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2010年3月30日 (火)

ネパール再会の旅 5 『ゴビンダと再会』

 そして歩いて20分ほどのところにあるゴビンダの家へ。2年ぶりだが、道は覚えていた。1階2階は貸室で3階がゴビンダの家族が住むマハルザン家。その3階へ上がり「ナマステ」とあいさつする。手前にあるキッチンには女の子が3人、妹と従姉妹とあと一人は・・・?後で聞けば、つい最近結婚したゴビンダの兄の奥さんとのことだ。彼女たちに「ゴビンダ ツァ?;ゴビンダいる?」と尋ねると、隣の部屋を指さした。隣の部屋、リビングを覗くと男たち4人、車座になって何やらゲームに興じている。

「ヘィ!ゴビンダ!ナマステ!」と言うと、皆一斉に俺の方を見た。とたんにゴビンダが目を点にして立ちあがり、「ジンさん!あなたはいつネパールへ来ましたか?!」と驚いたように、日本語で訊いてきた。「今日だよ、今日。ついさっき着いたばかりだよ!」と言うと、「びっくりしましたネ、突然にあなたは来るから!」と答えた。まわりを見ると、父親、弟、従兄弟もいる。皆、俺とは顔なじみなので、覚えていてくれたようで、突然の訪問にも、大歓迎してくれた。

ふと見ると、ゴビンダのお母さんがいない。すぐ隣にある祖父母の家にいるらしい。弟のサビンダが窓からそちらへ向かって「マー!;母の別の言い方(母=アマ)」と呼んでいる。初めにおばあさんが顔を出した。「ナマステ」とあいさつすると、おばあさんはしばらくして俺のことを思い出したようで、笑顔で「ナマステ」と答えてくれた。続いておじいさん。しかし、「誰だったっけ?」という表情だ。そしてお母さん。おばあさんから聞いたのか、「よく来てくれた」と言わんばかりの満面の笑顔で「ナマステ、ナマステ!」と喜んでくれた。

しばらくして、兄のラビンダが外出から戻って来た。彼は色付けが終わったライスペーパー製のカレンダーを、ペーパークラフトショップへ納品しに行っていたそうで、店の主人から俺が来たことを聞かされていたらしい。俺とは行き違いになったわけだ。だから「来ていることは知っていたよ」と話し、再会を喜んでくれた。俺も「結婚したんだってね。おめでとう」と彼を祝福した。

リビングで皆と話していると、妹と従姉妹が「私たちのことも覚えていますか?」と不安げに尋ねてきた。「もちろん。僕が初めてここへ来た時、毛糸を巻いていたでしょ?」と答えると、「そうでした、そうでした。」と2年前に出会った時のことを思い出していた。そしてお母さんもこちらへやって来て、あらためてあいさつすると、本当に喜んでくれているのが伝わってくる。すると、お母さんは女の子たちに突然何か叱りつけている。ゴビンダに聞くと、「お客様が来ているのに食事も出さないで、何をやっているの!」と言っていたそうだ。

この日は小さなお祭りの日で、ご馳走も豪華だ。チャン(ネパール風ビール;どぶろくにも近い)を飲み、チュラ(干し飯)、マス(肉)、バラ(ネパール風はんぺん)をご馳走になる。うーん、ネパールの味だ。どれもこれも美味しい。ネパールの人々は、いつでもどんな時でも、今回のような突然の訪問に対しても、お客を丁重にもてなしてくれる。時間を問わず、食事をふるまってくれるのである。ネパールへ着いて最初に口にしたものが、ネパールの一般の家庭での家庭料理。わずか数時間で、身も心もネパールにどっぷりと浸かってしまった。たらふくご馳走になり、お礼を言う。

今からテレビでインド映画が放送されるようで、皆も楽しみにしていたらしく、俺も一緒に見ることにする。1・2階の住人たちも、テレビを見にやって来た。彼らの部屋にはテレビがないそうで、こうしてしばしばやって来るらしい。初めのうち、子供たちは映画よりも「どうしてここに日本人がいるのだろう?」という感じの不思議そうな眼で俺の方を見ていた。

夕方になって、そろそろお暇(いとま)しようとするとゴビンダが、「今、フランス人の友達もネパールへ来ています。今日、彼を招待してここで一緒に食事をすることになっています。ですからあなたも一緒に食事をしていってください。」と言うので、夕食もご馳走になることにした。フランス人の友達の写真を見せてくれたが、俺の知らない人だった。しかし同じマナスル・ゲストハウスに泊まっているそうだ。

Img051

2年前に初めてゴビンダの家を訪れたときです。ここに写っているすべての人と、この日再会できました。

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コメント

すごいですね。親戚中に再会してしまうなんて。まあそれだけみんなが寄り集まって暮らしていることなんでしょうが。日本では家族が傍にいることさえ少なくなってきた。アメリカなんかもっとひどいのに。我が家は特別のほうで、ネパール的ですね。


hannaさんへ

この日がたまたま祝日だったこともあり、親戚の方々も来ていたようです。逆に言えば、この日にネパールへ到着してとてもラッキーだったと言えます。日本では、親戚どころか、家族でさえ全員そろうことが滅多にない時代になってしまいました(少なくとも、我が家ではそうです)。親戚同士集まるのは、いつも法事の時だけ。寂しいですね。
ネパールだけでなく、ドイツの人々も家族や親戚のつながりが強いと感じました。例えば『いとこの○○さんが誕生日だから』と、数時間かけて訪ねるそうです。とても羨ましく思いました。

投稿: hanna | 2010年3月30日 (火) 23時46分

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