エヴェレスト街道を行く その5
セテ村の夜
夕方4時ごろ、セテへ到着。
ケンジャで出会ったフランス人男性と彼のガイド、一人で歩いているカナダ人女性もすでに到着していて、同じロッジだ。
ダイニングルームで彼らと談笑する。するとそこへ、さらにドイツ人夫婦がやってきた。
彼らはにこやかに「ハロー!」とあいさつし、「国はどこだい?」と尋ねてきた。
我々はそれぞれ「フランス」、「カナダ」、そして「ジャパン」と答えると、
「あなたは日本人だと思ってたわよ」と笑いながら言っていた。
それにしても、いったい何カ国語が飛び交うのだろうか?
もちろん共通語は英語しかないので、英語で言葉を交わす。
夕食は、エッグチョウミン(玉子入り焼きそば)とトマトスープを注文。
しかし、スープより先にチョウミンが…。しばらく待ってみたけど、来る気配もなく…。
仕方なくチョウミンを食べ始める。ゆっくり食べているのだが、スープはまだ来ない。
右はトゥクパと呼ばれる汁そば
「山と渓谷社 カトマンズ百景 内田良平著」より引用させていただきました。
とうとう、チョウミンを食べ終えてしまった。
ため息をつきながら、「ここはネパールだし、何でもビスタリ(ゆっくり)の国だし…」とぼやいていると、周りの仲間たちも笑いながら、「そうそう、そのとおり」などと言っている。
やっと、トマトスープが運ばれてきた。
そしてスプーンで一口…、「あつっ!アチャ~!アチッチッチッチッ!」と絶叫!!
みんな大爆笑!!
「Very hot ! Very hot ! デラィ タト ! デラィ タト !」と、英語とネパール語で皆に言う。
すると、俺やフランス人男性のガイドが「デリー タト!って言うんだ」と教えてくれた。
俺の声を聞いてロッジのスタッフはすかさず謝りに来た。
しかし、この一件で皆が大爆笑したせいか、我々の間の空気、雰囲気が一変したようだ。
あっという間に打ち解けあった。
食後も、彼らとずっとしゃべっていた。
英語力の貧しい俺でも、多少の会話はできる。
そうか!フランスもドイツも母国語があるんだ、
ってことは、彼らにとっても英語は日本と同じように、第二外国語なんだ。
俺と似たようなもんかな・・・?
その後、席を外したガイドのラジンとフランス人のガイドが俺を呼ぶ。
彼らは、ロッジのオーナーとともに、ロキシー(ネパールの焼酎)を飲んでいた。
呼ばれたからには、俺もこっそり頂いた。
ほろ酔い気分で、9時ごろ就寝とする。
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コメント
そうそう、つまり共通語としてやむを得ず英語で話している人がいる以上、大きな顔して自己流で話していればいいってことですよね。イタリア人なんてすごいですよ。フェリーで知り合ったイタリアの人「トム、ナポリ。ユー、ジャポネ。」しかしゃべれないで、握手して歩いてました。
私、山みたいな人生避けたいけれど、でも避けられない山をたくさん越えてきた気もします。でも、山も、マラソンも嫌いですが。旅に行くのもやはりある種の冒険を求めているのかも。
hannaさんへ
正直なことを話せば…、ウエストバッグに常にミニ英和・和英辞典をしのばせていました。(^_^;) 汗
これからの旅日記を読んでいただければわかりますが、実際には、辞書なんてなくても心通うものです。
避けられるものは、避けたいと思うのが人間でしょうが、ままならないのが人生だと思っています。って、また偉そうなこと言ってしまって、申し訳ありません。
まだまだ「人生」という名の「旅・冒険」は続きます。
これからも頑張りましょう!(^_^)/
投稿: hanna | 2009年1月20日 (火) 00時13分
実は・・・今、夕食を食べながらログを読んでまぁす。。
中華丼を食べているのですが、写真のお料理のほうが
ずっと美味しそう。。。
食いしん坊なすももでーす。。(#・・#)
すももさんへ
こんな時間に夕食ですか?お仕事お疲れ様です。
中華丼かぁ…!手作りなのですか?だとしたら…、私にも食べさせて下さいヨ!って…、無理ですネ (笑)
写真の料理ですが、トレッキング中もカトマンドゥでも何度も食べました。本当においしいですヨ!(^_^)
投稿: すもも | 2009年2月 9日 (月) 23時18分