的に短い旅になりましたが、充実した内容ですね。
こちらは国内旅行専門ですので、このような海外の旅は
とても興味があるし、見ること読むことが新鮮でした。
そしてお父様も、結果として「な~んだ」って
笑えるようなことでよかったですね。


Junjiroさんへ

訪れたのがバンコクだけで、ほぼ1週間。それなりに充実した日々でした。それでも今から25年も前のことです。
今ではバンコクの街もずいぶん変わっているでしょうし、近年はクーデターが起こったりと、ちょっと騒がしいですが・・・。
結果的に何事もなく良かったのですが、逆に言えば「帰って来なければ良かった」と後々後悔したものでした。

投稿: Junjiro | 2012年7月27日 (金) 00時07分

お父様が何ごともなくて、本当に良かったです~happy01
便りがないのは良い便り・・・と思いつつ、心配になってしまいますよね
特にすぐに会えないとなると、心配はつのりますsweat01

今回の旅も、現地の方々との触れ合いや生の生活を、とっても興味深く拝見させていただきましたshine
私にはとても真似ができませんが、計画をたてない気が向く方へ流れ流れていく自由旅、うらやましいですconfident


きゃぶさんへ

出発前の状態がねぇ・・・、それでも「心配せんでいい」の一言で出発したのですが、その結果がこれです。
何事もなく良かったのですが、しかし、「だったら帰ってくる必要はなかった」わけで、徐々に後悔していたものでした。
わずか1週間の滞在でしたが、現地の人々の生活を垣間見たり、”夜の天使”の生の声を聞くことができたこと、大きな収穫でした。
”売春婦”と聞くと、暗いイメージや後ろめたいイメージが付きまといそうですが、決してそうではないと分かったこと、大きな収穫でした。
今までツアー旅行は経験がないので、何とも言いようがないのですが、やはり旅は、自分の思うがまま我がままにしたいと思います。

投稿: きゃぶ | 2012年7月27日 (金) 21時45分

昔は携帯なんてありませんでしたものね。
普段家にいる人が何日もいなかったりしたら
心配しちゃいますよね。
バンコク、肩凝りの私にとっては
マッサージのメッカです。
何しろ安いし、気持ちよい。
タイ古式マッサージを受けるためだけにでも
もう一度行きたいと思うくらいです。


zooeyさんへ

出発前に何事もなければ、これほど心配しなかっただろうし、ましてや高い国際電話なんてかけなかったのですがねぇ。結果的に何事もなく、かえって憤慨したものでした。
タイではマッサージを受けたことはありません。とても気持ち良さそうですね。でも時には「ぼったくり」に注意とか・・・?!
ネパール・カトマンドゥでは、滞在したゲストハウスの一室でマッサージを営んでいた女性がいましたので、何度もお世話になりました。

投稿: zooey | 2012年7月29日 (日) 22時15分

今回のバンコク見聞録も、とても楽しんで読ませていただきました。
いつものことながら、慕辺未行さんの文章からはその時の光景が
ありありと浮かんでくるようで、素晴らしいですね!
前回の「夜の天使」のお話も、心に響くものがありました。
そしてなによりお父様のこと、私も気がかりでハラハラしながら
読み進みましたが、最後はホッとするようなオチ(?)で、
本当に何よりでした。
後味までよい旅のお話、どうもありがとうございましたnote


hananoさんへ

楽しんでいただけましたかぁ (^_^)?!私としては、わりと短いほうの海外旅行でしたが、1ヶ所集中(?)の旅でしたから、かなり楽しい旅になりました。
”売春婦”と書くよりは”夜の天使”と呼びたくなるほど、彼女の話には驚かされました。
タイを訪れたことがある人は、このような女性の存在をきっと聞いたことがあると思います。しかし実際に生の声を聞くと、実に健気な理由があるのですよね。きっとこれは、バンコクに限らず他の東南アジアの国全般に言えることでは?と思います。
結果的に何事もなかったのですが、その後、日が経つにつれ徐々に腹が立って来たものでした(笑)。

投稿: hanano | 2012年8月 5日 (日) 00時40分

慕辺未行さん  こんばんは
バンコク旅行、個人旅行だから味わえる
楽しさが一杯ですね。
旅先での友達の輪は、やはりお人柄の良さを感じます。
現地の方との会話も素晴らしい思い出に
成りましたね。
電話連絡が取れないときは
遠い異国でご心配だったと思います。
何事も無くて良かったですね。


すみれさんへ

最初に知り合った人たちも、最後に一緒に帰国した人たちも皆、個人旅行者。いつの時も個人旅行者同士、こうして助け合いながら楽しく旅してきました。
”天使”との会話は、彼女たちの切実な生活事情を知ることが出来ましたし、もしかしたらずいぶん前の日本にも、このような人がいたのでは?と、思わずにいられません。
出発前の父の状態が芳しくありませんでしたから、何日も連絡が取れないといやでも悪いほうへと想像が働きます。
結果的に何ともなかったので、私としては後々、すごく後悔しました。

投稿: すみれ | 2012年8月 7日 (火) 21時55分

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