写真で振り返る「エヴェレスト街道」 その7
トレッキング11日目。標高はいよいよ4000mを超えます。1984年のトレッキングでの最高到達地、アンナプルナ・ベースキャンプが3962mでしたので、まさに「未知の領域」に入ります。
3/16(月)、タンボチェ村を出て、まもなく4000mを超えます。
「ヒマラヤのトラック」とも呼ばれるヤクの隊商。名前の通り、ヤクは「役」にたつ動物です。
すでに標高は4200mを超えました。ヌプツェ(7855m)が見えてきました。もうすぐ、この日の目的地、ディンボチェ村(4343m)です。
トレッキング12日目。この日はディンボチェのロッジに荷物を置いて、高所順応のため、チャクン(4730m)まで往復します。
3/17(火)、目の前に聳え立つ、「母の首飾り」という名のアマダブラム(6856m)。ナムチェからも見えたのですが、まるで違う山のように、形が違って見えます。
タボチェ(6542m)も誇り高く聳えています。
こんな高所にも少なからず草木が生えています。もう4500mぐらいでしょうか?少しずつ頭痛を感じ始めました。
チュクン付近から見たヒマラヤ。2枚重ねてパノラマにしてみました。右側にひときわ高くそびえる山はヌプツェです。昨日見た感じとは、全く違って見えます。(3枚目の写真です)
トレッキング13日目。目的地のカラ・パタールまであと2日。この日はロブチェ(4930m)まで歩きます。高山病との戦いでもありました。
3/18(水)、ディンボチェの丘から。目の前の雲の合間からタボチェ(6542m)の頂が顔を見せてくれました。
トゥクラ(4593m)付近にて。荷物を運んだ帰りのヤクでしょうか?ヤクはもともと標高3000m以上の高所に棲む動物。ヒマラヤでは頼りになる存在です。お疲れ様!
トゥクラ・モレーンの丘。ヒマラヤ登山で命を落とした方を慰める石積みのケルンが、いくつも並んでいます。それだけ多くの登山者やシェルパの方々が、尊い命を失ったのでしょう。合掌。
いよいよロブチェへ、クンブー氷河のそばを歩いて行きます。目の前には、ヒマラヤのそうそうたる山々が、幾重にも連なっています。左からプモリ(7161m)、リントレン(6697m)、クンブーツェ(6640m)、右へ高く続く山はヌプツェ。
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コメント
すごいですね。こんなところにも村があるのですね。いつもながら感心します。本当に峰々が位置によって違うのですね。写真をあちこちして眺めてしまいました。空気が薄いのでしょうに順応するというのはすごいことですね。私なんか考えただけで息苦しくなりそうです。
hannaさんへ
今回、ディンボチェ村の写真は特になかったのですが、当時は2軒しかなかったロッジが、一昨年見たNHKのドキュメンタリー番組で、とても大きな村になっていて、ロッジの数も10数軒と知り、とても驚きました。
山は、見る方角によってずいぶん姿・形を変えます。「エッ?これも同じ山?」と思わされることが何度もありました。
高度順応は、この辺りを行く限り必要不可欠でして、それでも少なからず高山病にかかりました。高山病は時には命を落とすこともありますので!ふと思い出しました。旅に出る前海外旅行傷害保険に加入しましたが、このトレッキングの話をして、料金がやや割高になりました。
投稿: hanna | 2009年10月25日 (日) 22時43分
日本と比べると同じ地球上とは思えない光景で感動します。
雲の合間から、今にも竜神さまが現れそう∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
ウンディーネさんへ
日本では決して体験できない高さ、そこから見る眺めは「圧巻」の一言です。「雲の合間から、今にも竜神さまが現れそう」、ホントだ、そんな感じがしますネ!
ところで、ヒマラヤの岩塩についてブログに書いてましたが、「なぜヒマラヤに岩塩が・・・?」と思いませんでした?塩はもともと海水からできるもの。なのになぜヒマラヤで?と。その理由・ヒントは次回の私のブログで御理解できるかと思います。楽しみにしててねー(^_^)/!
投稿: ウンディーネ | 2009年10月26日 (月) 02時31分
凄いですねえ・・5000mから6000m級の山々とは・・。
想像できない世界ですよ。
スイスではユングフラウが4156mですからねえ。
歩いたところは高くてもせいぜい3000mでした。
写真を拝見して4000mを超えても雪が無いことが判りました。
先日も書きましたが雪山を別として
地肌の色や光景が荒野のようですね。
Saas-Feeの風さんへ
日本はもちろん、ヨーロッパにも5000mを超える山はないですから、想像を絶しますよね。ユングフラウは私も見ましたよー(^_^)!そっかー、ユングフラウよりも高いところを、この時歩いていたんだー・・・。
ネパールにはもう一か所、人気のトレッキングコース(アンナプルナ方面)がありますが、そちらの方はもっと、荒野のように感じると思います。このトレッキングの後、しばらく休息してから行ってますので、楽しみにお待ちください。
Saas-Feeの風さんのスイスのブログ、とても楽しく拝見させていただきました。私が行っていないところが多かったので、改めてスイスの魅力を知ることができました。ありがとうございました。
投稿: Saas-Feeの風 | 2009年10月26日 (月) 10時43分