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2012年2月 8日 (水)

(再掲)カルカッタ盗難事件 その5

7.モダンロッジの旅人たちの心意気

 モダンロッジへ戻ると、オーナーや依然として泊まっている日本人の旅人たちが、「あれっ sign02 どうして think ?」という顔 coldsweats02 で、俺の方を見る。オーナーに盗難証明書を見せて、「日本から送金が届くまで、宿代を待ってほしい think 」と頼むと、快くOK wink してくれた。一昨日までと同じ部屋だったので、皆、顔なじみ。しかも、その部屋は日本人男性ばかりだった。俺は皆のアドバイスにも関わらず、荷物を持って出て行ったので、どんな顔していいのか、もう開き直って話すしかないと、事情を説明した sweat01

しかし、誰ひとりとして、俺を責める人はいなかった happy02 。それどころか、「そんな手口があるんだ sign02 sign03 」と wobbly sad angry 驚き、そのずる賢さに感心し、俺に同情さえしてくれた happy01

皆の「この先、どうするの sign02 」という問いに、

「このままじゃ帰れない bearing !お金 dollar が届いたら、そのお金で旅を続けます。だってそうしなきゃ、何しに来たのか分からないでしょ sad ?」と、目いっぱいの強がりを言うと、むしろ何もなくては旅が続けられないだろうからと、

「もし良かったら、これ、あげるよ wink

「これ、もういらないから、使いなよsmile

「俺、もうすぐ帰るから、それまで石鹸とシャンプー、貸してあげるよ wink !帰る前に、あげるから、買わなくてもいいヨ bleah !」

「下着もいるだろうけど、さすがに他人のパンツはねぇ・・・ bleah

「それは・・・、お金が届いたら自分で買います smile

と、Tシャツやジャージ、タオルが集まった。電話局で会った和田氏も、ここモダンロッジに宿泊(個室利用)していて、彼はこの夜も「ジン君、メシ食いに restaurant 行こうか?みんなもどう?ジン君のやけ酒 beer につき合わない?」と言って、夕食とビールに誘ってくれるし、それどころか、翌日も翌々日も食事の面倒を見てくれた happy01 。同じ部屋の人たちも、和田氏の誘いに快く賛成し、すっかりしょげてしまった俺 shock despair sad wobbly を、励ましてくれた confident 。ここ2~3日、精神的に滅入っていたのか、胃が痛み下痢もしたのだが、食べることだけは忘れずに体力を保った。

その後も、もう日本 fuji へ帰るのみと言う人たちから、タオル、シーツ、せっけん、シャンプー等々、旅に必要な日用品がそろい、小さなバッグ一つ分の手荷物ができた。「ネパールへ行くなら絶対に要るから」と、ウールのセーターを譲ってくれた人もいた。彼は「セーターを持ち帰ろうとすると、かさばって(荷物の)邪魔だから」というのが、本音のようだ。

名古屋の山田氏は「帰国後に返してくれればいいから」と、余っていたインドルピー dollar (約1400ルピー≒3万円)を貸してくれた。彼は、あまりにも両替し過ぎていて、困っていた coldsweats02 wobbly ようだったのだ。でも、これだけあれば、まだまだ旅を続けることができる。(もちろん、このお金は帰国後、彼に連絡 telephone を取り、お返ししました wink 。)

さらに自宅からも、200ドル dollar (≒5万円)、東京銀行 bank へ届いた。銀行で出会った川崎の上田氏も、俺の話を聞いて、その日の昼食 restaurant とビール beer をご馳走してくれた。彼も以前、初めての海外旅行の時、香港で盗難経験がある shock そうだ。だから、「俺の気持ちが良く分かる think 」と、言ってくれた。

そして、どう見てもヒッピーにしか見えない、とても面白い浦本氏。彼は自分のことを「おいら」というので、ニックネームも”おいら”というらしい。彼も、ラッシー(ヨーグルトドリンク)やチャイ cafe を飲みに、よく誘ってくれた。彼は、”売る”つもりでいたポケットカメラ camera を、「ネパールへ行けば絶対、写真撮りたくなるから」と言って、そのカメラを譲ってくれた。さらに「もう帰るだけだから」と、シュラフ(寝袋)も貸してくれた。そのうえ、デーバッグも「あげるよ!」と譲ってくれた coldsweats02 。彼の住所を聞いて、「必ず帰国後に、シュラフを返します」と、約束した。(もちろん、これもちょっとした名古屋名物と共に、郵送でお返ししました。)

彼はまた、日本でも北海道をよく旅していて、ウトロ(知床)や斜里(知床半島の入り口の街)で、よくアルバイトをしていたと言う。よく行くお気に入りのユースホステルも同じところがあって、すっかり意気投合した happy01

彼、浦本氏がバンコク(タイ)へ向かう前日、一緒にカルカッタを歩き回り、夕食 restaurant もご馳走になった。俺は、貸していただいたお金や送金してもらったお金が、既にあったのにも関わらず、彼は「いいよ、いいよ wink !」と、いつもいつも奢ってくれた happy01 confident 。いや、彼だけではない。他の人たちだって、しょっちゅう誘ってくれた happy01 。その度にいつも、ご馳走してくれた lovely heart confident 。送金が届いた後でも・・・。俺は、「申し訳ない gawk 」気持ちはあったけど、先の旅のことも考えて、「少しでも節約できるのなら happy02 sign02 」と、みんなのご好意 heart に甘える lovely confident ことにした。

ロッジへの帰り道、偶然通りかかった映画館の前で、彼は

「アッ sign02 『ロッキーⅢ』やってるんだ sign03

「エッ sign02アッ!ホントだsign01

「見た sign02

「いえ、まだ見てないです weep sign01 ⅠとⅡは見ましたけど・・・despair

「見ていかない bleah ?」

と言って、一緒に映画『ロッキーⅢ』を見て(もちろん”吹き替え”無しの英語)、夜遅く night に帰宿した。

日本を離れて長く、また数多く旅していると、多かれ少なかれ、皆何かを盗まれたりしているらしい。そして、誰もが「犯人は、まず、ネパール人じゃないよ。その男が言ったこと(『カトマンドゥに住んでいる』)は、絶対に”ウソ”だよ!ネパール人に悪い人はいないよ。行ってみれば分かるよ!」と、話していてた。皆の、暖かい心意気を感じた think confident wink happy01 note

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