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2009年1月26日 (月)

エヴェレスト街道を行く その12

仲間たちとの楽しい夜

ここカリコーラにも電気がある。しかも、このロッジには蛍光灯があるのだ。出てくる前のトレッキングのイメージとは大違いだ。

夕食はシェルパシチュー。しかし、先日ジュンベシで食べたものとは異なり、ヌードルではなくライスである。「おかゆ」のような「おじや」のような「雑炊」のような…、でもとても美味しかった。

食後、ムスタンコーヒーという、ロキシー(ネパールの焼酎)のコーヒー割を注文すると、E 氏が
「dsching 、ムスタンコーヒー飲むのか?」と尋ねる。
「あぁそうだよ」と答えると、
「俺も!ムスタンコーヒー!」と E 氏。
「エッ!E 。あなたもムスタンコーヒー飲むの?ビールじゃなくて?」
「あぁ!ビールは高すぎる。でもムスタンコーヒーは安いだろ?」

彼は、昨日も一昨日もビールを飲んでいたのだが(さすがドイツ人、ビール好き)、ビールは中瓶で80~100ルピー。ムスタンコーヒーはカップ1杯10ルピー。これなら何杯か飲めるし、コーヒーも好きという彼にとって、一石二鳥!俺達2人はムスタンコーヒーで「カンパーイ!」。完全に意気投合!「飲み仲間」までできてしまった。

I さんが一度部屋へ戻り、そして
「トランプやらない?」と、トランプを持って戻って来た。俺はもちろん、T 夫妻も、「やろう、やろう!」と乗り気だ。

「”クレージー8”って知ってる?」と I さん。
「いや、分からない」と俺や T 夫妻。

I さんがルールを説明するのだが、俺も T 夫妻も日常的に英語を使っているわけではないせいか、何となくわかったような、でもわからない。しかし、少しは理解できたので俺は、

「とりあえず、やってみよう!やれば理解できるだろうから!」と言うと、
「そうだよ。まず、やってみよう!」と E 氏。

ガイドのラジンにも聞いてみると、彼は今まで全どトランプで遊んだことがないようで、「見ている」と言った。

カードが配られ、I さん主導のもとゲームを始める。そして俺は気がついた。

「わかった!これ、日本では ”ページュ1”って言うんだ!」

そして T 夫妻も

「俺たちも知ってるヨ!ドイツにも同じゲームがあるヨ!」と答えていた。

2ゲーム目からは、皆すっかり楽しんでいた。
俺はラジンにルールを教えながらプレイしていた。そして頃合いを見て彼に、

「そろそろやってみないか?」と尋ねるのだが彼は、
「いや、まだよく分からない」と言う。

さらに数ゲーム、4人で楽しむ。お互い勝ったり負けたり、一喜一憂!ロッジの人たちも、我々のにぎやかな声に微笑んでいた。俺と E 氏はムスタンコーヒーがなくなるたびに、ロッジの娘さんのヤンジーを呼んで注文する。彼女はいつもニコニコしながらやってくる。

もう一度ラジンに「やってみないか?」と聞くのだが、彼は「いや…」と笑いながら答える。俺は彼に

「見ているだけじゃ、絶対に覚えられないヨ!やってみろヨ!やれば解るから!」と言うと、
「そう!dsching の言うとおりヨ!やってみれば解るわヨ!」と I さんと T 夫妻。

とうとうラジンもゲームに加わった。初めのうちは、俺が多少手助けしたのだが、2ゲーム3ゲームと進むにつれ彼も完全にルールを理解したようだ。

日本、ネパール、ドイツ、カナダ。4つの国、言葉も文化も違う者同士がそれぞれの壁を克服し、一つのゲームを楽しむことができた。なんとも ” インターナショナル ” な交流だ。彼らとの距離が完全に無くなった。「飲み仲間」そしてトランプ。お互いに同じ時、同じ場所を目指して歩く者同士、絆が深まった。

920310_2 この日のロッジ「ファイブ・スター・ホテル」です。

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コメント

結構渋いホテルではありませんか。楽しそうなざわめきが聞こえてくるようです。


hannaさんへ

ヒマラヤ山中では、このような感じのロッジ(ゲストハウス)が多かったです。私が初めて訪れた'84年は、もっと粗末なロッジばかりでした。
仲良くなった5人と、笑顔が素敵な少女・・・、にぎやかな声が続いていました。

投稿: hanna | 2009年1月27日 (火) 20時33分

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