ネパール再会の旅 18 『学校でのショー』
この日は近くの学校でショー(学芸会)が50ルピーで見られるとアグニさんに誘われたので、先にシャワーと洗濯を済ませる。すると、突然の雷鳴と共に雨。雨期が近いとは言え、今月末が思いやられそうだ。
5時になり、アグニさんやキッチンボーイたちと共に出かけようとしたが、せっかくだから客引きしてきた2人も誘ってみた。彼らは昼寝をしていたようだが、「50ルピーで見られるのなら行きます」というわけで、日本人客3人、スタッフ3人の計6人で出かけた。ちなみに、この入場料の収益は、子供たちの修学旅行費用に充てられるそうだ。
入場券を買ってきてもらい、列に並ぶのだが、これがメチャクチャな並び方。中には、どさくさにまぎれてタダ見をしようとする連中もいるらしい。ゲートが開くと、まるで『おしくらまんじゅう』のように、入口に人々が押しあいへしあい殺到する。ゲートをくぐるまでは、「誰かはぐれてしまうのではないか?」というくらい、ひどい混雑ぶり。やっとの思いでゲートをくぐると、中は意外に整然としていて、皆で「今のは何だったんだ?!」と大笑い。
校庭に用意された長椅子に座り、始まりを待つ。が、電気の故障で開演が1時間以上遅れた。時間が進むにつれ、長椅子の列が少しずつ前へ進む。少しでも前で見ようとするのか、さらに前へと詰め、気がつけば最初の位置よりずっと前に来ていた。日本ではこんなこと、とても考えられないことだ。我々日本人3人は「これだけでも50ルピー出した価値がある」と笑っていた。
ショーは初めに歓迎の歌から始まり、ダンス、劇、擬音による声帯模写といったパフォーマンスで、盛りだくさん。ブレイクダンスを披露した12~3才ぐらいの男の子は、末はマイケル・ジャクソンかと思わせるほど、動きが柔らかくてスピーディ。劇は、アグニさんが通訳してくれたので、我々も理解できたのだが、これがまるで『ネパール版・吉本新喜劇』。延々と笑い続け、終わった時は11時をまわっていた。
まさか、こんなに遅くなるとは思っていなかったので、夕食もとっておらず、さすがにお腹が減った。しかし、この時間ではどの店も開いていない。アグニさんやキッチンボーイに頼み、ダルバートを作ってもらって、我々3人の日本人とアグニさんとで遅い夕食とし、床に就いたのは12時を過ぎていた。
ポカラ、ホテル・マウントエヴェレストにて
歓迎の歌から、ショーが始まりました。
たった一人で、見事なダンスを披露した男の子。
ネパリーダンスを披露した女の子。
グループで合唱。
吉本新喜劇のネパール版?
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