2002 ドイツ・スイスの旅 その10
部屋でしばらく休憩し、お待ちかねの夕食だ。エルマーのご両親もやって来て、今日は賑やかなディナーになりそうだ。もちろん、彼のご両親にもあいさつする。ドイツ語のアンチョコを見ながら・・・、
「Hallo ! Ich bin Jin(Dsching) aus Japan ! (こんにちは!私は日本から来たジンです!)」
「Wie geht's Ihnen ? (ご機嫌いかがですか?)」
「Ich freue mich , Sie kennen zu lernen ! (お会いできて、とても光栄です!) 」
あいさつ程度の会話しかできないが、それでもエルマーのご両親は笑顔で歓迎してくれた。そして、エルマーはこんな俺を・・・、
「ジン、君のドイツ語はなかなか上手だ。ドイツ語はアクセントは気にしなくていい」と、話してくれた。
ほど良く焼けた肉から美味しく頂くことにする。その前に、もちろんビールで「乾杯!」と、日本語でグラスを合わせる。エルマーのご両親は、「カンパイ・・・???」と、言っていたが、彼が「カンパイはプロースト (ドイツ語) だよ」と説明すると、「オォー!」と納得したように「カンパイ!」 と笑顔でグラスを合わせた。
そして、ラム、ポーク、フランクフルト・・・、どれもこれもやはり美味しい。特に、フランクフルトソーセージは、日本のものとは明らかに異なる。濃厚でジューシー。味の決め手はいったい何だろう?ハーブかな?良質の肉?熟練された技?いや、そんなことはどうでもいい。とにかくウマイ!
サラダもいただく。サラダはアンジュラの手作りだ。おいしい!肉と野菜、バランス良く摂っているんだなぁ!そう、あのピンク色の「魚です」といっていたもの、実は、何と以外にも ” 塩辛 ” だった。日本のものとは多少違うが・・・。何の魚かはわからなかったが、ちょっと変わった味で、ドイツの人々が食べる物のイメージからはほど遠いような気がした。
何杯目かのビールの時に、ドイツ語で
「皆の幸せを祈って、乾杯!」と言うと、大受けだ。さらに、
「ドイツと日本の友好を願って!」と続ける。
そして俺は日本から持ってきた焼酎で、ムスタンコーヒー を作り、皆に味わっていただくことにする。エルマーは、焼酎を見せたとたんに
「オォ!ジン、ムスタンコーヒーを作ってくれるのかい?」と嬉しそう。そして一口飲んだ途端に、
「オォ!たしかにムスタンコーヒーだ!」と叫んでいる。
アンジュラやご両親にも
「ウン、なかなかおいしいわヨ!」と好評だ。
あのエヴェレスト・トレッキング以来、エルマーとこうして再びムスタンコーヒーを飲める日が本当に来るなんて、感無量だ。そのために来たようなものだから!
明日の予定だが、アンジュラは ”ライン河下り” を考えていたようだが、エルマーのお父さんから、「一緒にモーゼルの方へドライブ に行こう」と誘っていただいた。そちらの方も景色が良く、素敵なところであるらしい。どのあたりなのか全く知らないのだが、初対面の俺を、このように誘っていただけるので、連れて行っていただくことにする。
食後は、昨日プレゼントした浴衣をアンジュラが持って来て、もう一度、帯の締め方を教える。それを見ていたエルマーのお母さんは、「バタフライ(蝶々)のように結べばいいのネ!」と、一度見ただけで覚えてくれたようだ。さすが、女性はこういったものの覚えは早い。そして一緒に写真を撮ったりして楽しむ。
明日の起床時間は7:30と約束して、皆それぞれ部屋へと戻る。シャワーに洗濯をして眠ることにする。
バーギッシュ・グラートバッハ エルマー・アンジュラの自宅にて
最近のコメント