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2009年2月 6日 (金)

エヴェレスト街道を行く その22

We are "International Everest Trekking family " !

仲間たちと共に、ここタンボチェの博物館を訪れる。
曼荼羅や、この地方に住む民族の絵が飾ってある。俺は、係員である僧侶にネパール語で尋ねてみた。

「(絵を指さしながら)フォト キチ パニ フンツァ ? (写真撮ってもいいですか?)」
僧侶は笑顔で「フンツァ(いいですよ)」と答えてくれた。

そして俺は写真を撮り始めた。すると仲間の I さんと E 氏が、
「dsching 、写真撮ってもいいのかい?」と驚きながら尋ねた。
俺は彼らに、僧侶の了解を得たことを話した。彼らも当然のように、写真を撮り始めた。

923152  博物館で撮った写真。

 民族衣装を着たシェルパ族の人々の絵です。

見学後、ロッジへ戻り自由に過ごす。ベッドルームにいても仕方がないので、皆ダイニングルームへと集まってくる。そこには初日のデウラリ以来、他の日本人宿泊客がいた。そして世界中から、多くのトレッカー。やはりルクラまで空路で来るトレッカーが多いということだろう。ルクラより下の村では、宿泊客が10人を越えたことはなかったのだから。

俺は一人の日本人女性に話しかけられた。その人は、ツアーで来ていたのだが高山病の症状が出て、ツアーを離れ一人のネパール人ポーターとともに、ここまで下って来たそうだ。その時、その人は日本から持参してきた「きつねどん兵衛」を食べていた。

「ワッ!食べたくなるような、いいにおい!」

しばらくの間、その人と話をし、彼女はベッドルームへと戻った。残されたポーターは全くと言っていいほど英語ができないらしい。そこで俺は、できる限りのネパール語で彼の話し相手になっていた。

やがて彼が「サーティ チャイナ ? (連れはいないの?)」と尋ねる。
「ツァ!メロ サーティ・・・、(いるよ!俺の友達は・・・)」
俺は、やや離れたところにいる仲間たち一人一人を彼に紹介し、最後にこう叫んだ。

「We are International Everest Trekking family ! (俺たちは、インターナショナル・エヴェレスト・トレッキング・ファミリーだ!)」と。

すると、仲間たちも全員、「イエース!」と答えてくれたのだ。

その途端、ダイニングルームは多くの感嘆の声と拍手に包まれた。

「オォー!ワンダフル!」
「ブラボー!」

中には、スタンディングオベーションで「素晴らしい!」と拍手してくれた方もいた。
日本、ネパール、カナダ、ドイツの4カ国5人のグループ、たくさんの人たちに称賛された。

別のテーブルでトランプをしようとしている女性から、俺も誘われた。
「dsching、あなたも一緒にやらない?」と。
その女性とは、この日が初対面なのに!もう俺の名前を覚え、トランプに誘ってくれたのだ。こんな嬉しいことはない!

他にも若い日本人男性の2人組がいたのだが、彼らは他の国の人とは全くコミュニケーションしようとしていなかった。俺とは、あいさつだけはしたのだが・・・。もっと勇気を出して他の国の人々とコミュニケーションすれば、また違った旅の想い出が作れるのに・・・。もったいない。

夕食は、仲間たち共に集まってワイワイしながら食べていた。そして E 氏と共にムスタンコーヒーを飲む。

「E、これが最後のムスタンコーヒーだよ。明日からは4000m超えるし、アルコールはとても危険だから!」

「イエス dsching 、俺もそう思っていたんだ!今日が最後だと!」

お互い、お酒が好きだからこそ、重々承知していることだ。高所での飲酒が平地と違い、どれほど酔いがまわるか、と同時に命の危険にもさらされるも。

俺と E 氏は、名残惜しむようにムスタンコーヒーを味わっていた。


タンボチェ・タシデレクロッジにて

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コメント

こんにちは。
ムスタンコーヒーは飲んだことがないのですが、記事を拝見していると何杯でも飲めるようですね。(もちろん!?酒が入っているからでしょうけど)
たま~に紅茶にウイスキーを入れて飲んでいますが、これは山の中で飲んだ方が美味しいのだろうと思っています。
それにしても皆でわいわいされているのは、楽しいそうな情景が目に浮かびますよ。


青龍○段さんへ

ムスタンコーヒーは、自宅でもそれらしきものは作れますヨ!焼酎に砂糖入りのコーヒーを混ぜればいいです。ただし、芋焼酎は今一つです。
私も泊まりがけの登山の時は、ウイスキーを良く持っていきました。
この5人でのトレッキングは、本当に楽しかったです。笑顔や笑いが絶えませんでした。

投稿: 青龍○段 | 2009年2月 7日 (土) 11時08分

International family.
Oh it's great ! 苦労を共にした仲間。ひとつ釜の飯を食った仲間。いいなあ。You had really wonderful memories, didn't you ?


hannaさんへ

Ja, ich habe wunderbare Erinnerung an die Reise mit international Familie gemacht.
すみません・・・、ドイツ語でお返事してみました。(笑)
意味は…、想像どおりでよろしいかと…。
本当にこのようなステキな仲間たちと旅ができて、一生涯、忘れぬ思い出です。

投稿: hanna | 2009年2月 7日 (土) 19時37分

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