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2009年2月 3日 (火)

エヴェレスト街道を行く その19

ナムチェ・バザールにて

3月14日(土)曇り
ナムチェ・バザール1日滞在

今日は1日、ナムチェ滞在日。トレッキングに出て初めての休息日だ。

いつもよりのんびり起床し、朝食をとる。もちろん仲間たちも皆一緒だ。

朝食後、毎週土曜日に開かれるバザールへ。食料品、日用品、衣類・・・、何でもそろっている。

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 ナムチェ・バザールの「肉屋」さん

俺はここで、この先必要となるであろう、防寒用のアンダーズボンを買った。あちらこちら見ていたら、「味の素(タイ製)」が売られているのには、驚いた。

それにしても、賑やかなバザールだ。ナムチェに住む人々はもちろん、周辺の村からも多くの人々が、週に一度、このバザールへ買い出しに来るという。そして我々のようなトレッカー。数百・数千人の人々で、ごった返しになっている。

バザールを望む大きな岩に登ってみた。改めて、バザールの規模の大きさが分かる。曇っていたのが、にわかに陽が射してきた。

「Oh, here comes the sun ! (陽が射してきたワ!)」と I さん。

「Yes, here comes the sun ! 」と答える俺。

すると I さんが、ビートルズのあの名曲、"Here comes the sun " を歌い始め、俺もそれに合わせ歌った。I さんは、俺がこの歌を知っていて一緒に口ずさんだことを、とても喜んでいた。

俺は I さんに「Who do you like in Beatles ? (ビートルズの中で、誰が好き?)」と尋ねると、

「George Harrison. (ジョージ・ハリスンよ)」と彼女は答えた。

「Oh, me too ! Especially I like "Something" and "While my guitar gently weeps" (オォ、俺もだヨ!特にサムスィングと、ホワイル・マイ・ギター・ジェントリー・ウィープスが好きなんだ)」と、俺も答え、それらの歌も少しだけ、一緒に口ずさんでいた。I さんも俺も、これにはお互い、ご満悦!

しばらくして、例の日本人グループツアーと思しき3人の男女が、その大岩へと登って来た。

俺は仲間たちに「If they will say to us "Good morning!", we will answer to them "Ohayou". (もし彼らが "グツドモーニング!"と言ったら、俺たちは "おはよう"と答えよう )」と言うと、皆も

「Oh, yes O.K. (オォ、そうしよう)」と、笑いながら答えた。

実は、この頃すでに我々の間では、朝の挨拶は「グッドモーニング!」ではなく、なぜか日本語で「おはよう!」を使っていたのだ。

そして、グループツアーで来ている日本人は大岩を登りきって、案の定、俺たちに英語で「グッドモーニング!」とあいさつした。すると仲間たちは皆、こう答えた。

「Ohayou ! (おはよう!)」
「Ohayou ! 」
「Ohayou ! 」

まさか、日本語で「おはよう!」と返ってくるとは、想像だにしていなかったのか、彼らが呆気にとられているのが、良くわかった。

俺も、もちろん「おはようございます」とあいさつした。

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コメント

こんばんわ☆ さっきまでうちのバイトの大学生が来ていて、明日英語の追試テストがあるというので教えていたのですが・・・ 前回の答案用紙を見せてもらったのですが・・・それが・・・珍回答が多くて・・・2人で泣きながら爆笑していましたヽ(*≧ε≦*)φ          前回と同じ問題らしいので、これだけ笑い転げたら明日はいい点が取れると思いますが。。。  
これからは慕辺未行さんのブログ見せて、英語の勉強させますわ~


ウンディーネさんへ

私のこのトレッキング中の英会話では、たいして勉強になりませんヨ(笑)
せいぜい中学1年レベルですヨ!
でも、手配旅行で海外へ行くと、嫌でも英語がついて回るので、実践的な英会話を学ぶことができるのは確かです。
それにしても、その学生さんの珍解答、見てみたいものです…(笑)

投稿: ウンディーネ | 2009年2月 4日 (水) 04時28分

何とダイナミックなお肉屋さんだ事!圧倒されそうですね。音楽は共通語、いいですね。私はあまり歌を歌わないし、アレ!歌えないしかな、でも羨ましいですよ歌える人。それにdschingさんの頃の中学生みんなビートルズに夢中でしたよ。懐かしいな。


hannaさんへ

あのお肉は確かにダイナミックでしょう!他の村では食べることができなかった肉料理を、食べられることがすごく嬉しかったです。
私が中学の頃も、ビートルズに夢中でした。音楽は共通して話せる話題の一つでもありますしネ!ネパールでもドイツでも、その国の歌を少しでも覚え、より親しくなったこと、何度もあります。

投稿: hanna | 2009年2月 4日 (水) 19時06分

こんばんは。
先日はご丁寧なメールを頂きありがとうございました。
公私とも11~12月が多忙でしたので、ご訪問することがなかなか出来ず・・・失礼致しました。
纏めて一気に拝見させて頂き、これまた一気にご返信ですが、ご了承を。
さて、本日はオーロラ紀行をやっと全て読むことが出来ました。
日常の世界では体験できないオーロラ、写真で拝見しましたがとても素晴らしいですね~実物を見られているのでその感動は今でも残っておられると思います。
極地、こう言っても差し支えないと思います。
あの場所でしか見ることが出来ないのですよね!?
植村さんもその地を見、今は誰でしょう!?椎名誠さんもパタゴニアやシベリア極地に行かれています。
そういう場所に行ってみたいですね~
(宝くじでも当たればそのような旅をしてみたい・・・はぁ)
それにしても、犬ぞりやスノーモービル体験もされ、あぁ~いいなぁと思っていたところです(実は先日、ダイハード2のビデオを見て、スノーモービル乗ってみたいと思っていたところです)

また旅の話、載せて頂けば幸いです
(慕辺未行様のヒマラヤトレッキングの内容を改めて読んで、やはり一度は行きたいな~と思っております)


青龍○段さんへ

こちらこそ、メールとコメントありがとうございます。
そして「オーロラ紀行」もすべてお読みいただき、感謝しております。
私は決して冒険家ではないので、植村直己さんのような体験はできませんが、しかし、エヴェレストにしても、オーロラにしても「見ようと思えば見られる」と思い、機会をうかがっていたのです。ですから、実現した時の喜びは、何にも代え難いものでした。
犬ぞりやスノーモービルは、楽しいですヨ~!スリル満点!

私のブログは、日常のことはあまり書かないので、かつて経験した旅の話ばかりになると思います。今後ともよろしくお願い致します。

投稿: 青龍○段 | 2009年2月 4日 (水) 21時23分

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