毎晩楽しい Bergisch Gladbach の夜
まだ4時までは時間があるし 、美術館(Städtische Galerie Villa Zanders ;市立美術館ツァンダー荘(?))へ入ってみることにする。ピカソ展が開かれているようだ オォーッ 。中へ入ると、まず目についたのが、トイレ 。ヤッタ!ラッキー とばかりに一安心 。小用を終えた後、入場料 (2ユーロ)を払い中へ。芸術には疎い私 だが、ここでピカソを見ようとは・・・ しかもたった2ユーロ(¥280)で しかし、やっぱりよく分からない 。
* Villa は別荘、邸宅、お屋敷。Zander はすずき類(魚)という意味ですが、ここでは人の名字として使われていると思います。
マルクト広場前にて、バーギッシュ・グラートバッハの街を走るバス。
4:00になり、アンジュラのオフィスへ行くと コンニチハ 、明日のカーニバル(Karneval)の準備をしていた。Köln (ケルン)だけでなく、この辺りではどの街でも行われるようだ。ケルンのカーニバルは世界的にも有名だ
*この翌年行われた愛知万博の「ドイツデ―」では、このケルンのカーニバルが再現され、来場者を大いに楽しませたそうです。私は・・・、残念ながら見逃してしまいました 。
4:30ごろ、オフィスを出てアンジュラと共に帰宅する。帰りは緩いながらもずっと上り坂。25分ほどかかって到着 。5:30すぎ、この日もご両親宅で夕食 。エルマーはまだ仕事から帰ってきていない 。この日のメニューは、パプリカに先日の炒飯を詰めて蒸した料理。スープがよくしみ込んでいて、とても美味しい 。それと、ポテトプディン。やがてエルマーも帰宅し 、夕食に合流。食後は、いつものごとく Schnaps (シュナップス;消化を助ける薬用酒、色々な種類がある)。アルコール度数は高いが(ほとんど40度以上)、本当に体に良さそうな味だ 。
これ、スッゴクおいしかったですヨー
そして、アンジュラの実家へエルマーと2人で向かう。レックス の散歩のためだ。こちらのご両親にも、ずいぶんなじんでもらえたかな レックスを散歩に連れて行く。散歩を終えて戻ると、カーニバルのお祝いのワイン とドーナツをお土産にいただく。
自宅 へと戻ると、アンジュラが明日のオフィスでのカーニバルで一昨年プレゼントした「浴衣を着る」と言う。エルマーのお母さんが、「せっかく dsching が来ているのだから、浴衣を着たら 」とおっしゃっていたらしい。しかし彼女は「もし汚れたりすると・・・ 」と悩んでいた そうだ。しかしやっぱり、私が来ているこの機会に浴衣を着て参加することにしたようだ。
さっそく、帯を締めてあげようとするのだが・・・、思い出せない 。一昨年は来る直前、母に教わって来たので、きちんと正しく締めてあげることができたのだが、今回は急なことで、思い出せない 。我流で締める 。とにかく、結び目が蝶々のようになっていればいいか 。ここは日本じゃないのだし、多少下手でも笑われることは決してないだろう 。
するとアンジュラが「ヘイ、ジン。あなたのお母さんを連れて来ないとダメかしらね 」と言う。それを聞いたエルマーのお母さんは、私の家族のことをエルマーに尋ね、私が今、母と二人で暮らしていることを知り、「ジン 今あなたがここにいる間、お母さん一人なんでしょ それはダメよ 今度来るときは、一緒に連れていらっしゃいヨ 歓迎するから 」とおっしゃった。アンジュラもエルマーも「そうだよ、ジン 今度は一緒に連れて来いよ 」と話す。母の年齢を尋ねられ答えると、お母さんはお父さんと共に「ほとんど変わらないじゃない ねえー 」と話し、次回来る機会があれば、「ぜひ連れて来なさい 」とおっしゃってくれた。私も「ぜひ連れて来ます 」と、約束した。
*この翌年、一度も海外へ行ったことがない、いや行きたがらない(言葉ができない、食べ物が違う・・・云々)母を説得して、母を伴いドイツへと行きました 。
そして昨夜に続き、彼らの旅の写真 (スライド)を見せてもらう。この日はアメリカ西海岸・グランドキャニオン、そしてアフリカ・チュニジア。私も行きたいなぁ アメリカでは、キャンピングカーをレンタルして旅したそうだ 。広大なグランドキャニオンを満喫するには、ナイスアイデアだ 。
10:20、部屋へ戻り、ウールのシャツとジーンズを洗濯する。そしてビール (Prinzregent Luitpold Weissbier )を飲みながら音楽 を楽しむ。もう12時を過ぎている 。そろそろ寝よう 。
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コメント
見るからにおいしそうですね。なんかドイツらしくお料理も質実剛健って感じがする。
浴衣は便利です。娘もアメリカの学校の寄宿舎でハロウィンの衣装が作れないので浴衣を着て髪をアップにあげ草履はいていったら「ワンダフル」って大人気だったそうです。で扮装のまま一日授業するんですって。猫だの、卵の殻をつけたヒヨコだの、魔女だのが真面目に授業受けてて実に奇妙だったようです。話はそれましたがお母様の外国旅行の下地がここでできたわけですね。私の母は10回はいっていると思いますよ。80歳位まではおばたちや友達や一人でもツアーに参加してました。
hannaさんへ
パプリカは我が家でも野菜炒めによく使いますが、あのような料理があるとは驚きでした。スープがしみ込んで、本当に美味しかったです。美味しそうに食べていた私に、ご家族の方たちは、パプリカからこぼれた炒飯も「全部食べていいよ」と言って、きれいに平らげました。
私の旅仲間の女性が、かつて中国・ウイグルへ浴衣持参で行ったのですが、大好評だったそうです。ウルムチを案内してくれたガイドの女性に着せてあげたところ、大感激したそうで、彼女らを自宅へと招待したそうです。浴衣や着物は日本独特の文化なのですネ!お嬢様、ハロウィンの衣装を作らなかったのは、逆に日本の文化を紹介する良い機会だったと思います。というか、浴衣を持って行っていたこと、それ自体が素晴らしいです。
私の母は、元来ズボラというか、面倒くさがり屋なところがあって、説得するのも大変でした。連れて行ったときも「最初で最後」なんて言っていたほどです。もう少し違う世界を味わってほしいと思うのですが、私のエゴでしょうかね~?hannaさんや、hannaさんの母上様のことをもっと話してみようかな?
投稿: hanna | 2009年9月 3日 (木) 23時49分
あのパプリカ詰め物がウマソーですね~、いやウマカッタのですね、ん~あーゆー風に調理するのもいいですね、一度してみましょう。
皆様本当に心優しい方ばかりですね、お母様も連れておいでって、そうそう云えないですよ。国内でも違うところをまた連れて行ってあげて下さい~
青龍○段さんへ
ピーマンの肉詰めは、私も好きでよく食べたりしますが、パプリカの炒飯詰めは、ちょっと発想できないアイデア料理ですよネェ~!でもホント美味かった!スープの味が、これまたサイコー!調味料に何を使ったのか分からないのが残念でした。
記事には書かなかったのですが、前回も今回の訪問でも、到着した翌朝、私に「到着したことを電話しておきなさい」と、言っていました。ドイツの人々は、家族の絆をとても大切にしているのだと思います。だからこそ、私に自宅の母に電話をするよう勧めたり、次の機会は一緒においでと、話してくれたのでしょう。本当に素晴らしい親友であり、もう一つの私の家族です。
投稿: 青龍○段 | 2009年9月 4日 (金) 18時01分