(再掲)印・ネ国境を越えて その1
1.プロローグ
印・ネ国境とは・・・?文字通りインドとネパールの国境のことである。我々日本人にとって外国へ行くには、日本が島国である以上、陸続きでは出られない。陸続きの国境・・・何か重々しい感じがする。ヨーロッパでは鉄道やバスで国境を越えることが多いようだが、行かれた人は、どんな気持ちで国境を越えたのだろうか?俺が唯一体験した陸路での国境越え、インド~ネパール間は・・・。
2.デリーエクスプレス
約20日間過ごしたカルカッタの街、何が何だかわからん街だった 。一言で表現するならば『喧騒の街』。道路はバス
・トラム
・自動車
・自転車
・ * リクシャ(人力車)・人
・・・。歩道を歩いていれば、今も根強く残るカースト制度を実感せずにはいられない。つまり、俗にいう『乞食さん』が『お布施』を乞うのである。
* リクシャ・・・インドやネパールの他、バングラデシュやパキスタンにもある『サイクルリクシャ(自転車タクシー)』は有名だが、カルカッタだけは自転車ではなく、日本の人力車と全く同じもので、人間が人力でのみで走ります。
こんなカルカッタの街を”デリーエクスプレス”という名の列車 で、パトナへと向かって出発する。デリーエクスプレスは、カルカッタ近郊のハウラ駅から、インドの首都ニューデリーを結ぶ夜行列車だ。
10月19日21:00発だ。駅へ着いて、まず乗客名簿を確認する。プラットホームの柱に張り出されてあって、そこに名前がなければ、予約されていない、ということなのだ。もちろん、俺の名前は載っていた。どの車両かも書いてあるのだが、その車両が全く分からない 。日本のように1号車2号車と順番になっていないのだ。先頭から最後尾まで探すも、わからない。出発時間も近づいてきている
。
こんな外国人相手に『席捜し屋』というのがいる から、おまけにチップを要求
してくる。俺としては非常に助かった
のだが、やはり、わけわからん国だ、インドは
!
デリーエクスプレスの寝台は硬かった 。「少しでも寝心地を良く」と思って、シュラフを広げた。インドでは、列車内での盗難は日常茶飯事のことらしいので、とにかく神経を使った。「これ以上盗られてなるものか
!」と思って。
少しは眠ることができて、パトナ・ジャンクション駅に着く。7:30ごろだった。ここからは国境の街、ラクソールへとバス で向かう。
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