エヴェレスト街道を行く その13
可愛い働き者、ヤンジー
それにしても、このロッジの娘、ヤンジーという名前だそうだが、本当によく働いている。まだ2才位の弟がいて、母親のお手伝いをしているのだろう。
確かにネパールでは、どこへ行っても子供でさえ重要な働き手で、どの子供も一生懸命お手伝いしている。「もう一人前の大人だよ」といった表情だ。それゆえ、今一つ可愛らしさが感じられなかった。
しかしヤンジーは、今まで見てきた子供たちとは、表情がまるで違う。いつもいつも、ニコニコ、そして、ちょこまかちょこまかと動きまわっている。何かを頼んだ時も、注文したものを運んでくる時も、いつも笑顔を絶やさない。最上の笑顔!
一緒にいる仲間たちも、同感のようだ。何か注文するときは、必ず彼女を呼ぶ。すると、ニッコリ笑いながら小走りで聞きに来る。本当に素敵な少女だ。
「あの少女は、本当に一生懸命働いているよネ!それに、すっごく素敵な笑顔をしている。」と、何度も口にした。
すると A さんが「ヘイ、dsching !あなたも素敵な笑顔しているわヨ!いつもニコニコしている。」
I さんも「そうよ!あなたはいつもニコニコしている。」と言う。
ウレシイ!!
俺だって、皆が笑顔でいてくれるから、別館に泊まるというラジンを説得して、皆がいるここへとやって来たのだ。そして今、皆で笑いながらトランプで遊んでいる。最初は見ていただけのラジンも、ゲームに加わり、ルールを飲みこむと次第に笑顔になり、すっかり解けこんで楽しんでいた。
ロッジは、ちょっとした売店も兼ねており、ゲーム途中でふざけて売店のショーケースの向こうへ立ち、写真を撮ってもらおうとした。そのとき子供たちに声かけると、ヤンジーが嬉しそうにやってきて一緒に写真を撮ってもらった。
皆にヤンジーを、「俺の娘だ!」と冗談を言うと、
皆、「何言ってるのよ!あなたの娘にしては大きすぎるわヨ!」と笑いながら返してくる。
俺は何と幸運なのだろう!こんな素敵なメンバーと共にトレッキングを楽しみ、とても素敵な少女に出会った!
この日の夜は、いつもより夜更かしして9時半過ぎまで皆で遊んでいた。ムスタンコーヒーもいつもより多めに飲み、最高にハッピー!
床に就く前に、ヤンジーに持っていたペンなどをプレゼントした。折り鶴も作って贈りたかったのだが、折り方がどうしても思い出せなかった。残念だ。
カリコーラ・ファイブスターホテル
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コメント
笑顔って誰にでも通じる言葉ですね。それにしてもえらい。よく働く少女だこと。
デンマークの図書館を見学した時に折り紙を教えたら、子供たちにすっかり囲まれてしまったことがありました。二つ三つ覚えておくといいですね。
hannaさんへ
彼女の笑顔は最高の笑顔でした。我々5人も、常に笑顔で楽しく過ごしていました。
この2年後にもネパールを訪れ、再びヤンジーと会い、そのときもロッジのお手伝いをニコニコ楽しそうにしていましたヨ!彼女のご両親も、そんな彼女を頼もしく、優しいまなざしで見ていました。
折り鶴は・・・、この3日後にようやく思い出しました。(笑)
投稿: hanna | 2009年1月28日 (水) 21時03分