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2010年5月19日 (水)

ネパール再会の旅 27 「ありがとう!ジェンテン』

4月19日(火)晴れのち曇り一時雨
カグベニ7:05(徒歩)9:25ジョモソム9:50(徒歩)11:15マルファ

 午前5時45分起床。別れの朝がやって来てしまった。今日はマルファ、ニール・ゲストハウスへと向かう。幸い、天気は良さそう。出発の準備を整え、朝食の用意をしてもらう。いつも通りのオートポリジとミルクコーヒーだ。

そして台帳を見て精算しようとすると、ジェンテンが台帳を持ったままキッチンへ。後をついて行くと、ジェンテンは台帳を後ろに隠して、首を横に振る。「お金はいらない」といった素振りだ。
「どうして?」と尋ねると、
「あなたは大切な友達だから」
「でも、たくさん食べたし、たくさん飲んだよ」
それでもいっこうにお金を受け取ろうとしない。姉のラクパも、
「あなたは私たちの親友なんだから、お金はいいのよ」と言う。
とうとう彼女らの好意を受けることにして、3泊無料でお世話になってしまった。おまけに、チベット風のマフラーまでお土産にいただいた。
*この時頂いたマフラーは、今でも冬になると大切に愛用しています。

出発してしまうのが名残り惜しいのか、コーヒーを何杯も出してくれる。俺も別れるのは辛いが、出会いがあれば別れはつきもの。いよいよ出発というとき、ジェンテンが白いカタを首にそっと掛けてくれた。初めていただいたカタに、俺は大感激し「ありがとう、本当にありがとう。すごく嬉しいよ」と、何度も口にした。「今度はいつごろ来られますか?」と聞かれた時には、何とも答えようがない自分が歯痒くて、かといって「もう来られない」とは決して言えない。とてもつらい。「2年か3年のうちにまた来ますよ」と答え、皆で写真を撮り、後ろ髪引かれる思いでニュー・アンナプルナロッジを出発する。
*カタ(Katag)…チベット及びチベット文化圏では、寺の参拝、ダライ・ラマ法王や高僧の謁見、宗教の儀式、知人・友人の送迎、子供の誕生日、結婚式、葬式など様々なシチュエーションで、カターと呼ばれる白いスカーフを挨拶しながら相手に渡す習慣がある。カターの「カ」は口で、「ター」は布あるいは印(しるし)、誠心誠意、心からの敬意を表している。つまり、カターを相手に渡すことにより、自分の心からの敬意を表すという挨拶の印なのである。一般にカターは白色が使われる。白には純粋な気持ちを表す。←ネットで調べそのまま引用しましたが、他にも『旅の安全』『幸運』を祈る思いが込められているそうです。

ジェンテンもラクパも玄関先で見送ってくれた。「ペリ・ベトゥラ!(また会いましょう!)」と、手を振って別れた。俺はこの村、このロッジに3度も来られたこと、そしてこの3日間、ともに話し歌い過ごしたこと、決して忘れない!一生、忘れない。

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コメント

心の温かいもてなしを受けて素晴らしい思い出となったでしょうね。かえってむき出しの儲け主義に走ることの多い発展途上国で、こういう心からのもてなしができる人たち、幸せになって欲しいですね。


hannaさんへ

私は、一トレッカーとして一人の客として泊めていただいたつもりでしたから、本当に驚きました。それだけに、本当に素晴らしい『おもてなし』を受ける結果になってしまいました。
おっしゃるように、発展途上国の人々は『富める者は、貧しきものに施しをする』のが当たり前!という風潮があり、儲け主義に走る人々が多いですよね。そんな中、2年前はルーム代をカットしてくれたり、今回はすべてを・・・!
本当に純粋で純朴な人々です。彼女たちには、いつでも信仰する神様のご加護があると、信じてやみません!きっと今も、幸せに暮らしていると信じています。

投稿: hanna | 2010年5月19日 (水) 23時43分

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