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2010年4月24日 (土)

ネパール再会の旅 15 『日本通のアグニさん』

 荷物を下ろし、日当たりの良い庭でくつろぐ。暇そうにしているスタッフたちが、当然のことながら愛想よく話しかけてくる。俺はいつものごとく、ネパール語で自己紹介した。
「ナマステ!マ ジャパン バーター アーエン。メロ ナム ○○ ホ。(こんにちは!私は日本から来ました。私の名前は○○です。)」
たったそれだけのことで、スタッフたちは「オォッ!」と驚き、「タパイィ ネパリー ボルヌ ツゥ?(ネパール語が話せるの?)」とネパール語で訊いてくる。その問いにも「アリアリ(少しだけ)」とネパール語で返したら、ここからはほとんどネパール語だけで話を続ける。

やがて一人のスタッフが、「『レッソム・フィリリ』を知っているか?」と尋ねてきた。俺は、「ここぞ!」とばかりに、カトマンドゥで教えてもらった成果を披露した。
♪レッソム フィリリ レッソム フィリリ
ウンダル ジャンキ ダンダマ バッサム レッソム フィリリ
エクナリ バンドゥ ドゥイナリ バンドゥ ミルガライ タケコ
ミルガラ マイレ タケコ ワイナ マヤライ ダケコ
レッソム フィリリ・・・・・・♪

「スゴイ!」「上手だ」「メロディもあってる」等々、彼らは驚きと共に俺に対して、称賛の声を上げた。偶然門のところで聞いていた学校帰りの子供たちも、ビックリして騒いでいた。オーナー夫人のミラさんには「日本人のあなたが、ネパールの女の子の前でこの歌を歌ったら、どの娘もあなたのことを好きになってしまうわよ」と言われた。「エッ!本当?」と思わず顔がにやけてしまうのは、男の性か。彼らが言うには、「今まで ”レッソム・フィリリ”を、こんなに上手に歌った旅行者はいない!」そうだ。カトマンドゥのマナスル・ゲストハウスで、きれいなスタッフのウマたちに教えてもらったことが、さっそく生かされた。

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オーナー夫人のミラさん 。

しかし、上には上がいるもので、このゲストハウスのマネージャーのアグニさん。彼はカトマンドゥで2年ほど日本語を学び、会話はおろか読み書きもできる。さらに、短波放送でNHKのラジオ番組も良く聴いているそうで、日本情勢にもかなり詳しい。たまたま俺が日本を出発する前日に、細川首相が辞意を表明したのだが、彼はそのことも知っていて「次の首相は誰になるのだろうか」と心配している。もっと驚いたことは、彼がここ最近の歴代の首相の名前を、非常によく知っていることだった。日本人でさえも忘れてしまいそうな「鈴木善幸、宇野・・・、・・・」といった首相の名前までも覚えているほどの『日本通!』。このようなスタッフがいれば、何かの時にも言葉の心配はないし、日本語でも話が弾むし、退屈しないですむ。

Img026
日本通のアグニさん。

夕方、散歩に出かけると10分ほどで湖に出た。ふと見ると、2年前にダムサイトの方から40分もかけて歩いてきた銀行がある。「けっこう奥の方へ来ていたんだ」。レイクサイドをぶらぶらし、茶店でラッシー(ヨーグルトドリンク)を飲む。出されたラッシーは、普通のコップの3~4倍もありそうな器に入っていた。あまりにダイナミックで、ブッたまげたが、値段を聞いて完全にぶっ飛んでしまった。そりゃ、初めに値段を聞かなかったのは俺だよ。だからって、140ルピーはないでしょ?!カトマンドゥからポカラまで200km、7時間半もバスに乗ったって150ルピーなのに!とはいえ、飲んでしまっては後の祭り。お腹もふくれたことだし、これが夕食だったと思うことにして、開き直る。

ゲストハウスに戻り、8時過ぎからシャワーと洗濯。向かいにある店でククリラム(ラム酒)を買い、ストレートのまま、ちびちび飲んで、10時に就寝。

ポカラ、ホテル・マウントエヴェレストにて

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コメント

そこまで日本に肩入れしている方に会うとこちらも嬉しい。だから、向こうもネパール語を操る外国人がいるということは嬉しいのですね。英語なんかだと世界共通語の感があるから当然と受け取られても、ネパール語のようにそう話す人も、わざわざ覚えてくる人もいないマイナーな言葉だとなおのことそう感じますよね。


hannaさんへ

カトマンドゥ在住のゴビンダの日本語も、なかなか上手でしたが、アグニさんはそれを上回って、とても流暢な日本語を話していました。正直言って、ゲストハウスのマネージャーをしているよりも、西遊旅行社などの日本の旅行会社の現地スタッフとして働いた方がいい、と思うほどでした。
私のネパール語は、本当に片言ですが、それでもやはり違います。たとえ少しでも話せれば、『客』というより『友達』感覚で接してくれます。彼らが普段使っている言葉を使うからこそ、『よそ者』扱いされないように思いました。これは近年、ドイツでも感じたことでした。

投稿: hanna | 2010年4月24日 (土) 23時09分

こんばんは m(^^)m
凄い事ですね 異国で言葉が話せて 通じ合えること
歌まで歌えるなんて 即興じゃ出来ないですよね
観光でしょうか? はたまたビジネスでしょうか??
まったく外国語が話せない私は
ただただ驚くばかりです (^^;;;


あま・コスモスさんへ

ネパール語って、日本人には覚えやすい言葉なのです。語順(文法)が同じですから。『が・の・に・を』や『です・ます』などの間違いは大目に見てくれますし、あとは覚えた言葉を日本語と同じ語順で使うだけなのですヨ (^_^)!
ネパールへは、毎回プライベート旅行(トレッキングがメイン)です。で、現地で少しずつ言葉を覚えました。覚えたら即実践。そのせいか、学校で強制的に習った英語などよりも、記憶に残っています(笑)。でも、旅行者にしてはかなり話せたほうで、確かに『仕事でネパールに来ているのでしょ?』と間違われたこともありました。
『レッソム・フィリリ』はネパールでは今でも有名な歌で、私の友達もネパールへ行ったときに、「トレッキングガイドたちが歌っていた」と言っていました。YouTubeでも聴くことができます。
この『ネパール再会の旅』、長く続きますが、どうぞよろしくお付き合いください。ヒマラヤの奥深い村の様子も、写真を載せて紹介します。

投稿: あま | 2010年4月24日 (土) 23時56分

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